2016年5月7日 公開

絵本の世界のおいしいものを子どもと一緒に作ってみよう

幼い頃に読んだ絵本に出てきたあのおいしそうなパンケーキ!読んだ後に同じように再現して一緒に作れたらお子さまはきっと喜んでくれるでしょう。ここでは子どもの絵本に出てくるお菓子やご飯を実際に作る、ということをテーマにいくつかの絵本とメニューをご紹介します。

絵本に倣って、食べものを作る楽しみを

タイトル:ぐりとぐら 
著者  :文 中川李枝子, 絵 大村百合子 
出版社 :福音館書店


絵本に出てくるおいしいものの代表とも言える「ぐりとぐら」の黄色いカステラ。フライパンにこんもりと膨らんだその形は絵本から飛び出してきたかのようです。一度自分たちで作ってみたことがあれば、次にまた絵本を開いたときその甘くて優しいかおりまでが思い出されることでしょう。

ぐりとぐらのカステラを作ろう

ぐりとぐらのカステラのレシピは福音館書店のウェブサイトで公開されています。
『ぐりとぐら』を読んでから、お子さまと一緒に作ってみてくださいね。

[材料]
・卵   2個
・卵黄  1個分
・グラニュー糖   65g
・薄力粉(ふるう) 65g
・牛乳  おおさじ1
・無塩バター  15g

[作り方]
【1】卵と卵黄をほぐし、グラニュー糖を加え、 白っぽくなるまでよく泡立てる。

【2】牛乳とバターを60℃位に温めて【1】に加え、かき混ぜる。

【3】薄力粉を入れ、さっくり混ぜて型に流す。

【4】170℃のオーブンで約40分、表面が色づくまで焼く。

絵本の世界の再現で楽しみながら創造性を育む

タイトル:ヘンゼルとグレーテル
著書  :文 グリム, 文・絵 いもとようこ
出版社 :金の星社


昔からあるグリム童話の『ヘンゼルとグレーテル』には、子どもたちを惹きつけるお菓子の家が出てきます。絵本の中では甘いものにつられてはいけないよ、という教訓を示していますが、子どもの心にくっきりと残る印象はまずその食べられるお家でしょう。難しいお話はさておき、お子さまと一緒にお菓子の家を作ってみませんか?

欧米では「ヘクセンハウス」といって主にクリスマスシーズンに作られるお菓子の家ですが、この「ヘクセンハウス(独:Hexenhaus)」という呼び名はドイツ語で、Hexenは魔女、hausは家という意味で、『ヘンゼルとグレーテル』の物語が由来となっているそうですよ。

日本でもクリスマスシーズンになると店頭でお菓子の家が作れるキットが販売されていますが、市販のお菓子を使って、お子さまと一緒にお菓子の家を作るのも手軽でおすすめです。
市販のお菓子を使えばシーズンにも左右されませんし、お子さまがお菓子作りやお手伝いに参加する良いきっかけにもなりますよ。

市販のお菓子を使って作るお菓子の家

[材料]
・ビスケット     8枚
・プレーンクラッカー 12枚
・ポポロン   12個
・キャラメル  12個
・キャラメルと同じサイズのキャンディ  4個
・飾り用のお菓子適宜
 マーブルチョコや小粒のキャンディなど
・デコレートペン  1本

[作り方]
①クラッカーで屋根や扉のパーツを作ります。
②ビスケットとポポロンでお菓子の家の基礎部分を作ります。
③クラッカーとキャラメル、キャンディでお菓子の家の屋根を支える三角の部分を作ります。
 床梁から上の屋根の傾斜を構成する部分ですね。
④屋根と扉を貼り合わせてお菓子の家の完成です。

屋根や扉のパーツを作ったり、各お菓子をつなぎ合わせる際はデコレートペンで接着してください。

お菓子の家の形ができあがったら、さらに飾り付けをしましょう。
飾り用のお菓子をデコレートペンでくっつけていけばオリジナルのお菓子の家の完成です。

野菜をおいしくたっぷり食べる

タイトル:おなべおなべにえたかな?
著者  :こいでやすこ
出版社 :福音館書店
おばあちゃんは大きなお鍋でスープを煮ていましたが、急用ができて、スープの番をきっこに頼んで出かけてしまいます。 きっこがお鍋の番をしながら「おなべおなべにえたかな?」と聞くと、お鍋は「コトコトコト にえたかどうだかたべてみよ コト」と答えました。そこできっこたちは味見をします。ところが、何度も味見をしているうちに、とうとうお鍋はからっぽに……。さあ、大変!
『おなべおなべ にえたかな?』のあらすじ
おおばあちゃんが戻ってくるまでに急いでスープを作りなおすきっことなかまたち。

お鍋がスープ作りの指南をしてくれるのですが、おおばあちゃんが作ってくれたスープとは大違い。
最後はどうなることかとひやひやドキドキするストーリーです。

スープができるまでのお鍋とのかけあいも魅力です。
「おなべ おなべ にえたかな?」
「コト コト コト にえたか どうだか たべてみよ コト」

童謡『あぶくたった』の歌詞と同じフレーズがリズミカルに反復されるので子どもたちにもなじみやすく、読み聞かせと一緒にお子さまも口ずさみながら読み進められますよ。

『おなべおなべにえたかな?』おおばあちゃんのスープ

『おなべおなべにえたかな?』に出てくるおおばあちゃんが作ってくれたスープはにんじんスープです。

絵本の中ではスープを作る過程が丁寧に、おいしそうに描写されています。
このおいしそうな"おおばあちゃんのにんじんスープ"をお子さまと一緒に作ってみませんか?


[材料]
・にんじん 中 2本
・バター 大さじ1+好みで少量
・塩 コショウ
・コンソメ 1/2個
・水 600cc+適宜
・生クリーム 
・パセリ

[作り方]
1.ニンジンは皮をむいて、厚さ3ミリほどの銀杏切りにする。
2.鍋にバター大さじ1を入れてニンジンを入れ、炒める。
3.バターとニンジンがよくからんだところへ、水600ccを加える。弱火で煮る。
4.ニンジンがやわらかくなったら、一度火からおろしてミキサーにかけ、
  なめらかにしてから、また鍋にもどして弱火にかける。
5.コンソメ1/2個を入れ、味見をしながら適宜、バター、塩こしょうを加える。
6.お皿に盛りつけて、生クリーム(無くてもよい)をかけ、パセリを散らす。
「おなべ おなべ にえたかな?」
「コト コト コト にえたか どうだか たべてみよ コト」

絵本と同じフレーズを口ずさみながらスープを作れば、楽しくお手伝いに参加してくれるようになり、苦手なにんじんも率先して食べてくれるようになるかもしれませんよ。

絵本食を通して親子がもうひとつの楽しみを得られる

絵本に出てくるあのおいしそうなお菓子やごはん。
親となった今、子どもと一緒にそれを作ることは子どもにとっても大人にとっても素敵な体験です。

幼い頃に親と一緒にお料理をした体験は、絵本とともに子どもの心にずっと残ることでしょう。絵本を読む楽しみと、料理を作る楽しみを両方味わえる絵本食、ぜひ親子で試してみてほしいです。

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mamioke mamioke  おチビ3人、若いママ友に引っ張ってもらいながら、何とか頑張ってます