2018年9月4日 公開

しらすの離乳食メニュー おすすめ21選【初期・中期・後期】

離乳食に取り入れたい食材はいろいろありますが、しらすもおすすめ食材のうちのひとつ。離乳食でしらすを使うときに注意することから、離乳食でのしらすの取り入れ方、しらすを使った離乳食メニューを、離乳食の初期・中期・後期に分けてそれぞれ7レシピずつご紹介します。【管理栄養士/離乳食アドバイザー監修】

しらすが離乳食におすすめな理由

しらすは赤ちゃんでも丸ごと食べられる数少ない魚の1種。ーパーでも簡単に手に入り、身もやわらかでアレンジもしやすいため、離乳食でも扱いやすい便利な食材です。

しらすはタンパク質を豊富に含んでいます。タンパク質は、血液成分や筋肉をつくるために欠かせない栄養素。また、しらすは骨まで食べられるためカルシウムも豊富です。カルシウムの吸収を助けるビタミンDも含まれているため、しらすのカルシウムは体に吸収されやすいとされています。タンパク質やカルシウムは体づくりの基礎になるため、それらを含むしらすは、優秀な離乳食の食材だといえるでしょう。

赤ちゃんはいつからしらすを食べられる?

生後5~6カ月頃になると、多くの赤ちゃんが離乳食をスタートします。赤ちゃんの離乳食初期は食べられる食材が限られていますが、しらすは離乳食初期でも食べられる数少ない食材です。

離乳食がはじまり、上手に食べ物を飲み込めるようになったら豆腐などのタンパク質に挑戦。次に白身の魚にチャレンジします。しらすもちょうどその時期でチャレンジしたい食材です。

しらすの選び方

しらすは塩ゆでしてから干して商品として完成させます。干してできあがったしらすの水分の量によって呼び名が異なり、水分量が8割程度あるやわらかいものを「釜揚げしらす」と呼びます。水分量が7割程度になったものが「しらす干し」、5割以下になって硬くなったものは「ちりめんじゃこ」です。
※地方や扱う業者によって呼び名が変わることもあります。

離乳食の初期では、しらすをすりつぶしてペースト状にしたり、裏ごししたりして使用するため、やわらかな釜揚げしらすか、しらす干しが適しています。ちりめんじゃこしかスーパーに売っていないという場合は、やわらかくなるまで鍋で煮て使うと良いでしょう。

離乳食中期では刻んで使いますが、離乳食の後期には塩抜きしただけでそのままの形のしらすが食べられるようになります。

しらすで離乳食をつくる際の注意点

はじめてしらすを与えるときは、体調に変化が出ないかをチェックするために、ごく少量(小さじ1杯程度)だけにしておきましょう。万が一体調に変化が現れてもすぐに医療機関でみてもらえるように、平日の午前中に与えることが基本です。

また、しらすは商品化される際に塩ゆでされているため、塩分を多く含んでいます。そのままでは赤ちゃんの食事には不向きのため、離乳食でしらすを使うときには必ず「塩抜き」を行います。

しらすの塩抜きのやり方

1.耐熱容器にしらすを入れ、熱湯を回しかけます。
2.2~3分したら茶こしやザルにあけて完成です。

しらすは一度にたくさんの量を塩抜きしておき、水気をよく切って小分けにして冷凍しておくと、次に使うときに塩抜きの手間が省けて便利です。

【初期】しらすでつくる離乳食のおすすめメニュー7選

離乳食初期におすすめのしらすを使ったレシピをご紹介します。離乳食初期は、塩抜きしたしらすをすり鉢ですりつぶすか裏ごしをして、ペースト状にして使います。

10倍粥+しらすペースト

材料:10倍粥 しらすペースト5g

作り方:離乳食初期の基本である10倍粥に、しらすペーストを少量混ぜ合わせ、食べさせます。はじめてのしらすチャレンジの際にもおすすめのメニューです。

キャベツしらす粥

材料:10倍粥 キャベツペースト5g しらすペースト5g

作り方:キャベツはくたくたになるまでお湯で煮てすりつぶし、ペースト状にします。10倍粥にキャベツペーストとしらすペーストを乗せたら完成です。

しらすのミルク和え

材料:水で溶いた粉ミルク10g しらすペースト10g 水溶き片栗粉少々

作り方:耐熱容器に水で溶いた粉ミルクにしらすペースト、少量の水溶き片栗粉を混ぜて電子レンジで30秒加熱したら完成。加熱後は取り出して混ぜ合わせ、よく冷ましてから食べさせてあげましょう。

