2016年11月6日 公開

【立冬】冬の足音はすぐそばまで、立冬を学ぼう

二十四節気のうち11月7日~11月21日ごろを指す「立冬」(りっとう)。まだまだ紅葉がきれいな時期ですが、天気予報やニュースなどで立冬が告げられると「そろそろ冬の準備をしなくちゃ!」と感じる方も多いのではないでしょうか。今回はそんな二十四節気の「立冬」についてご紹介します。

冬がやってくるよ!立冬の時期と由来とは

立冬とは暦便覧では「冬の気立ち初めて、いよいよ冷ゆれば也」と記されており、まだまだ秋の気配が色濃く残ってるが、着実に冬へと変化していく時期。二十四節気の中では19番目に当たる日で立春、立夏、立秋と合わせて「四立」と呼ばれ、季節の区切り目として重要な日です。

秋分と冬至の中間でもあり、この日から立春の前日までが暦の上では冬とされています。

立冬は七十二候に分けると以下の3つの季節になります。

■初候:11月7日頃
山茶始開(つばきはじめてひらく)・・・・・・山茶花(さざんか)の花が咲き始める頃

■次候:11月12日頃
地始凍(ちはじめてこおる)・・・・・・大地が凍り始める季節。霜が降りる頃

■末候:11月17日頃
金盞香(きんせんかさく)・・・・・・水仙の花が咲く頃

落ち葉の匂いや冷たい風、季節の移ろいを空気で感じよう

紅葉前線が南下し、北国では初雪も観測され、気象庁から木枯らし1号が発表されるといよいよ冬の到来です。

この頃になると、私たちの身近なところでも冬の気配を感じることができます。
きれいに色づいた街路樹は、冷たい風にはらはらと舞い落ち、空を見上げると日差しは弱まり、日の入りは日ごとに早くなります。東京では1カ月で30分近くも早くなるそうです。

秋が見頃の菊、紅葉などが楽しめますが、七十二候にもあるように山茶花(さざんか)や水仙が咲きはじめる頃でもあります。

銀杏(いちょう)や紅葉、桜などの落ち葉を拾ってお子さまと一緒に残り少ない秋を楽しみ、帰宅時間に感じる寒さにお子さまと冬の到来を感じてみてはいかがでしょうか。

来るべき冬へ向けて準備をしておこう

立冬の頃の大きな行事といえば11月15日の七五三ですよね。
毎年可愛らしい着物姿のお子さまに心癒される方も多いのではないでしょうか。

ほかにも火を使いはじめる時期ということで、寺社では鎮火祭が行われたり、西日本では11月の第一亥の日にこたつなどの暖房器具を出して火入れをするこたつ開きが行われるなど冬に向けて着々と準備を行う時期でもあります。

また、立冬である秋から冬にかけては、果物ではりんごや柿、野菜ではレンコンやカボチャ、魚介類では牡蠣や鮭などさまざまな食べ物が旬を迎えます。旬のものを食べて寒さに負けない身体づくりを心がけたいものですね。

もっと知りたい!日本の季節の節目「立冬」のこと

タイトル:はじめてふれる日本の二十四節気・七十二候〈4〉冬 熊穴に蟄る
著者  :根本浩(著)/小林絵里子(絵)
出版社 :汐文社

もっと二十四節気や七十二候の中の立冬が知りたい!と感じたら『はじめてふれる日本の二十四節気・七十二候〈4〉冬 熊穴に蟄る』がオススメです。
絵などをふんだんに使い、立冬をはじめとする各節目を分かりやすく紹介しています。
お子さまだけでなくパパママも新しい発見できますよ。

秋から冬へ……日本ならではの季節の移り変わりを感じよう

立冬といってもまだ秋の印象も残るこの季節。しかし朝晩の寒さやほおをなでる風などは冬の到来が近づいていることを私たちに教えてくれます。「寒くなってきたね、暦の上ではもう冬なんだよ」とお子さまと話してみてはいかがでしょうか。
この記事は執筆時点のものですので、最新情報は公式サイト等でご確認ください。

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でこぽん でこぽん  元気ありあまる女の子2人のママです。3世代仲良く暮らしています。