離乳食でチーズを食べさせても大丈夫?
一般的に生後7カ月以降を目安に乳製品を離乳食で使用していいとされていますが、「離乳食でチーズをあげてもいいの?」「いつかチーズをあげたいと思っているけど、どのようにして与えればいいの?」と、疑問に思ったことがある方も多いのではないでしょうか。
チーズは赤ちゃんに必要な栄養がたっぷり
チーズはとても栄養価が高く、成長がめざましい乳幼児期に欠かせない栄養素が含まれている食材です。体内で十分に合成されない必須アミノ酸を含み、筋肉や血液のもととなり、体をつくるのに不可欠なタンパク質が豊富に含まれています。もちろん、骨や歯の形成に欠かせないカルシウムも豊富。
きちんと離乳食に適したものをあげれば、赤ちゃんに栄養たっぷりのメニューを食べさせてあげることができますよ。
きちんと離乳食に適したものをあげれば、赤ちゃんに栄養たっぷりのメニューを食べさせてあげることができますよ。
使い方には要注意
ただ、使い方によっては赤ちゃんの健康を損なうこともあるので注意が必要です。チーズのデメリットとしては、牛乳アレルギー体質のお子さまは、チーズを食べるとアレルギー反応が出やすい点があげられます。
乳製品は卵に次いで、赤ちゃんに多いとされるアレルゲン食品です。牛乳アレルギーの症状は、牛乳に含まれる「タンパク質」を体が異物だと認識してしまうことで発症します。そのため、 牛乳よりも含まれるタンパク質の量が多いチーズは、アレルギー症状が出やすいので注意が必要です。ちなみに、タンパク質の量はスライスチーズ1枚で牛乳の100ml以上に相当します。
塩分が多く含まれる点も、デメリットといえるでしょう。塩分が少なめのチーズ(カッテージチーズ)をあげるようにする、与える量に注意するなどの点に気をつけるといいですね。
乳製品は卵に次いで、赤ちゃんに多いとされるアレルゲン食品です。牛乳アレルギーの症状は、牛乳に含まれる「タンパク質」を体が異物だと認識してしまうことで発症します。そのため、 牛乳よりも含まれるタンパク質の量が多いチーズは、アレルギー症状が出やすいので注意が必要です。ちなみに、タンパク質の量はスライスチーズ1枚で牛乳の100ml以上に相当します。
塩分が多く含まれる点も、デメリットといえるでしょう。塩分が少なめのチーズ(カッテージチーズ)をあげるようにする、与える量に注意するなどの点に気をつけるといいですね。
【時期別】離乳食に適したチーズの種類
離乳食初期(ゴックン期):カッテージチーズ
カッテージチーズは、高タンパク・低脂肪でおすすめの食材です。塩分も控えめのものが多いため、離乳食初期からOK。
ただし、おかゆ、野菜、豆腐や白身魚などを食べ慣れてからチャレンジしましょう。牛乳とレモン汁があれば、簡単に塩分無添加のカッテージチーズができるので手作りするのもオススメです。赤ちゃんの様子を見ながら、月齢が進むにつれて少しずつ量を増やしてみてくださいね。
離乳食中期(モグモグ期):粉チーズ(パルメザンチーズ)、スライスチーズ
粉チーズ、スライスチーズは、ごく少量であれば使うことができます。しかし、脂質と塩分が多く含まれることもあるため、表示をよく読み、少量のみを使うようにしましょう。
離乳食後期(カミカミ期):モッツァレラチーズ、プロセスチーズ、クリームチーズ、ピザ用チーズ
いずれも、歯で食材を噛むことを覚えはじめる時期にちょうど食べやすいチーズです。
モッツァレラチーズやピザ用チーズは、非加熱のフレッシュチーズの場合が多いので加熱してから利用しましょう。加熱することで、さらにやわらかく、食べやすくなります。クリームチーズは脂質量がとても多く、たくさん食べると消化の負担になるので、ごく少量からはじめましょう。