しらすパン粥

材料:食パンの白い部分5g 水で溶いた粉ミルク10g しらすペースト5g

作り方:小さくちぎった食パンの白い部分と、水で溶いた粉ミルクを耐熱容器に入れて、電子レンジで30秒加熱。よくつぶしたら、しらすペーストを加えて完成です。よく冷ましてから食べさせてあげましょう。

しらすかぼちゃミックス

材料:かぼちゃ10g しらすペースト5g 赤ちゃん用コンソメスープ少々

作り方:かぼちゃは電子レンジでやわらかくなるまで加熱し、よくつぶします。かぼちゃペーストにしらすペーストを加え、赤ちゃん用のコンソメスープでのばして完成です。

豆腐しらす

材料:豆腐10g しらすペースト5g きゅうり5g

作り方:耐熱容器に豆腐を入れ電子レンジで加熱してからつぶします。きゅうりは皮をむいてすりおろし電子レンジで加熱します。豆腐にしらすペーストときゅうりを一緒に乗せたら完成です。タンパク質が多いため、豆腐やしらすに食べなれて、体調に変化が出ないことが確認でき次第、食べられるメニューです。

しらすトマトスープ

材料:トマト15g しらすペースト5g 赤ちゃん用コンソメスープ少々

作り方:トマトは湯むきして皮をむき、種を取ります。コンソメスープでトマトを煮てやわらかくなったらつぶします。しらすペーストを加えて完成です。

【中期】しらすでつくる離乳食のおすすめメニュー7選

中期は塩抜きしたしらすを刻んで使います。はじめは細かく刻み、慣れてきたら粗みじんにカットします。

しらすにんじんのお粥

材料:しらす15g にんじん10g 10倍粥

作り方:にんじんはやわらかくなるまで茹で、2~3mm角にカットします。みじん切りにしたしらすと茹でたにんじんを10倍粥に乗せたら完成です。

洋風お粥

材料:パプリカ・にんじん合わせて大さじ1 しらす5g 鶏ささみ5g ごはん大さじ2 赤ちゃん用コンソメスープ1/2カップ

作り方:鶏ささみ肉は茹でて指で細く裂いてみじん切りに、パプリカとにんじんも2~3mm角程度のみじん切りに、しらすは粗みじん切りにします。スープ、ごはんとカットした食材を全て鍋に入れて火にかけ、やわらかく煮て完成です。パプリカは皮をピーラーでむくとよいでしょう。

しらすさつまいも

材料:さつまいも20g にんじん10g 刻んだしらす5g 赤ちゃん用コンソメスープ少々

作り方:みじん切りにしたさつまいもとにんじんを電子レンジでやわらかくなるまで加熱します。赤ちゃん用のコンソメスープを少量加えて、刻んだしらすを混ぜたら完成です。

鶏ささみとキャベツとしらすミックス

材料:鶏ささみ10g キャベツ10g しらす5g

作り方:ささみは茹でて指で細かく裂いてから5mm程度の大きさに細かく刻みます。キャベツはくたくたになるまで茹で、みじん切りにし、ささみと刻んだしらすを和えて完成です。お粥のトッピングにおすすめ。

ワカメとしらすのマッシュポテト

材料:水でもどしたワカメ5g マッシュしたじゃがいも20g しらす10g 赤ちゃん用コンソメスープ少々

作り方:水でもどし加熱したワカメとしらすは細かくみじん切りにします。茹でてつぶしたじゃがいもに混ぜて、赤ちゃん用コンソメスープで少しなめらかになるように混ぜたら完成です。

大根と小松菜&しらすのトロトロ煮

材料:大根4cm 小松菜(葉の部分のみ)3枚程度 しらす15g 赤ちゃん用和風だし300cc 水溶き片栗粉少々

作り方:大根は5mm角程度に細かく刻み、小松菜は葉の部分のみをみじん切りにします。耐熱容器に大根と小松菜、水を適量入れてラップをして大根がやわらかくなるまで電子レンジで加熱。大根がやわらかくなったら刻んだしらす、赤ちゃん用和風だし、水溶き片栗粉少々を入れて混ぜ合わせ、電子レンジで30秒加熱したら完成です。

