2017年5月3日 公開

本物に触れる!【年齢別】親子でコンサートを楽しむコツ

最近は未就学児OKなクラシックコンサートが増えましたよね。小さいうちから本物の音楽に触れることはとてもいい経験になるはず。お出かけする時の注意点や、子どもと楽しむための秘訣を年齢別にまとめました。オススメのコンサートも紹介します!

【0~2歳】コンサートで機嫌よく過ごすための対策

Yuricazac / Shutterstock.com
0歳から2歳ぐらいまでの子どもとコンサートへ行くときは、なるべく近場で開催されているものを選びましょう。移動時間が長いと、それだけで疲れてしまい、コンサート中にグズりだす可能性が高くなります。

子どもが安心できるように、お気に入りの人形やブランケット、音のならないおもちゃなども持っていくようにしましょう。普段のおでかけと同じですね。

はじめてのコンサートは、ロビーや小さな会場で行われているアットホームなものがオススメです。ベビーカーのまま会場に入れるか、授乳やおむつ替えの場所が設置されているかも事前にチェックしたいポイント。赤ちゃん連れに優しいものを選びましょう。

ただ、このようなコンサートは当然赤ちゃん連れの観客が多いので、鑑賞中に赤ちゃんが泣いたり大きな声を出すこともよくあります。じっくりと音楽を楽しみたい人向けではないことを頭に入れておいてくださいね。

【3~5歳】じっとしていられない子どもへの対策

子連れOKのコンサートでは、子どもが動いたり声を出しても大丈夫という前提であるものがほとんどです。けれども、他の人に迷惑をかけるような行き過ぎた行動はNGです。3歳から5歳ぐらいになれば、ママやパパのいうことも理解できるようになります。ですから、コンサートに行く前に会場でのマナーを何度か話しておきましょう。コンサートの動画を見せるのもオススメです。

事前に説明していても、会場内で迷惑な行動をすることもあります。そのときは怒るのではなく、潔く会場の外へ。ママが何度も怒って、子どもを静かにさせてもコンサートは楽しめませんよね。ロビーに行ってモニターを見るか、親子室があるならそこで演奏を聴くということも選択肢に入れておきましょう。子どもに「コンサートって楽しい!」と思ってもらうことが何よりも大事です。

【5歳~】コンサートで退屈しないための対策

Chubykin Arkady / Shutterstock.com
もしパパやママが1人でコンサートに行くとしたら、どのような基準で選びますか?好きなアーティストだから、あるいは好きな曲が演奏されるからという理由が多いのではないでしょうか。自分が好きな曲が演奏されれば嬉しいですよね。子どももそれは同じです。自分が知っている楽器の演奏、好きな曲の演奏であれば、退屈せずに楽しく過ごすことができます。

5歳ぐらいになると、それまでよりも長い時間じっと座っていることができるようになります。けれども、はじめての曲ばかりでは、興味を持って聴いてくれず、途中で飽きてしまうかもしれません。事前に演奏される曲を聴かせておいたり、楽器について説明したりして、子どもの興味を引いてあげると、コンサートをもっと楽しんでくれるはずですよ。

コンサートがはじまる前にしておくべきこと

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幼い子どもを連れてのおでかけは予定どおりにいかないことばかり。準備にバタつき会場到着がギリギリになってしまう、なんてことがないように、いつもより時間に余裕を持って出発するのが鉄則。できれば開演30分前くらいには到着しておくことを目指しましょう。これくらい時間的余裕があれば、ゆったりした気持ちでコンサートを楽しむことができます。

それでは、コンサートがはじまる前にしておくべきことを紹介します。

1.トイレ、授乳、おむつ替えができる場所を確認します。トイレはできるだけ事前に済ませましょう。

2.一般的に客席は飲食禁止です。おなかがすいて子どもがグズらないように、ロビーで軽く食べさせておきましょう。赤ちゃんなら、授乳もすませておくといいですね。

3.クロークがある場合は、大きな荷物は預けましょう。事前にクロークの有無を確認し、預ける荷物を決めておくのがオススメです。

4.会場の室温に合わせて、快適に過ごせるよう服装を整えましょう。着脱しやすい服装ででかけること、寒かった場合に備えて羽織れるものを1枚用意しておくと便利です。

5.客席では、スマートフォンや携帯電話の電源を必ず切りましょう。演奏中の着信音やバイブレーションの音が迷惑なのは言うまでもありませんね。

親子で行ける!おすすめのコンサート

『おつかいありさん〜ベートーヴェンにこっつんこ〜』(ズーラシアンフィルハーモニー管弦楽団)

本格的な演奏が聴ける、0歳から入場可能なクラシックコンサートでオススメなのが「ズーラシアンブラス」。動物のぬいぐるみを被った奏者による演奏には、子どもも大喜びするはずです。ズーラシアンブラスのコンサートでは、童謡やアニメの主題歌など、子どもたちが大好きな曲も多く演奏されるので、最後まで飽きずに聴くことができるのもいいです。

着ぐるみを被っているといっても、演奏しているのは一流のプロ奏者。子どもだけではなく、本格的な演奏を楽しみたいパパやママも満足できるコンサートです。全国各地で開催されているので、スケジュールをチェックしてみてくださいね。

いい音楽を子どもにも聞かせてあげよう

いい音楽は、子どもの心を豊かにしてくれます。親子向けのコンサートは、親しみやすい曲を演奏したり、演奏時間を短めにしたりなどの工夫がされているので、「親子でコンサートなんて敷居が高い気が……」などと思わず、ぜひ行っていただきたいです。今回の記事を参考に、コンサートで親子の楽しい時間を過ごしてくださいね!
この記事は執筆時点のものですので、最新情報は公式サイト等でご確認ください。

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WRITER

LOA LOA  カナダ在住の英日翻訳者・フリーライター。Web媒体で子育てや語学学習についての記事を多数執筆。8歳の息子が0歳のときからはじめた絵本の読み聞かせは、今では私たちの生活になくてはならないものになっています。これまでに息子と読んだ絵本や児童書は、日本語、英語、フランス語を合わせて数千冊。息子が笑顔になる絵本を見つけるのが喜びです。