2018年6月10日 公開

配膳のお手伝いが知育にもなる!?お箸を並べながら楽しく学ぼう

幼稚園や保育園の年少くらいになると、お友だちや絵本から影響を受けて「お手伝い」に興味を持ちはじめます。はじめてのお手伝いには、簡単な「配膳」がオススメ。お箸やスプーンを並べながら、数や大きさも学べて知育にもなります。「配膳のお手伝いのコツ」をご紹介します。

お友だちの影響でお手伝いにチャレンジ

筆者の子どもたちが「お手伝いをしたい!」と言い出したきっかけは、幼稚園のお友だちでした。

「〇〇ちゃんはいつもお家のお手伝いをしているんだって。私もやってみたいなぁ~」と、うらやましそうに話す娘。「これはチャンスだ!」と思った筆者は、やる気がなくならないうちに、早速その日からお手伝いをさせることにしたのです。

まずお願いしたのは、簡単な「配膳」のお手伝いでした。

最初は親が手伝いながらやる気を伸ばす

いきなり1人ではじめるのは難しいので、最初は親が一緒に、お箸やスプーンを並べるところからはじめましょう。どこに誰が座るのか?どのお箸が誰のものなのか?並べ方を丁寧に教えていきましょう。

「青いのがお父さん、赤いのがお母さん」など、お箸の特徴を教えながら並べていくとスムーズです。少しでもできたら、褒めてあげてくださいね。

配膳のお手伝いは知育にも役立つ

Nattasak Buranasri / Shutterstock.com
配膳は子どもが自分でできるように、いろいろと工夫してあげましょう。例えば、お箸やスプーンを子どもが一人で取り出しやすい場所に移動させたり、高い所に引き出しがある場合は近くに踏み台を準備したり……。「どうすれば子どもたちが取り出しやすいか?」を考えて準備をしてあげてください。

そしてお箸を並べるときには「何人分あるかな?大きいのはどれかな?」と、子どもに質問して考えさせてみましょう。1:1対応など数の概念や、色・大きさなどを自然に学ぶことができるため、知育にも役立ちますよ。

筆者が実践してみてつまずきやすかったポイントは、ついつい親の方が一生懸命になりすぎて、子どもの方がやるきを失くしてしまうところです。あれこれ口を出し過ぎると「もういい!やらない」と、途中で投げ出してしまうので、ほどほどの距離感を保つのが難しいなと感じました。

お手伝いを褒めたことで意外な効果も!

v74 / Shutterstock.com
子どもが配膳のお手伝いをする度に褒めていると、意外な効果がありました。以前は嫌がってあまりやらなかった「おもちゃの片付け」を、自分から率先してやるようになったのです!これには筆者もびっくり。どうやら褒められたことがうれしかったらしく、もっと褒められたくて自分から片づけをはじめたようです。

毎日やる気を持続させるためのコツは、「とにかく褒める」のが基本。「やりなさい!」と叱ると、子どもも意地になって反抗してしまうので注意が必要です。

あとは「お箸を並べるのが昨日より早かったね!色を間違えないで並べられたね」など、具体的に褒めてあげると喜んでくれますよ。

時間がかかっても我慢!子どものやる気を尊重する

spass / Shutterstock.com
幼稚園の先生・お友だちの話や絵本など、お手伝いに興味をもつきっかけはその子によってさまざまです。どの場合でも、子どもが興味を持ったタイミングではじめさせるのが、1番のポイントではないでしょうか。

お手伝いに慣れるまでの間は、何をするにも時間がかかってしまいますが、手を出すのはぐっと我慢して、最後まで見守ってあげてくださいね。

最後まで自分の力でやりとげたという成功体験が、子どもの自信を育んでくれますよ。
この記事は執筆時点のものですので、最新情報は公式サイト等でご確認ください。

この記事が気に入ったら
「いいね!」しよう

3分でわかる知育マガジン「Chiik!」

RECOMMEND この記事を読んだあなたにオススメ

【レシピ付】「数と大きさ」に親しめるひき肉料理のお手伝い

【レシピ付】「数と大きさ」に親しめるひき肉料理のお手伝い

ハンバーグや肉団子、餃子など、わが家ではひき肉料理が大人気!食べるのはもちろん、4歳の長女は作るのも大好き。お手伝いしてもらいながら、ついでに数や大きさの...
白川佳子教授に聞く【幼児期に育みたい非認知能力】学びに向かい、やり抜く力

白川佳子教授に聞く【幼児期に育みたい非認知能力】学びに向かい、やり抜く力

家庭教育の時間が増える中、子どもが「やる気にならない」「すぐ飽きてしまう」というような悩みを抱える親も。解決のキーワードは「非認知能力」!家庭学習でのほめ...
幼児期に育てたい数量・図形・文字等への関心・感覚とは|無藤隆名誉教授

幼児期に育てたい数量・図形・文字等への関心・感覚とは|無藤隆名誉教授

子どもを教育する際に、具体的に何をすれば良いのか分からないという不安を抱えている方が多いのではないでしょうか?そもそも幼児教育とは何を育てることなのか。文...
英語の母音の数は日本語よりも多い!母音の種類と覚え方

英語の母音の数は日本語よりも多い!母音の種類と覚え方

母音の数は、英語と日本語で違うことをご存知ですか?「ア・イ・ウ・エ・オ」の5つからなる日本語に比べ、英語の母音はもっとたくさんあります。それぞれ理解してお...
【数の知育】抽象的な数の概念を理解する!親子の取り組み例

【数の知育】抽象的な数の概念を理解する!親子の取り組み例

数字が言えても数が数えられなかったり、同じ数や違う数を見つけられなかったり。「数」は抽象的なものなので、お子さまがきちんと概念を理解するのはなかなか難しい...

WRITER

かのぽむ かのぽむ  長崎県在住のフリーライター&羊毛フェルト作家。6歳と3歳の2人の子育てに奮闘中です。羊毛フェルト作品はオーダーメイド制作も承っています。 【ブログ】https://www.kanopom.com/ 【Twitter】@kanopom_writing