2016年8月30日 公開

動物の動きで運動能力を磨こうクリーチャートレーニング

昔は外で遊ぶ機会が多かった子どもたち。近年では遊び方も多様化して、身体を動かす機会が減りつつあり、幼児の運動能力や筋力の低下が心配されています。そんな中、生き物の動作を取り入れたクリ―チャートレーニングが話題となっています。幼児期からできるクリ―チャートレーニングの実践方法を紹介します

クリーチャートレーニングってなに?

クリーチャーとは、人間も含めた動物、生き物のことを指します。
トレーニングカレッジクビラ代表の田中昌彦氏が15年前に考案した「クリーチャートレーニング」。

ライオンやフラミンゴなどさまざまな動物の動きをトレーニングに中に取り入れています。
普段の生活ではなかなか鍛えることができない筋肉を動かして、高性能な身体を作るとされています。

特徴的な動きに注目しがちですが、本来の「クリーチャートレーニング」は「人間を作り上げる」といった心身を鍛える総合的なトレーニングです。

・クリーチャーマインド……心、精神、思考力など
・ビヘイビアー……ふるまい、動作、行儀など
・ムーヴメント……動き、動作、行動や活動
・ブレス……呼吸、生命
・イーティング……食事、食べること
・ニューツィション……栄養を考えた食事・栄養学

ただ身体を動かしてトレーニングを行うのではなく、メンタル面なども整えていくのが「クリーチャートレーニング」なのです。

クリ―チャートレーニングの実践方法(1)

illustrated by mawa
全身のバランスを整える「ライオン」の動き

四つ這いになって行う種目です。

1.腰と頭を一緒の高さにする
2.おしりを左右に振りながら手足4足で前に歩く
3.手首、足首、膝関節を柔らかく使う

このときに、べたべたとした歩き方ではなく、柔らかい動きを意識してください。

基本的には4足で歩く動きなので、小さなお子さまでも挑戦しやすい種目です。

動物の動きを真似てエクササイズ!クリーチャートレーニング【ライオン】 - YouTube

クリーチャートレーニング http://goo.gl/WdAJG2 ライオンやラッコ、孔雀など「クリーチャー(生き物)」の動きをお手本にして、身体の柔軟性をや可動域を広げるユニークなトレーニング。全身のバランスを整えながらインナーマッスルを鍛え、自然体で動ける身体を作ります。

クリ―チャートレーニングの実践方法(2)

illustrated by mawa
股関節の柔軟性や体幹の強化が期待できる「クラゲ」の動き

1.足を大きく横に広げて、前に手をつく
2.そのままの姿勢で、手を前→左右どちらか→後ろ→左右どちらか→前へと順番につく
3.かかとを支点にして、つま先を立ながら手を移動させる

股関節と膝関節を大きく左右に回すように動くと柔軟性のある動きになります。
動画で見るより実際にやってみると、結構辛く感じる動きです。
お子さまがするときは、後ろに手を回した際に倒れたりして頭を打たないよう注意が必要です。
必ず大人と一緒に行いましょう。

遊び場が減った現代の子どもに最適な運動を~クリーチャートレーニング・クラゲ~ - YouTube

クリ―チャートレーニングの実践方法(3)

illustrated by mawa
バランス感覚を身につける「フラミンゴ」の動き

1.まっすぐ立った状態で水平に腕を上げる
2.バランスをとって、膝が90度になるように上げる
3.左右繰り返す

身体がまっすぐなっている状態で行います。膝を上げると左右にふらふらしてしまいがちですが、そこは我慢してまっすぐ保つことが大切です。腕を水平にあげているのも結構きつくなってきますが頑張りましょう!

激しい動きがないので、「フラミンゴ」の動きも比較的小さなお子さまでも行いやすい種目です。

クリーチャートレーニング・フラミンゴ~遊び場が減った現代の子どもに最適な運動を~ - YouTube

決してお子さまに無理な動きはさせず、簡単な動きからはじめてみよう!

現役のプロ野球選手や高校球児たちのトレーニングの一環としても取り入れられている「クリーチャートレーニング」ですが、アスリートだけでなくパパママや小さなお子さまでも行うことができます。まずは簡単な動きからはじめてみましょう!
この記事は執筆時点のものですので、最新情報は公式サイト等でご確認ください。

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るか るか  兄弟揃って腕白です。健やかに育つことを願うばかり。