2019年1月22日 公開

絵本『はじめてのおつかい』の魅力とドキドキ楽しいおつかい絵本3選

絵本『はじめてのおつかい』をご存じですか?世代を超えて愛され続けている、超ロングセラー絵本です。どのような魅力があるのでしょうか?『はじめてのおつかい』が愛される理由と、「おつかい」をテーマにしたおすすめの絵本を3冊ピックアップしてご紹介します。

『はじめてのおつかい』とは

タイトル:はじめてのおつかい
著者  :筒井 頼子(作)、林 明子(絵)
出版社 :福音館書店
絵本『はじめてのおつかい』を知っている、というパパママも多いのではないでしょうか?1976年に月刊誌「こどものとも」で発表され、1977年に福音館書店から初版が出版。以来、40年間も出版され続けているロングセラーの傑作絵本です。

みいちゃんという5歳の女の子がひとりでお金を握りしめ、近くのお店に牛乳を買いに行くというお話。その道中にお金を落としてしまうなど、まるで大冒険のような展開が待ち受けています。ページをめくるたびにドキドキハラハラと緊張が走る、子どもの読み聞かせにピッタリの作品です。

読み聞かせとしての対象年齢は3~4歳からですが、自分で読む場合には小学校低学年くらいまでがおすすめ。累積発行部数が240万部を突破していることからも、高い人気が伺えるでしょう。『はじめてのおつかい』はCD付きの英語版の絵本も発行されています。

『はじめてのおつかい』人気の秘密


『はじめてのおつかい』は、絵本作家である筒井頼子さんが原作、イラストは林明子さんが担当しています。その優しく穏やかな画風は、見ている人の心を和ませると評判。背景など、とても細やかな部分まで描かれているため、子どもはじっくりとその絵を見つめ、本の世界に吸い込まれていきます。

絵本は、短い言葉で大切な事柄を伝えるのが難しいところ。『はじめてのおつかい』では、自宅からすぐのほんの短い距離ですが、みいちゃんが不安な気持ちを抱えつつも目的を達成するという、とても大きなドラマが描かれています。子どもの心の動きや成長が感じられる描写が、読む人を惹きつけるのでしょう。

『はじめてのおつかい』を読み聞かせると、子どもはまるで自分のことのように緊張したり、ホッとしたりと心を動かします。絵本が新しいことへチャレンジする勇気を子どもに与えるとして、教育現場で活用されるケースも珍しくありません。

こちらもおすすめ!おつかい絵本3選

タイトル : おつかい
著者 : さとう わきこ(作)
出版社 :福音館書店

お母さんに頼まれておつかいに出ようとする女の子が、「足がぬれちゃう」「服がぬれちゃう」と大騒ぎをします。準備万端で出かけようとしますが、その格好はかなりユニーク。思わず笑ってしまいます。

大人からするとおかしな話のように思えますが、子どもにとって1人のおつかいは、たくさんの不安に巻き込まれるということがよく分かるはず。オチまでしっかりついた楽しい絵本です。

タイトル : ありこのおつかい
著者 : 石井 桃子(作)、中川 宗弥(絵)
出版社 : 福音館書店

アリのありこはおつかいの途中、お母さんとの約束を破ってみちくさをします。そのみちくさが原因となって、大変な冒険に繋がってしまうことに……。最後にはしっかり「ごめんなさい」と謝るありこの姿に、心がほっこりと和むお話です。

タイトル : こんたのおつかい
著者 :田中友佳子(/作・絵)
出版社 :徳間書店

こぎつねのこんたは、おつかいの途中、お母さんとの約束を破って「もりのみち」を抜けようとします。すると目の前に鬼が現れて、こんたは大ピンチに。表紙からは想像がつかないような迫力のある絵が、子どもをドキドキと夢中にさせます。場面展開のスピード感も魅力です。

おつかい絵本で子どもと一緒にドキドキを楽しもう

『はじめてのおつかい』では、子どもの心の動きが絵や文でこまかく描写されています。お子さまも、まるで自分がおつかいに出かけたかのようなドキドキ感を楽しむことができるでしょう。読み終えたときには、達成感と「自分もやってみたい」という向上心が湧いてくること間違いなしです。読み聞かせに取り入れてみてはいかがでしょうか?
この記事は執筆時点のものですので、最新情報は公式サイト等でご確認ください。

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コバヤシ トモコ コバヤシ トモコ  奈良県出身/フリーライター/週末釣り部/海と釣りが好き/ 優しいダンナ君と優しい中学生の双子男子のステップファミリー