2017年3月12日 公開

パリの動物園♪パルク・ゾーロジックを現地からレポート!

パリの動物園といえば、「パルク・ゾーロジック・ド・パリ」。1934年に開園、2014年にリノベーションを終えたばかり。展示方法も新しくなったり、デザインにも工夫があったり、といろいろな新しい試みがされているようです。パリの人々の憩いの場となっているヴァンセンヌの森の中にある動物園に潜入取材しました♪

パリ動物園の歴史

Guilhem Vellut/CC BY 2.0

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パリの東に位置するヴァンセンヌの森の中にある、「パルク・ゾーロジック・ド・パリ(パリ動物園)」。中心にある大きな岩山がトレードマークの1934年開園の動物園です。

パリ市民に親しまれてきたこの動物園が大規模改修になり、2014年にリニューアル・オープンしました。老朽化した施設のリノベーションだけでなく、展示方法を大規模に変更したということで話題になりました。

地域別に分けられた5つのゾーン

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この動物園の特徴は、動物たちを5つの地域別に配置していることです。

パタゴニア

Guilhem Vellut/CC BY 2.0
南アメリカ、アルゼンチンとチリの両国に跨がって広がる地域です。ステップ気候独特の植物が多く見られます。
16 500m2に広がるパタゴニア・コーナーでは、ダチョウの一種であるNandous de Darwinやマーラ、ラマなどに出会うことができます。

サハラ・スーダン

Guilhem Vellut/CC BY 2.0
サハラ・スーダン・コーナーは4,5ヘクタールとこの動物園で最も広いゾーンです。
キリンやサイ、ライオンなどお馴染みの動物たちの顔をみることができます。

ヨーロッパ

Cedricguppy - Loury Cédric/CC BY-SA 4.0
パリ動物園のトレードマークである岩山の下にあるヨーロッパ・コーナー。
フランス人には馴染み深い、ヨーロッパの動物たちですが、日本人にとっては面白い動物もたくさんいます。

ギュイエンヌ・アマゾン

Georges Seguin/CC BY-SA 3.0
フランス領であるギュイエンヌの熱帯アマゾンを再現しているコーナーです。
湿度の高い温室のなかで、フラミンゴやマナティーを近くで見ることができます。

マダガスカル

Guilhem Vellut/CC BY 2.0
マダガスカルの動物たちは有名ですが、その多くが絶滅に瀕しています。
それぞれのパネルで、絶滅度が示してあり、子どもたちに環境保護の重要さを訴えています。

動物に優しいパリ動物園

絶滅危惧度を示すパネル

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パリ動物園では、それぞれの動物の説明パネルに、その動物がどのくらい脅かされているかを示しています。これを見ることで、目の前にいる動物がどのくらい絶滅に瀕しているか、という現実を子どもたちに実感させることができるのです。

動物にストレスを与えないシンプルなデザイン

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全体として、存在感のないシンプルなデザインの動物園です。
柵も、風景になじんでいて、動物にストレスを与えないように研究されているといいます。

地元の家族にまざって、ピクニック!?

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動物園内にはレストランもありますが、おすすめなのはピクニックスペース。

今はまだ肌寒いので人がまばらでしたが、春から夏になると地元の家族で賑わうことが予想されます。かなり広めのピクニックスペースがあるので、バゲットパンとチーズ、ハムを購入して、フランス風ピクニックを楽しみましょう♪

子連れのパリ旅行なら、おすすめスポット♪

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パリの動物園、いかがでしたか?

ぜひ子連れでパリを訪れることがあれば、遊びに行ってみてください。日本で見慣れない動物に出会えたり、展示方法も工夫されていて、想像以上の満足感です♪
【営業時間】
2016年10月30日〜2017年3月25日 午前10:00〜午後5:00 火曜日定休日
2017年3月26日〜4月30日 午前9:30〜午後6:00 土日 午前9:30〜午後7:30
2017年5月1日〜8月31日 午前9:30〜午後8:30 定休日なし
2017年9月1日〜10月28日 午前9:30〜午後6:00 土日 午前9:30〜午後7:30

【入場料】
大人 22€
子ども(12歳〜25歳)16,50€
子ども(3歳〜11歳)14€

【所在地】
Avenue Daumesnil, 75012 Paris

【アクセス】
メトロ8番線 Porte Dorée駅から徒歩10分
メトロ1番線 Saint-Mandé駅から徒歩15分
この記事は執筆時点のものですので、最新情報は公式サイト等でご確認ください。

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kaori kaori  在仏9年目、パリ在住。慶応義塾大学文学部卒業、フランスの大学院で日本語教育学を学びました。現在、フランスのラグジュアリー・ブランドに勤務しつつ、日本語学校を運営しています。現地からフランス流の子育て情報をお届けします!