男の子育児に悩むパパママへ
「男の子の育児は体力勝負」と言われることがあります。今まさに男の子の子育て中で、その大変さに悩みを抱えるパパママもいるかもしれません。男の子の育児では、彼らがどのような行動をするのか、どのような発達パターンがあるのかなどを前情報として知っておくことが大切です。
「この時期なら、これくらいのことは仕方がない」と受け止めやすくなるでしょう。
「この時期なら、これくらいのことは仕方がない」と受け止めやすくなるでしょう。
女の子の育児との違い
男女きょうだいの子育てをしている場合、成長の仕方に違いがあると驚くパパママも少なくありません。実際、男の子と女の子とでは成長のスピードが異なり、男の子の成長は女の子よりもゆっくりと進むことが多い傾向にあります。
特に文字や言葉の面で、このような傾向が出やすいでしょう。なかなかおしゃべりしてくれないと不安になりますが、男の子の成長は大器晩成型だと知っておくと心配も少なくて済みます。
男の子・女の子に限らず、子どもの発達は個人差が大きいので、「まわりのお友だちはできるのに」と焦らなくても大丈夫です。性別や年齢による子育ての違いを感じるよりも、一人ひとり性格や成長、発達がそれぞれ異なると理解しておくことが重要です。
特に文字や言葉の面で、このような傾向が出やすいでしょう。なかなかおしゃべりしてくれないと不安になりますが、男の子の成長は大器晩成型だと知っておくと心配も少なくて済みます。
男の子・女の子に限らず、子どもの発達は個人差が大きいので、「まわりのお友だちはできるのに」と焦らなくても大丈夫です。性別や年齢による子育ての違いを感じるよりも、一人ひとり性格や成長、発達がそれぞれ異なると理解しておくことが重要です。
男の子によくある行動パターン
男の子によくある行動パターンを知っておくと、「うちの子だけかも」と不安になることがありません。多くの男の子に見られる行動パターン・傾向をチェックしてみましょう。
落ち着きがない
男の子は好奇心旺盛である場合が多く、ひとつのもので遊んでいたと思えば、すぐにほかのものに目移りして、違う遊びを始めることがあります。落ち着きがないと捉えるよりも、好奇心が旺盛だと理解してあげると良いでしょう。
幼児の時期は「一つひとつ片付けてから」と教えても、今すぐやりたいという欲求を抑えるのは難しいものです。感性が豊かだからこそだと、割り切る寛容さも必要になります。好奇心旺盛がゆえに、興味のあることには、とことんのめり込む一面を持ち合わせている場合もあるでしょう。
幼児の時期は「一つひとつ片付けてから」と教えても、今すぐやりたいという欲求を抑えるのは難しいものです。感性が豊かだからこそだと、割り切る寛容さも必要になります。好奇心旺盛がゆえに、興味のあることには、とことんのめり込む一面を持ち合わせている場合もあるでしょう。
やんちゃすぎる
やんちゃすぎる男の子に、見ていてハラハラしてしまうパパママも多いはず。男の子は言葉を交わしてコミュニケーションをとる遊びよりも、体を動かした遊びが好きな傾向にあります。危険なことやルールを守ることなどを教えて、やんちゃな生活のなかにも、安全を確保できるようにしておきましょう。
甘えんぼう
男の子は甘えん坊だと聞いたことがある、または実際に子育てするなかで体感している方も多いのではないでしょうか? 男の子と女の子とでは甘え方が異なるため、そのように見えてしまうのかもしれません。
べったりと抱き着いてくるのも、自分でできることでもやってもらおうとするのも、パパママが大好きだから。パパママからの愛情を必死に感じようとしています。
べったりと抱き着いてくるのも、自分でできることでもやってもらおうとするのも、パパママが大好きだから。パパママからの愛情を必死に感じようとしています。
「戦い」好き