電子レンジの加熱後は火傷をしないように注意してください。よく冷ましてから食べさせてあげましょう。

しらす&ほうれん草入りにゅうめん

材料:そうめん8g ほうれん草5g しらす5g 赤ちゃん用和風だし50cc

作り方:そうめんは細かく砕きます。耐熱容器に砕いたそうめんと水100ccを入れて電子レンジで5分程度やわらかくなるまで茹でます。やわらかくなったらザルに取り出し、水で洗ってぬめりを落としましょう。柔らかく茹でたほうれん草と塩抜きしたしらすはみじん切りにし、赤ちゃん用和風だしとそうめんと一緒に混ぜ合わせて完成です。

【後期】しらすでつくる離乳食のおすすめメニュー7選

離乳食後期になると食べられるものも増えて、ずいぶんと離乳食づくりも楽になります。しらすも塩抜きするだけで食べられるように。

しらすおにぎり

材料:軟飯100g しらす5g

作り方:軟飯にしらすを混ぜ合わせ、ラップに一口分を取り、丸めて完成です。いつものごはんをおにぎりにしてあげるだけで食欲がアップすることもあるので試してみてください。

ほうれん草のしらす和え

材料:ほうれん草30g しらす適量 赤ちゃん用だし汁適量

作り方:ほうれん草は小さめに刻み赤ちゃん用のだし汁でやわらかくなるまで茹で、しらすと和えたら完成です。ボリュームが足りないときは、茹でてつぶした豆腐を和えるのもおすすめ。

にんじんとじゃがいも、しらすのきんぴら

材料:じゃがいも20g にんじん10g しらす5g だし汁30cc ごま油少々 しょうゆ少々

作り方:じゃがいもとにんじんは皮をむき、柔らかく茹で、短めの細切りにして、ごま油で炒めます。しんなりしたらしらす、だし汁、しょうゆ少々を加えて煮汁がなくなるまで煮たら完成です。

しらす入りオムレツ

材料:卵1個 しらす20g にんじん10g 牛乳大さじ1

作り方:にんじんはやわらかく茹で細かく刻んでおきます。ボウルに卵を割りほぐし、にんじん、牛乳、しらすを加えて良く混ぜ、フライパンで焼いたら完成です。

卵アレルギーがないことを確認してから作りましょう。卵はしっかりと火を通すことがポイント。1回の食事では1/2個が適量です。

ポタージュスープしらすのせ

材料:にんじん30g じゃがいも30g しらす10g 牛乳15cc 水100cc ベビーコンソメ1/4個

作り方:じゃがいもとにんじんは皮をむいて薄切りにし、耐熱容器に水とコンソメと一緒に入れて電子レンジで2分加熱します。温めた牛乳を加えてさらに30秒加熱したらミキサーでペースト状にしカップに注いだらしらすをトッピングして完成です。

かぼちゃとしらすのロールサンド

材料:サンドイッチ用の食パン1枚 茹でてつぶしたかぼちゃ30g しらす適量

作り方:食パンを綿棒で薄くのばします。茹でてつぶしたかぼちゃにしらすを混ぜてペーストをつくり、パンに塗りましょう。端からくるくると巻いてラップで包んでしばらくおいて落ち着かせ、8mm程度の厚みにカットして完成です。

見た目にもかわいいサンドイッチができあがります。

しらす入りおやき

材料:じゃがいも中1個 しらす大さじ1 にんじん適量

作り方:じゃがいもは適当な大きさにカットしてやわらかく茹でてつぶしておいてください。つぶしたじゃがいもににんじんを適量すりおろして入れ、しらすを混ぜ合わせます。小さな一口サイズに成型し、フライパンで両面焼いたら完成です。1回に一口サイズ2〜3個が適量です。

レシピに困ったらしらすが頼れる

離乳食初期から食べられる栄養満点の食材であるしらすは、ママが悩みがちな離乳食メニューのバリエーションの強い味方になってくれます。手に入りやすくアレンジしやすいしらすを味方につけて、離乳食を楽しく乗り切りましょう。
(校閲:管理栄養士、離乳食アドバイザー:八木沢秀美)
この記事は執筆時点のものですので、最新情報は公式サイト等でご確認ください。

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WRITER

コバヤシ トモコ コバヤシ トモコ  奈良県出身/フリーライター/週末釣り部/海と釣りが好き/ 優しいダンナ君と優しい中学生の双子男子のステップファミリー