2018年8月29日 公開

海の思い出の「貝殻」はどう保存する?洗い方と工作ガイド

海で拾った貝殻を保存しようと、持って帰ってきて家で洗ったけれど、汚れや臭いがとれず仕方なく捨ててしまった経験はありませんか?貝殻をきれいなまま保存するための、臭いの残らない洗い方と貝殻を使った簡単な工作をご紹介します。お子さまと一緒に活用してみてください。

貝殻の洗い方・ステップ①

生きている貝は、身を完全にとらないと臭いが残りやすく処理が大変です。思い出として持ち帰る貝殻は、身がない殻だけのものを選ぶようにしましょう。

まずは、貝殻についている汚れをしっかり落とします。歯ブラシを使って水洗いし、汚れや砂などをしっかりこすり落としてください。フジツボなど、貝殻についている別の生き物もしっかりとります。

なお巻き貝タイプだと、奥のほうに体の一部が残っている場合も。このようなものは臭いが強く残りやすいため、特に珍しい品種でないなら捨ててしまったほうが懸命です。

貝殻の洗い方・ステップ②

水洗いが済んだら、漂白剤につけこみます。塩素系漂白剤だと貝殻を痛めてしまうことがあるため、粉タイプの酵素系漂白剤を使うのがポイントです。

1リットルの水に50gの割合で酵素系漂白剤をとかします。その中に貝殻をつけて、1日経ったら水でよくすすぎましょう。通常の場合はこれできれいになりますが、まだ臭いが残っているようなら、次のステップに進みます。

貝殻の洗い方・ステップ③

特に巻き貝などは奥のほうの汚れが取れにくく、臭いも残りやすいものです。酵素系漂白剤のつけこみで臭いが取れなかった場合は、無水アルコールを貝殻の中に注いで数日置いてみてください。

アルコールを捨てたらよく水ですすぎ、しっかりと乾かします。乾かすときは、窓際など風通しのいい場所を選びましょう。臭いも汚れも目立たなくなったら、保存の準備は完了です。

貝殻で工作:ボトルをデコレーションしよう

紙粘土と貝殻を使って、ボトルをデコレーションしてみましょう。

材料:貝殻、空の瓶またはペットボトル、紙粘土、ニス

作り方
1.紙粘土を瓶またはペットボトルのまわりに少し厚めにつける
2.貝殻を紙粘土に押し付ける
3.紙粘土が乾いたら上からニスを塗る

紙粘土が乾いたあとに貝殻が取れてしまったときは、ボンドで貼ってください。貝殻をつける工程は小さなお子さまでも簡単にできます。少し大きいお子さまであれば、貝殻をランダムではなく模様になるように貼ってみると、より素敵な仕上がりになるはずです。

貝殻で工作:世界にひとつだけの人形作り

貝殻で、ユーモラスな動物や人形を作ってみましょう。作り方は貝殻をボンドでくっつけるだけ。あとは作り手の創造力次第ですてきな作品が完成します。

貝殻だけではちょっと足りないというときは、石を混ぜてみたり、顔を絵の具で描いてみるのも良いでしょう。大きめの貝でも、小さめの貝でも想像力を膨らませれば無限の可能性が広がります。家族みんなで作って、だれの人形が一番かわいい・かっこいいかコンクールをするのも楽しそうです。

小さなお子さまの場合、最初は貝殻を寝かせた状態で形をつくり、それをパパママが立ててボンドで接着してあげてください。

きれいな貝殻で夏の思い出を残そう!

貝殻は子どもの心をときめかせる宝物。きちんと処理をすれば生ぐさい臭いもなく、お出かけの思い出として残すことができるでしょう。ただ箱にしまっておくだけではなく、今回ご紹介したような工作にチャレンジすることで、自分だけの特別なおもちゃにもなりますよ。
この記事は執筆時点のものですので、最新情報は公式サイト等でご確認ください。

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Mariko.K Mariko.K  大学卒業後、大手雑誌社広告営業、進学塾講師を経て、結婚を期に2000年よりスペイン在住。マヨルカ島にてスペイン人の夫、中学生の娘と暮らす。バレアレス州立音楽学院高等部でパイプオルガン専攻中。東京都出身。