2018年1月24日 公開

【離乳食レシピ】旬の果物で作る簡単おいしい離乳食

今が旬の「みかん」と「りんご」をおいしく安全に離乳食に取り入れるためのポイントを、離乳食アドバイザーの立場からご紹介!「初期→中期→後期→完了期」それぞれの期におすすめの離乳食レシピをまとめたので、ぜひ参考にしてください♪

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離乳食に果物を取り入れてみませんか?

生後5~6カ月頃からはじまる離乳食。

「今日はどんなメニューにしようか……」「全然食べてくれないな……」
毎日の離乳食作りに対して、このように頭を悩ませている方は少なくないのではないでしょうか。

そんな離乳食に行き詰まったときにぜひおすすめしたいのが、「果物」を上手く取り入れてみること!栄養価の高く優しい甘みのある果物は、赤ちゃんにとって最高のごちそうです。果物と組み合わせることで、これまで苦手だった食材を急に食べてくれるようになるかもしれませんよ♪

旬の果実である「みかん」と「りんご」をおいしく安全に離乳食に取り入れるためのポイントと合わせて、「初期→中期→後期→完了期」それぞれの期にぴったりな、果物を使った離乳食レシピをご紹介します。

『みかん』

みかんは離乳食の初期(5~6カ月頃)から食べさせることができます。しかし、薄皮などはまだ食べられないので、しっかりとカミカミできるようになるまでは、薄皮を取り除くようにしてくださいね。

みかんには特にビタミンCが多く含まれています。また、みかんは食物繊維も豊富でウンチを柔らかくする作用があるので、もし赤ちゃんがちょっと便秘ぎみかも?というときに食べさせてみるのもおすすめです。

まれにみかんを食べてアレルギーを起こす可能性がありますので、初期~中期の間は必ず加熱をして与えましょう。

またオレンジは輸入品が多く、ポストハーベスト(収穫後の農薬)の心配もあるので、離乳食には不向きです。シロップが甘すぎる缶詰のみかんも同様です。離乳食には国産のみかんが断然おすすめですよ!

『りんご』

みかんと同様、りんごも離乳食初期から食べさせることができる果物です。

食物繊維や水分、ビタミンが豊富に含まれ、栄養価の高いりんごは、赤ちゃんにも積極的に食べてもらいたいです♪しかし、りんごは食物繊維が多いため、赤ちゃんが食べたときに飲み込みにくかったり、口の中に残ったりすることがあります。できるだけ細かくすりおろすなど、赤ちゃんがおいしく食べられるように工夫しましょう。

また、みかんと同様に、りんごはアレルギーを起こすことがある「特定原材料に準ずる20品目」のひとつです。慣れるまでは必ず加熱するようにしてください。

そのままでもおいしいりんごですが、優しい甘みを活かしてさまざまな食材と組み合わせてアレンジできる万能食材でもあります!ぜひりんごを使って離乳食メニューのレパートリーを広げていただきたいと思います。

【離乳食初期】みかんのくず煮

酸味のあるみかんですが、加熱をすることで甘みが増してぐっと食べやすくなります。

水溶き片栗粉でとろみをつけることで、離乳食初期の赤ちゃんにもスプーンで食べさせやすくなりますよ。果物デビューにおすすめのメニューです♪

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[材料]

・みかん 2房
・水溶き片栗粉 水と片栗粉を小さじ1/2ずつ

[作り方]

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1.みかんを子房に分け、薄皮をむきます。

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2.漉し器などで果肉をこし、果汁をしぼります。

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3.水溶き片栗粉を作り、みかん果汁に加え混ぜ、600Wの電子レンジで10秒加熱。一度取り出しよくかき混ぜ、再度10秒加熱。とろみがついたら完成です♪(とろみがついていなければ、追加でさらに10秒加熱してください)

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【離乳食中期】りんごとサツマイモの甘煮

初期にはペースト状だった離乳食ですが、中期では少し粒や形を残した大きさになります。硬さは豆腐やプリンほどになり、舌で簡単に潰せる程度が目安です。

「ペースト状でなら食べてくれたサツマイモを、粒状にしたら急に食べてくれなくなってしまった……」

そんな悩みを解決してくれるのが、よく煮詰めてとろっと甘くなったりんごです!りんごと一緒にやわらかく煮たサツマイモは、しっとりと仕上がり、ジャム状になったりんごのおかげでとても食べやすくなりますよ♪

[材料]

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・りんご 1/8個
・サツマイモ 15g
・水 150cc
・水溶き片栗粉  水と片栗粉を小さじ1ずつ

[作り方]

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1.りんごとサツマイモをそれぞれ5mm角に切ります。切った後のサツマイモは水にさらしてください。

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2.1のりんごとサツマイモを鍋に入れ、150ccの水を加え、弱めの中火で15分程度煮ます。

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3.水気がなくなったら、サツマイモが舌でつぶせる位のやわらかさになっているかを確認し、一度火を止めます。※まだ堅いようであれば、水を足して追加で煮てください。

水溶き片栗粉を加えて、サツマイモをややつぶしながらよく混ぜます。再度火にかけ、とろみがついたら完成です!

