2016年9月20日 公開

【秋分】実りの秋や色の変化を感じはじめるころ

二十四節気のうち9月22日~10月7日ごろを指す「秋分」(しゅうぶん)。白露を過ぎて秋分をむかえると、朝晩に肌寒さを感じるようになります。街中の葉の色や香り、空の色だけでなく、店頭に並ぶ商品も変わります。秋本番の一歩手前である秋分を、お子さまと楽しんでみてはいかがでしょうか。

青空に映える金木犀は、秋分の香り

街路樹としてもよく見かけるオレンジ色の小さな花がかわいい金木犀。好き嫌いはありますが、この香りで秋を感じる方もいらっしゃるようです。
秋分の代表的な花は赤い彼岸花ですが、白い彼岸花もあります。美しい花ですが、根は有毒なので注意が必要ですね。

空は青く澄みはじめ、地上では少しずつ冬への準備

秋分の三候の初候は、9月22日~27日頃で「雷乃収声」(雷の声をおさむ)と呼ばれ、お子さまが怖がる雷を伴う夕立がなくなります。そして、青い空にうろこ雲が広がります。
次候は9月28日~10月2日頃で「蟄虫坏戸」(すごもりの虫戸をとざす)と呼ばれ、虫たちが土の中で過ごす準備をはじめます。
最後の末候は10月3日~7日頃で「水始涸」(水はじめてかれる)、田んぼから水を抜いて稲刈りの準備がはじまります。
秋分は自然の変化をはっきりと感じることのできる時期と言えます。

「おはぎ」を家庭で作って、お墓参りをしませんか?

秋分の日とその前後3日を加えた7日間が秋分となります。
仏教では西に極楽があると言われているので、太陽が真東から昇って真西に沈む秋分の日は、仏さまにお祈りをするには最適な日なのだそうです。
昔、砂糖は高級品でした。「おはぎ」はその高級な砂糖と魔除けとされていた小豆で作った餡を餅につけたものであることから、仏さまにお供えするようになったようです。「おはぎ」はお子さまにも手伝ってもらって作ることのできるスイーツなので、ぜひご家庭で一緒に作ってみてはいかがでしょうか。

銀杏拾いを楽しんだら、食べる楽しみが待ってます

秋分あたりから銀杏が拾えるようになります。この季節の食材として松茸もあるので、拾った銀杏や松茸で茶碗蒸しを作るのもいいですね。
自分で拾った銀杏が夕食のメニューに並んでいるのを見て、お子さまの食も進むのではないでしょうか。そして、銀杏を拾った道が近い将来に「黄色いイチョウの絨毯」になることを教えてあげると、毎日お散歩をせがまれるかもしれませんね。

二十四節気・七十二候を学ぶと、自然を堪能できます

タイトル:はじめてふれる日本の二十四節気・七十二候〈3〉秋―菊花開く
著者  :文 根本 浩 ,絵 小林 絵里子
出版社 :汐文社

二十四節気とは、一年を15日ずつ24に分けた季節のことで、秋分は1年の15日間となります。
24の季節をさらに3ずつに分けたものが、七十二候となります。『はじめてふれる日本の二十四節気・七十二候〈3〉秋―菊花開く』を読みながら日々を過ごすことで、この短い期間の時間と自然の流れを十分に楽しめることができるでしょう。

秋分は晩秋までの穏やかな日々を楽しめます

秋分の大きなイベントは「秋分の日」かもしれませんが、秋分前後と比べると空の高さや咲く花、感じるものや食べるものに変化があります。
それをパパママがお子さまに気づかせてあげられると、お子さまは短い15日間でも、きっと大きく成長されることでしょう。
この記事は執筆時点のものですので、最新情報は公式サイト等でご確認ください。

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あやめ あやめ  英語、FP、PC、写真、旅行、グルメ、SNS、興味のある仕事・・やりたいことは何でもやってます!