2018年12月23日 公開

絵本の読み聞かせ会で学べること。最後まで聞けない子も夢中に!

本屋や図書館で行われる絵本の読み聞かせ会は、大勢の子どもたちと一緒に楽しめるイベントです。パパママと自宅で絵本を読むのとは、違う魅力がたくさんあります。読み聞かせ会ならではのメリットをはじめ、筆者が参加した会で得た気づきもお伝えします 。

絵本の読み聞かせ会とは?どこで行われている?

Tyler Olson / Shutterstock.com
絵本の読み聞かせ会とは、小さなお子さまを対象に絵本を見せながら音読すること。読み手は、保育士さんや絵本作家さんなどプロの方から、児童館などで働くスタッフの方、書店の店員さんなど多岐にわたります。読み聞かせの経験が豊富な方や保育・育児経験者がほとんどです。

読み聞かせ会は、広い場所で大型絵本を使った大人数の会から、図書館の一室で行われるアットホームな会など、規模はさまざま。図書館や書店、子育て支援センターで定期的に行われたり、屋内遊戯施設、カフェでイベントとして不定期に行われたりしています。

【体験談】趣向を凝らした読み聞かせ会に参加!

Robert Kneschke / Shutterstock.com
以前、2歳になる甥っ子と図書館の読み聞かせ会に参加しました。ただ絵本を読むのではなく、時に歌い、時にピアノや打楽器で演奏するという趣向を凝らしたプログラムでした。

甥っ子は2歳という年齢もあり、まだ家では絵本を最後まできちんと聞けなかったので楽しめるか少し心配でした。ですが、このイベントでは絵本の読み聞かせに釘付けになり、集中して最後まで聞くことができたんです!

その会には、30人近くの子どもが参加していましたが、どの子も途中で飽きる様子はなく、絵本の世界に夢中でした。読み聞かせ会には、絵本の楽しさを大勢で一緒に共有できる喜びもあるようですね。

しかもイベント終了後に、図書館で甥っ子に絵本を読んであげると、それまでとは違って、しっかり耳を傾けてくれたんです!この会をきっかけに、絵本が楽しいものだと気づいた様子でした。

読み聞かせ会の魅力!自宅との違いは?

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絵本の読み聞かせ会には、自宅でパパママが読むのとは違うメリットがたくさん!筆者の体験談に基づいてご紹介します。

子どもの興味がある、好みの絵本を発見できる

普段は手に取らない、新しいジャンルの絵本に出会えることがあります。子どもの興味を引き出し、親が知らない子どもの好みを発見できるかもしれません。また、今人気の絵本、今の発達段階にあった絵本の情報を知ることもできます。

集中して楽しめる可能性大!

普段の読み手と違うことで、いつも読んでいる絵本でも新鮮に感じて、面白さに目覚めた!なんてことも。また、大勢で楽しい雰囲気の中で行われる会では、幼い子どもでも周りの子たちのリアクションが刺激となり、集中して楽しめる可能性が高くなります。その結果、子ども自身がそのお話の魅力に気付けることも。

わが子の様子をじっくり観察できる

パパママ自身が絵本を読み聞かせしている場合、わが子の反応全てを確認できません。絵本の読み聞かせ会なら、わが子がどの場面でどのような表情をしたのか、笑う・驚くなどのリアクションをしているのかをじっくり観察できます。他のお子さまの様子を見て、改めて気づくことや学びもありますよね。

パパママも子どもと一緒に絵本の世界に入り込めるのも魅力の一つ。子どもと同じ目線で楽しむことで、気付かなかった側面を発見できることもあるでしょう。

絵本の読み方がパパママの参考に!

読み聞かせ会で絵本を読む方は、たいてい経験豊富で、どうしたら子どもが楽しめるかをよく知っています。声の抑揚の付け方や大きさ、間の取り方、ページをめくるタイミングなど、どれもとても参考になることばかり。子どもの心をつかむコツや、より想像力を働かせられるようにするテクニックなどを知ることができますよ。

「おはなし会」とは違うの?

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絵本の読み聞かせ会の中には、「おはなし会」とよばれるものがあります。明確な違いはありませんが、一般的に「おはなし会」は歌や手遊びもプログラムに入っていることが多いです。

絵本の読み聞かせ会やおはなし会は、雰囲気づくりがとても大切。まず、歌や手遊びをすることで子どもの興味をひけば、絵本の世界に入りやすくなります。さらに、初対面の読み手や他の子どもたちと打ち解けることができ、和やかになることも。

小さいお子さまや、読み聞かせ会にはじめて参加する場合は、「おはなし会」からスタートするのもおすすめです。どのようなプログラムなのかをあらかじめ確認しておくといいですね。最寄りの施設のイベント情報や、地域情報をチェックしてみましょう。

絵本の読み聞かせ会に積極的に参加してみよう!

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絵本の読み聞かせ会に参加することは、子どもの新たな興味を引き出し、絵本の面白さを親子共に再発見することにつながります。そして、自宅での読み聞かせがもっと楽しくなるはず。

ただし、読み手の方との相性や本のセレクト、会の雰囲気や年齢、子どもの成長のタイミング、その日の体調や機嫌によっても印象や楽しさは変わります。

無理強いせず、自然と絵本に興味を持ってくれるような、お気に入りの場所を見つけられるといいですね。ぜひ気軽にさまざまな読み聞かせの会に行ってみてください!
この記事は執筆時点のものですので、最新情報は公式サイト等でご確認ください。

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Kayoko* Kayoko*  千葉県在住。9歳と6歳の男児を持つママライター。得意ジャンルは育児、料理、ディズニー、ときどきお酒。大学では心理学を専攻。ただいま、スムージーダイエットに奮闘中!