体を使った遊びが好きな男の子は、お友だち同士で「戦い」ごっこを楽しむこともよくあります。ときには、ひとりで見えない敵と戦って遊んでいるところを目にすることもあるでしょう。強いものへのあこがれは、生き物としての本能だとも言えます。
お友だちと遊んでいるときに、けがをしたりさせたりするようなことがないか、注意して見守ってあげましょう。
お友だちと遊んでいるときに、けがをしたりさせたりするようなことがないか、注意して見守ってあげましょう。
【年齢別】男の子の発達パターン
年齢別で男の子がどのように発達していくかを知り、子育ての目安にしてみましょう。「〇歳なのにどうしてこんなこともできないの?」と感じる行動でも、もしかすると年相応かもしれません。
1歳
1歳前後の男の子はとても甘えん坊です。女の子が自分の身のまわりのことを自分でしたがるのに対し、男の子は少しでも親が見えなくなると泣いてしまったり、姿が見えたと思ったら抱っこをせがんだりと、パパママを必要とするシーンが多く見られます。
2歳、3歳
2歳~3歳の時期は「イヤイヤ期」と呼ばれるように、特別な理由がなくても不機嫌になったり、反抗的な態度をとったりすることがあります。男の子にも「自分でしたい」という自我が目覚めはじめますが、まだ体や手先が思うように動かせない部分があり、ジレンマを感じて癇癪を起こすのです。
子どもの気持ちが落ち着くような「大丈夫」や「ありがとう」の言葉で声かけをしてみましょう。どうしてもうまく言葉で伝わらないときは、抱きしめるほか膝の上に乗せて抱っこするなど、スキンシップを増やすと親子ともに心が落ち着きます。
子どもの気持ちが落ち着くような「大丈夫」や「ありがとう」の言葉で声かけをしてみましょう。どうしてもうまく言葉で伝わらないときは、抱きしめるほか膝の上に乗せて抱っこするなど、スキンシップを増やすと親子ともに心が落ち着きます。
3歳、4歳
できることが増える3~4歳頃は、コミュニケーション能力がアップし、無意味な反抗は少しおさまります。一方で言葉を上手に使えるようになることで、大人の発言に言い返したり、わがままを言ったりもするでしょう。
ときにはカチンとくるような言葉を言ってくることもあります。言葉使いは注意しつつも、そんな時期だと受け止める余裕を持つことがポイントです。
お友だちとのケンカが増える男の子もいます。頭ごなしに怒るのではなく、なぜケンカになったのか理由や気持ちを聞き出し、乱暴な手段ではなく解決する方法を一緒に考えてあげましょう。
ときにはカチンとくるような言葉を言ってくることもあります。言葉使いは注意しつつも、そんな時期だと受け止める余裕を持つことがポイントです。
お友だちとのケンカが増える男の子もいます。頭ごなしに怒るのではなく、なぜケンカになったのか理由や気持ちを聞き出し、乱暴な手段ではなく解決する方法を一緒に考えてあげましょう。
5歳、6歳
5~6歳になってくると、さまざまな感情が芽生えてきます。相手の気持ちをおしはかることもできるようになるでしょう。集団でのルールを理解し、自分たちでルールや順番も守れるようになります。ケンカになりそうな場面でも、自分たちの力で解決できる時期です。
憧れやうらやましいという思いを持つこともあり、無理な要求をしてくる場合もあるかもしれません。このとき、あまり子ども扱いしないということが重要です。あいまいにごまかしたりせずに、きちんと理由を説明すると納得してくれるでしょう。
憧れやうらやましいという思いを持つこともあり、無理な要求をしてくる場合もあるかもしれません。このとき、あまり子ども扱いしないということが重要です。あいまいにごまかしたりせずに、きちんと理由を説明すると納得してくれるでしょう。
男の子に言ってはいけないNGワード
男の子をのびやかに育てたいと思うのであれば、育児をするうえで言ってはいけないフレーズがあります。反抗的な態度や、思いどおりに進まない育児に、パパママもイライラしてしまうことがあるはず。そんなときに思い出してみてください。
