離乳食は4つのステップに分けられる
離乳食は赤ちゃんの発達段階に応じて、4つの段階に分けられるのが一般的です。離乳食の段階によって、食べられる食材や1日で取り入れる離乳食の回数が異なります。
赤ちゃんの成長は個人差が大きいもの。月齢で進めるよりも、赤ちゃんの発達の進み具合をチェックしながら、離乳食もステップアップさせていくことが大切です。
どの段階においても、新しい食材にチャレンジするときは、細心の注意をはらってください。体調に変化が出たときにすぐに医療機関に行けるよう、平日の午前中に食べさせるようにしましょう。
赤ちゃんの成長は個人差が大きいもの。月齢で進めるよりも、赤ちゃんの発達の進み具合をチェックしながら、離乳食もステップアップさせていくことが大切です。
どの段階においても、新しい食材にチャレンジするときは、細心の注意をはらってください。体調に変化が出たときにすぐに医療機関に行けるよう、平日の午前中に食べさせるようにしましょう。
ゴックン期(離乳食初期)
生後5~6カ月頃、離乳食をスタートする時期は「ゴックン期」と呼ばれ、くちびるを閉じて、食べ物をしっかりと飲みこめるようになる練習の時期です。
栄養のほとんどはミルクや授乳で補います。滑らかにすりつぶしたペースト状のおかゆ小さじ1からスタートしましょう。
栄養のほとんどはミルクや授乳で補います。滑らかにすりつぶしたペースト状のおかゆ小さじ1からスタートしましょう。
モグモグ期(離乳食中期)
生後7~8カ月頃、しっかりと食べ物を飲みこめるようになり、離乳食を嫌がらなくなったことを目安に、次のステップを開始します。
モグモグ期は、自分でモグモグと口を動かして、食べ物をつぶして飲みこめるように練習する時期です。おかゆは七倍がゆ、食材は舌でつぶせる程度のかたさに揃えましょう。
モグモグ期は、自分でモグモグと口を動かして、食べ物をつぶして飲みこめるように練習する時期です。おかゆは七倍がゆ、食材は舌でつぶせる程度のかたさに揃えましょう。
カミカミ期(離乳食後期)
生後9~11カ月頃、口をモグモグ動かすことに慣れたら少し歯ごたえのあるものにステップアップし、奥の歯茎を使って食べ物を噛む練習をします。
おかゆは五倍かゆ、食材はバナナ程度の柔らかさに揃えてください。食べられる食材も増えてくる時期です。3日~1週間程度の期間で、バランスよく栄養が摂れるような献立を考えていきましょう。
おかゆは五倍かゆ、食材はバナナ程度の柔らかさに揃えてください。食べられる食材も増えてくる時期です。3日~1週間程度の期間で、バランスよく栄養が摂れるような献立を考えていきましょう。
パクパク期(離乳食完了期)
生後12~18カ月頃、しっかりと噛んで食べる習慣ができてきたら、パクパク期に突入します。
この頃になると、ごはんは軟飯が食べられるように。おかずは歯茎で噛めるかたさを目安に食材のかたさを揃えます。薄い味付けであれば、大人のごはんのとりわけでも食べられるようになってきます。
この頃になると、ごはんは軟飯が食べられるように。おかずは歯茎で噛めるかたさを目安に食材のかたさを揃えます。薄い味付けであれば、大人のごはんのとりわけでも食べられるようになってきます。
離乳食を食べさせる時間帯と回数
離乳食の段階によって、1日に取り入れる離乳食の回数が異なります。
【ゴックン期】
ミルクや母乳の前に、1日1回午前中に離乳食を取り入れ、ミルクや母乳はほしがるだけ与えます。食材を増やすときは、1日1種類ずつスプーン1杯程度で様子を見てください。1日に何種類も増やすことは避けましょう。
【モグモグ期】
午前中に1回とお昼ごろに1回の1日2回に増やしましょう。離乳食後にミルクや母乳を与えます。離乳食とは別に、母乳はほしがるだけ与え、ミルクは1日3回程度にしましょう。
【カミカミ期】
離乳食を朝・昼・夜の1日3回に増やし、離乳食後にミルクや母乳を与えます。離乳食とは別に、母乳はほしがるだけ与え、ミルクは1日2回程度にしましょう。新しい食材に挑戦するときは、朝か昼の離乳食のときにすることをおすすめします。
【パクパク期】
本格的に離乳食完了時期になり、朝・昼・夜の1日3回の離乳食と1~2回程度のおやつへと回数が増えます。ミルクや母乳は赤ちゃんの離乳食の進み具合に合わせて飲ませましょう。生活のリズムがつくように、なるべく決まった時間に離乳食を食べさせるようにしましょう。