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【離乳食後期】白身魚のみかんソース

意外に思われるかもしれませんが、白身魚と柑橘類は相性抜群なのです♪ わが家の娘はパサパサとした食感が苦手なのかそのままのお魚はあまり食べてくれないのですが、甘みととろみのあるみかんソースと合わせただけで、パクパク食べてくれるようになりました!

[材料]

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・白身魚(鯛・ヒラメ・カレイなど) 15g
・みかん 2房
・水溶き片栗粉 水と片栗粉を小さじ1/2ずつ

[作り方]

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1.鍋に湯を沸かし、白身魚を茹でます。茹でる前に白身魚に片栗粉をまぶしておくと、身がパサつかず食べやすくなりますよ!

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2.みかんの薄皮をむいて600Wの電子レンジで20秒加熱し、果肉をつぶしながら混ぜておきます。

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3.2のみかんに水溶き片栗粉を加え混ぜ合わせ、600Wの電子レンジで10秒加熱してよくかき混ぜ、とろみがついたらみかんソースのできあがり!

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4.茹でておいた白身魚のあら熱が取れたら、指の腹を使って骨がないことを確認しながら細かくほぐしておきます。

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5.ほぐした白身魚にみかんソースをかけて完成です!

【離乳食完了期】りんごの蒸しパン

赤ちゃんは離乳食完了期の間に1日3回の食事とおやつでほとんどの栄養がとれるようになります。

この時期の赤ちゃんは食べムラも多いですし、赤ちゃんの胃は小さいので3回の食事だけでは必要な栄養をとれないことがあります。そのため、1日1~2回のおやつ(補食)はとても重要な意味があるのです。

ホットケーキミックスを使って作る簡単な蒸しパンですが、皮ごとペーストにしたりんご入りなので栄養満点!角切りのりんごの食感も楽しく、完了期のおやつにおすすめのメニューですよ♪

[材料]

・りんご 1/2個
・ホットケーキミックス 100g
・牛乳 50cc
・卵 1/2個
・オリーブオイル 10g

[作り方]

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1.1/2サイズのりんごを半分に分けます。

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2.半分に分けたりんごのうち一つは、皮をむき1cmサイズの角切りにし、耐熱容器に移してラップをかけて600Wの電子レンジで1分加熱します。

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3.残り半分のりんごは皮付きのまま、薄くスライスしフードプロセッサーにかけて撹拌しペースト状にします。(フードプロセッサーがない場合は、すりおろしても可)

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4.蒸しパンの生地を作ります。ボールに卵と牛乳を入れてよく混ぜ合わせ、ホットケーキミックスを加えてさらに混ぜます。最後にオリーブオイルを加えます。

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5.4の生地にりんごペーストと角切りにしたりんごの半分を加えてよく混ぜ合わせます。これで蒸しパン生地の完成です。

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6.シリコンカップの8分目まで生地を流し入れ、角切りりんごの残りを上に散らします。

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7.湯気の立った蒸し器の中に入れ、12分ほど蒸して完成です!

果物の力でおいしく健康になろう!

いかがでしたか?
栄養満点でさまざまな食材を甘く食べやすくまとめてくれる果物は、離乳食作りにおいて魔法の調味料にもなる食材です!

日々の食事においしく果物を取り入れて、赤ちゃんもママも笑顔になれる楽しい離乳食タイムを過ごしていただきたいと思います。

(監修/一般社団法人 母子栄養協会)

提供:中央果実協会

この記事は執筆時点のものですので、最新情報は公式サイト等でご確認ください。

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WRITER

野間美花 野間美花  東京都在住、1歳児の母。立教大学卒。大学在学中にフードコーディネーター資格取得。卒業後、大手ブライダル企業にてフードコーディネーターとして勤務。子供の誕生をきっかけに、離乳食や幼児食の勉強をスタートし、母子栄養協会離乳食アドバイザーの資格を取得。現在は、自宅にて『子連れ歓迎のアイシングクッキー教室LULUDIA』を開催する傍ら、離乳食アドバイザーとして活動中。