「ダメ」と言い過ぎる
男の子は好奇心旺盛なケースが多く、それが長所でもあります。親が先回りして「ダメ」と子どもの興味を阻止してしまっては、子どもの好奇心が育つチャンスが阻害されることに。子どもにとって真新しい発見は、すべて人生の勉強になります。ダメと言いすぎないように注意しましょう。
「男の子らしく」
「男の子でしょ」「男の子らしくない」など、性別への偏見を持った発言はNGです。男の子だから〇〇してはいけない、〇〇しなければならないといったことは何もありません。個性は性別で決まるものではなく、子どもそれぞれに備わっているものです。親の理想や期待を子どもに押しつけるようなことは避けます。
感情的に怒る
男の子は攻撃的な言葉に弱く、繊細だとされています。パパママが感情的になって「何度言ったら分かるの」「なにをやってもダメ」「どうして〇〇くんだけできないの」など、子どもを否定するような言葉を並べてしまうと、萎縮してしまうでしょう。自分に自信のない子どもに育ってしまう可能性もあります。
否定的にならずに、なぜトラブルが起こっているのかを冷静な目でチェックしてみてください。たとえばお片付けが苦手な場合、お片付けしやすい環境を見直してみます。棚が使いにくい、収納が少なすぎるなど本当の問題が見えてくるかもしれません。問題が解決したあとは必ずほめて、自信につなげてあげることも忘れずに。
否定的にならずに、なぜトラブルが起こっているのかを冷静な目でチェックしてみてください。たとえばお片付けが苦手な場合、お片付けしやすい環境を見直してみます。棚が使いにくい、収納が少なすぎるなど本当の問題が見えてくるかもしれません。問題が解決したあとは必ずほめて、自信につなげてあげることも忘れずに。
覚えておきたい「男の子への声かけ」
育児を進めるなかで、子どものためにもパパママから注意をしなければならない場面は出てきます。その際、上手に声かけするコツを考えてみましょう。
ルールを守らないとき
ルールを守らないときは、意識的に破ろうとしているのではなく、守り方がわからない・理解できていない・覚えていられない可能性があります。注意するときには「何をやったらいけないのか」「これをしないためにはどうすればいいか」を自分で考えさせ、ルールを決めるようにしましょう。自分で決めたルールなら守りやすくなります。
兄弟姉妹やお友達に乱暴したとき
まず暴力は絶対にいけないということを注意します。そのあとに「ケガをするかもしれない」「〇〇くんが乱暴をすると、パパママも悲しい」「叩きたくなったら、クッションにだったら良い」など、危険性とストレスの逃がし方を教えてあげましょう。
外出先で落ち着いてくれないとき
まわりの様子が目に入っていない場合は、「みんなに迷惑がかかっている」ということをきちんと伝えましょう。他の人がどのように過ごしているか、どうすべきかを考えるように促すことがポイントです。
【迷ったときは育児書も参考に】
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タイトル:男の子の 本当に響く 叱り方ほめ方
著者 :小崎 恭弘
出版社 :すばる舎
3人の息子を育てる元保育士パパのアドバイスがぎゅっと詰まっています。男の子の心に本当に響く言葉かけとはどのようなものなのか、育児に迷ったときには参考にしてみてはいかがでしょうか。
男の子の育児を楽しもう
男の子の育児には大変に感じる場面も多くありますが、とても甘えん坊でユニークな面を楽しめ、また育てがいがあるとも言えます。年齢ごとの大体の傾向を知っておけば、子どもの行動に対する不安も少なくなるはず。愛情を注いだぶんだけ愛で返してくれる、男の子の育児を前向きに楽しんでみましょう。
この記事は執筆時点のものですので、最新情報は公式サイト等でご確認ください。