日本とオーストラリアで子育てを経験して
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国によって文化や生活習慣が違うように、子育てについても違いがあります。筆者は日本で生まれ育ち、日本で10年以上子育てをしてきました。その後、オーストラリア・パースに移住。日本とは違う「子育ての常識」や「親として求められること」に、戸惑うこともありました。
オーストラリアの子育て。どんなところが日本と違うでしょうか?
日本に比べて、子育ては楽?それとも大変?
筆者が気づいたことを紹介します。
オーストラリアの子育て。どんなところが日本と違うでしょうか?
日本に比べて、子育ては楽?それとも大変?
筆者が気づいたことを紹介します。
食事のしつけは?
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日本では食事に関して、「好き嫌いなく食べる」「出された食事は残さず食べる」ことが大切と考えられています。子どもの好き嫌いをなくそうと、苦労しているパパママも多いのではないでしょうか。
しかしオーストラリアでは、「嫌いなものをがんばって食べる」という価値観は、あまりないようです。バランスよく食べることはもちろん大切とされていますが、一般的に、食べ物を残すことに強い拒否感がないため、親としてのプレッシャーは少ないです。
また、日本では「席に着いて行儀よく食べる」「いただきます、ごちそうさまをみんな揃って言う」ことは、子どものしつけとして重視されますが、オーストラリアでは違います。こちらの学校では、ランチタイムに子どもたちは屋外に行き、好きな場所で食べ、それぞれ食べおわれば遊びはじめます。
しかしオーストラリアでは、「嫌いなものをがんばって食べる」という価値観は、あまりないようです。バランスよく食べることはもちろん大切とされていますが、一般的に、食べ物を残すことに強い拒否感がないため、親としてのプレッシャーは少ないです。
また、日本では「席に着いて行儀よく食べる」「いただきます、ごちそうさまをみんな揃って言う」ことは、子どものしつけとして重視されますが、オーストラリアでは違います。こちらの学校では、ランチタイムに子どもたちは屋外に行き、好きな場所で食べ、それぞれ食べおわれば遊びはじめます。
汚くても気にしない?
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電車の中やレストランなどの公共の場で、子どもが靴でいすを汚さないよう、気を使うパパママも多いでしょう。
ですがオーストラリアでは、室内も土足の生活なので、いすや床の汚れを迷惑がる人はあまりいません。
筆者はこちらへ来た当初、靴でいすの上に立っている子どもを見たとき、「親は気にしないの?」と驚きましたが、こちらの生活様式を考えたら、「なるほど」と納得しました。
ところ変われば、マナーも変わるものですね。
ですがオーストラリアでは、室内も土足の生活なので、いすや床の汚れを迷惑がる人はあまりいません。
筆者はこちらへ来た当初、靴でいすの上に立っている子どもを見たとき、「親は気にしないの?」と驚きましたが、こちらの生活様式を考えたら、「なるほど」と納得しました。
ところ変われば、マナーも変わるものですね。
親はタクシードライバー?
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マナーにはおおらかなオーストラリアですが、日本よりも親の負担が大きい面もあります。
日本では、小学生になれば、放課後子どもだけで公園に行くようになります。しかしオーストラリアでは、防犯上10歳以下の子どもだけで外出させる親はあまりいません。小学校高学年になっても、保護者が学校まで送迎する家庭も多くあります。
公共交通機関が日本に比べて限定されていることもあり、中高生でも、親が車で送迎する機会も多いです。子どもの友だち同士の約束や、習い事に合わせ、親は奔走することに……。日本の中高生なら、学校のあと1人で電車で塾に通うことも珍しくないでしょう。
こちらでは、そんな親の役割を指して「タクシードライバー」と表すこともあるほど。子どもの送迎は、親の大きな仕事の1つです。
日本では、小学生になれば、放課後子どもだけで公園に行くようになります。しかしオーストラリアでは、防犯上10歳以下の子どもだけで外出させる親はあまりいません。小学校高学年になっても、保護者が学校まで送迎する家庭も多くあります。
公共交通機関が日本に比べて限定されていることもあり、中高生でも、親が車で送迎する機会も多いです。子どもの友だち同士の約束や、習い事に合わせ、親は奔走することに……。日本の中高生なら、学校のあと1人で電車で塾に通うことも珍しくないでしょう。
こちらでは、そんな親の役割を指して「タクシードライバー」と表すこともあるほど。子どもの送迎は、親の大きな仕事の1つです。
親としての責任は?
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筆者が日本の子育てとの違いを強く感じた点として、オーストラリアでは、「親(または保護者)の責任」がとても強い、ということが挙げられます。
こちらの学校では、運動会、校外学習など、行事に子どもが参加するためには、必ず親の同意書が必要です。小学校からハイスクールまで同じです。一般的に、子育てに対して、最も強い決定権を持つのは「親」、と明確に決められています。親以外の大人が、親の許可なしに未成年に何かをさせることはできません。逆にいえば、親はわが子に対して最大の責任者である、ということを、常に自覚させられます。
「先生が決めたことだから」「みんながやっているから」は理由になりません。親として、常に自分の判断に責任を持つことを求められる厳しさがあります。
こちらの学校では、運動会、校外学習など、行事に子どもが参加するためには、必ず親の同意書が必要です。小学校からハイスクールまで同じです。一般的に、子育てに対して、最も強い決定権を持つのは「親」、と明確に決められています。親以外の大人が、親の許可なしに未成年に何かをさせることはできません。逆にいえば、親はわが子に対して最大の責任者である、ということを、常に自覚させられます。
「先生が決めたことだから」「みんながやっているから」は理由になりません。親として、常に自分の判断に責任を持つことを求められる厳しさがあります。
最後に
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「日本は子育てがしづらい。」という声をSNSなどで見かけます。一方で、「海外の子育てはこんなに楽!」という意見も見かけます。
筆者の感じたこととして、確かに日本よりもオーストラリアの子育ては楽な部分もありますが、逆に大変なこともあります。文化や生活様式の違いによるのでしょう。
日本でもオーストラリアでも、子育ては親にとって、大きな責任と労力を求められる仕事。国は違っても、親はみんな一生懸命子育てをしているんだな、というのが、筆者の率直な感想です。
筆者の感じたこととして、確かに日本よりもオーストラリアの子育ては楽な部分もありますが、逆に大変なこともあります。文化や生活様式の違いによるのでしょう。
日本でもオーストラリアでも、子育ては親にとって、大きな責任と労力を求められる仕事。国は違っても、親はみんな一生懸命子育てをしているんだな、というのが、筆者の率直な感想です。
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