ストーリーリテリングとは?
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ストーリーリテリング(story retelling)とは、英文のストーリーを自分の言葉に言い換えてスピーチする英語の学習方法です。主に中学校の英語教育で取り入れられています。
単に英文を要約して発表するのではなく、自分の意見や考えを付け加えたり、聞いている人に対して質問を投げかけたりすることがポイント。より能動的で、双方向のコミュニケーションが意識されています。
学校での実践内容
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中学校で取り入れられているストーリーリテリングのやり方をご紹介します。
まず生徒は、教師が用意する題材が要約された英文を読み、ストーリーリテリングのための英文を作成。あらかじめ発表の時間を決めておき、時間内に収まるように作文します。発表の時間は一般的に90秒ほどが目安です。英作文に時間を要することが多いので、宿題になる場合もあります。
スピーチのときは、作成した英文を見ずに発表することになるでしょう。クラスメイトの目を見て語りかけ、ときにはボディランゲージを活用することも大切です。発表後は生徒たちとのコミュニケーションの時間が設けられます。
どのくらいの語彙や文法が必要?
ストーリーリテリングを行うには、一定の語彙や文法を身につけていなければなりません。題材の英文を読むことができる読解力、自分で英文を作成する力に加え、発表できる力も必要になります。
これらのことからbe動詞、一般動詞の指導が済んでおり、中学校1年生レベルの教科書の基本的な会話文の理解と、ある程度の音読の練習ができていることが望ましいでしょう。
家庭での応用方法
ストーリーリテリングは家庭内でも気軽に行うことができます。たとえば子ども向け英語ニュースなどは適度に要約されており、子どもの意見も引き出しやすいのでおすすめです。要約を読んだうえで英作文をし、家族や友だちに対して発表。最後にディスカッションの場を設けることで、ストーリーリテリングになります。
学校では大勢のクラスメートの前で発表するので、緊張してしまうこともしばしば。家庭ならばアットホームな雰囲気で楽しみながら実践できます。子どもが自分で好きなテーマを選ぶことも、モチベーションアップにつながるでしょう。
気軽に始めてみよう
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丸暗記ばかりの英語の勉強はどうしても飽きてしまいます。自分の意見を取り入れたり、ディスカッションしたりできるストーリーリテリングなら、楽しんで英語の勉強ができるうえに実践的です。難しく考えず、まずは気軽に始めてみましょう。
語彙や文法に不安があるうちは、できるだけ簡単な文章を用い、短い発表時間から始めてみることがポイントです。
この記事は執筆時点のものですので、最新情報は公式サイト等でご確認ください。