3回目の食事が夜遅くならないように注意しながら、家族と同じ時間に食事ができるようにスケジュールを立ててください。
【ゴックン期】
ミルクや母乳の前に、1日1回午前中に離乳食を取り入れ、ミルクや母乳はほしがるだけ与えます。食材を増やすときは、1日1種類ずつスプーン1杯程度で様子を見てください。1日に何種類も増やすことは避けましょう。
【モグモグ期】
午前中に1回とお昼ごろに1回の1日2回に増やしましょう。離乳食後にミルクや母乳を与えます。離乳食とは別に、母乳はほしがるだけ与え、ミルクは1日3回程度にしましょう。
【カミカミ期】
離乳食を朝・昼・夜の1日3回に増やし、離乳食後にミルクや母乳を与えます。離乳食とは別に、母乳はほしがるだけ与え、ミルクは1日2回程度にしましょう。新しい食材に挑戦するときは、朝か昼の離乳食のときにすることをおすすめします。
【パクパク期】
本格的に離乳食完了時期になり、朝・昼・夜の1日3回の離乳食と1~2回程度のおやつへと回数が増えます。ミルクや母乳は赤ちゃんの離乳食の進み具合に合わせて飲ませましょう。生活のリズムがつくように、なるべく決まった時間に離乳食を食べさせるようにしましょう。
3回目の食事が夜遅くならないように注意しながら、家族と同じ時間に食事ができるようにスケジュールを立ててください。
ゴックン期に食べさせたい食材と1日の献立例
via
www.photo-ac.com
はじめて離乳食に挑戦するゴックン期は、食べられる食材をゆっくりと増やしていくことが基本です。離乳食の回数は1日1回です。
【献立例】
1週目:つぶし粥小さじ1~3杯
2週目:つぶし粥小さじ2~4杯・ペースト状の野菜(にんじん、かぼちゃ、ほうれん草)小さじ1杯
3週目:つぶし粥小さじ3~5杯・ペースト状の野菜(にんじん、かぼちゃ、ほうれん草)小さじ2杯・ペースト状のタンパク質(豆腐、白身魚、しらす)小さじ1杯
つぶし粥とは10倍粥を滑らかにすりつぶしたもの。
【献立例】
1週目:つぶし粥小さじ1~3杯
2週目:つぶし粥小さじ2~4杯・ペースト状の野菜(にんじん、かぼちゃ、ほうれん草)小さじ1杯
3週目:つぶし粥小さじ3~5杯・ペースト状の野菜(にんじん、かぼちゃ、ほうれん草)小さじ2杯・ペースト状のタンパク質(豆腐、白身魚、しらす)小さじ1杯
つぶし粥とは10倍粥を滑らかにすりつぶしたもの。
モグモグ期に食べさせたい食材と1日の献立例
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モグモグ期を迎えたら、離乳食の回数は1日2回に増やします。食べることが楽しいと思えるような環境を整えていきましょう。
【献立例】
1回目:7倍粥・ツナのポテトサラダ・野菜ポタージュ・季節の果物
2回目:鶏そぼろうどん
白身魚に慣れたら赤身魚に挑戦しましょう。
お肉は鶏肉の脂肪分が少ないものを選びましょう。ひき肉にしてトロミをつけてあげると食べやすいです。
【作り方】
・野菜のポタージュ
細かく刻んで柔らかく茹でたさつまいも大さじ1、にんじん小さじ1、白菜小さじ1、大根大さじ1を用意。赤ちゃん用のホワイトソースと赤ちゃん用のコンソメスープに混ぜて作ります。
・鶏そぼろうどん
細かく切って茹でたうどんに、鶏のだし煮大さじ2と茹でて刻んだほうれん草小さじ1を乗せ、赤ちゃん用の和風だしをかけたら完成です。
【献立例】
1回目:7倍粥・ツナのポテトサラダ・野菜ポタージュ・季節の果物
2回目:鶏そぼろうどん
白身魚に慣れたら赤身魚に挑戦しましょう。
お肉は鶏肉の脂肪分が少ないものを選びましょう。ひき肉にしてトロミをつけてあげると食べやすいです。
【作り方】
・野菜のポタージュ
細かく刻んで柔らかく茹でたさつまいも大さじ1、にんじん小さじ1、白菜小さじ1、大根大さじ1を用意。赤ちゃん用のホワイトソースと赤ちゃん用のコンソメスープに混ぜて作ります。
・鶏そぼろうどん
細かく切って茹でたうどんに、鶏のだし煮大さじ2と茹でて刻んだほうれん草小さじ1を乗せ、赤ちゃん用の和風だしをかけたら完成です。
カミカミ期に食べさせたい食材と1日の献立例