離乳食完了期(パクパク期):チーズスプレッド
離乳食完了期にぴったりなのがチーズのスプレッド。そのままパンやビスケットに塗ったり、サンドイッチにしたり、いろいろな料理にアレンジできます。ただし、商品によっては塩分や添加物を多く含むものもあるので注意しましょう。
離乳食でチーズを与える際の注意点
赤ちゃんによっては下痢や便秘を起こしやすいため、少量ずつ様子を見ながら出すようにしましょう。はじめて与えるときは、アレルギー反応が出ないか充分に注意してあげてください。
また、ブルーチーズやカマンベールチーズなどのカビ系チーズは消化器への負担が大きく、クセも強いため離乳食には向かないので注意が必要です。
チーズを使った離乳食おすすめメニュー
チーズを使った時期別のおすすめ離乳食レシピをご紹介します。
【離乳食初期〜中期】かぼちゃとじゃがいものチーズ入りスープ
●材料
・かぼちゃ(皮・種なし)20g
・じゃがいも(皮なし)10g
・食パン 10g
・カッテージチーズ(裏ごしタイプ)10g(小さじ2)
・ミルク 大さじ2
●作り方
かぼちゃとじゃがいもはそれぞれラップに包み、電子レンジ(600W)でそれぞれ40秒〜1分ほど加熱してからすりつぶします。鍋にかぼちゃ、じゃがいも、ミルク、細かくちぎった食パン、チーズを混ぜ合わせ、チーズが溶けるまで煮たら完成。
水分が足りないようなら、必要に応じて水もしくはミルクを足してください。カッテージチーズがないという方やチーズはまだ不安という方は、ヨーグルトで代用することも可能です。
また、かぼちゃとじゃがいもの代わりに、ブロッコリーやさつまいもなどの野菜を代用しても、おいしくできますよ。その他にもいろいろな野菜でアレンジ可能。忙しいママでも市販の冷凍野菜や、みじん切りにしてまとめて冷凍保存したものを調理することで、時間を節約しつつ簡単にできます。
【離乳食後期〜完了期】うどんとミニトマトのチーズ焼き
●材料
・ピザ用チーズ 5g(モッツァレラチーズ、プロセスチーズでも代用可能。代用する場合は食べやすいよう細かく切る)
・うどん 30g
・ミニトマト 2個
・卵黄 1/2個分
・牛乳大さじ1
・パセリ(お好みで・飾り用)
●作り方
うどんは細かく切って、さっとゆでます。ミニトマトは食べやすいように細かく切ります。耐熱容器にゆでたうどんとミニトマト、卵黄と牛乳を混ぜて入れ、オーブントースターで3〜4分焼き、お好みでパセリを飾って完成です。
※分量は目安です。時期や離乳食の進み方具合によって変わるため、お子さまに合った分量で作ってあげましょう。卵にしっかりと火が通っているかも忘れずに確認してあげてください。
チーズを活用して離乳食のメニューを広げよう
チーズはタンパク質が豊富で、使い方に気をつければ赤ちゃんにメリットの多い優秀食材です。筆者の息子は、チーズを加えると嫌いな野菜を使った離乳食でも食べるということもしばしば起こり、お助け食材として重宝しています。
ご紹介したレシピ以外でも、さまざまな料理につけ加えることができ、手作り離乳食レシピのレパートリーを広げてくれること間違いなし!
注意点を守って、ぜひ離乳食作りに上手にチーズを活用してみてくださいね。
参考文献:
『食物アレルギーをこわがらない!はじめての離乳食』伊藤 浩明(著)(主婦の友社)
『やさしくわかる 月齢別 離乳食のきほん事典』太田百合子(監修)(西東社)
『食物アレルギーをこわがらない!はじめての離乳食』伊藤 浩明(著)(主婦の友社)
『やさしくわかる 月齢別 離乳食のきほん事典』太田百合子(監修)(西東社)
(監修:管理栄養士 佐藤まゆこ )
この記事は執筆時点のものですので、最新情報は公式サイト等でご確認ください。