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カミカミ期は3日~1週間単位で栄養バランスを考えた献立をたてるようにしましょう。パパママのごはんのとりわけなどを上手に利用して、離乳食を作る手間を少しでも減らす工夫をしてみてください。
【献立例】
朝:野菜の5倍粥(又は軟飯)・ぶり大根
昼:わかめにゅうめん・じゃがいもとりんごのバターソテー、ヨーグルト
夜:5倍粥(又は軟飯)・豚ひき肉の野菜あんかけ・季節のフルーツ
料理に牛乳を使えるようになります。
豚肉や牛肉、青背魚に挑戦してみましょう。
ひき肉は赤身のお肉をフードプロセッサーなどでひき肉にすると良いでしょう。
また、てづかみ食べができるようなメニューを取り入れましょう。
【作り方】
・じゃがいもとりんごのバターソテー
茹でてつぶしたじゃがいもに、細かく刻んで電子レンジで加熱したりんご、少量の粉ミルクを混ぜて一口大の大きさに丸めて、ごく少量のバターで焼きます。おやきのように手づかみで食べられるメニューです。
【献立例】
朝:野菜の5倍粥(又は軟飯)・ぶり大根
昼:わかめにゅうめん・じゃがいもとりんごのバターソテー、ヨーグルト
夜:5倍粥(又は軟飯)・豚ひき肉の野菜あんかけ・季節のフルーツ
料理に牛乳を使えるようになります。
豚肉や牛肉、青背魚に挑戦してみましょう。
ひき肉は赤身のお肉をフードプロセッサーなどでひき肉にすると良いでしょう。
また、てづかみ食べができるようなメニューを取り入れましょう。
【作り方】
・じゃがいもとりんごのバターソテー
茹でてつぶしたじゃがいもに、細かく刻んで電子レンジで加熱したりんご、少量の粉ミルクを混ぜて一口大の大きさに丸めて、ごく少量のバターで焼きます。おやきのように手づかみで食べられるメニューです。
パクパク期に食べさせたい食材と1日の献立例
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パクパク期は1日に必要な栄養をほぼ離乳食で補います。大人のとりわけごはんができるようになるため、離乳食が少し楽になったという先輩ママの声もあります。
【献立例】
朝:おにぎり・卵焼き・ひじきの煮物
おやつ:しらす入りおやき
昼:かぼちゃとりんご入りサンドイッチ・豆腐入りハンバーグ・野菜のコンソメスープ
おやつ:蒸しパン
夜:鮭のクリームパスタ・季節のフルーツ
おやつを1日1~2回食事としてあげましょう。揚げ焼きのようなものや、焼き固めたものなども挑戦してみましょう。
【作り方】
・鮭のクリームパスタ
パスタを柔らかく茹でて食べやすい大きさに切り、クリームソースをかけて食べましょう。クリームソースは、耐熱容器に鮭と刻んだキャベツと水を入れてラップをし、電子レンジで加熱したあと赤ちゃん用のクリームソースで和えて作ります。
【献立例】
朝:おにぎり・卵焼き・ひじきの煮物
おやつ:しらす入りおやき
昼:かぼちゃとりんご入りサンドイッチ・豆腐入りハンバーグ・野菜のコンソメスープ
おやつ:蒸しパン
夜:鮭のクリームパスタ・季節のフルーツ
おやつを1日1~2回食事としてあげましょう。揚げ焼きのようなものや、焼き固めたものなども挑戦してみましょう。
【作り方】
・鮭のクリームパスタ
パスタを柔らかく茹でて食べやすい大きさに切り、クリームソースをかけて食べましょう。クリームソースは、耐熱容器に鮭と刻んだキャベツと水を入れてラップをし、電子レンジで加熱したあと赤ちゃん用のクリームソースで和えて作ります。
離乳食は赤ちゃんのペースに合わせて
離乳食期の赤ちゃんの発達には個人差が大きく、離乳食の進め方は赤ちゃんそれぞれの様子に合わせてステップアップしていけるのが理想です。うまく進まない場合は、ひとつ前の段階に戻してみる、食べる場所を変えるなどの気分転換を取り入れてみましょう。
大人の食事の取り分けた食材を使う、疲れているときはベビーフードを活用するなど、パパママの方も焦らずゆったりとした気持ちで取り組むことをおすすめします。
大人の食事の取り分けた食材を使う、疲れているときはベビーフードを活用するなど、パパママの方も焦らずゆったりとした気持ちで取り組むことをおすすめします。
(校閲:管理栄養士、離乳食アドバイザー:八木沢秀美)
この記事は執筆時点のものですので、最新情報は公式サイト等でご確認ください。