2018年11月22日 公開

「ことばあそび」の絵本5選 声に出して親子で楽しもう

絵本は子どもにとって、「ことばの入口」。口に出すのも楽しい、親子で楽しめる「ことばあそび」の絵本を5冊ご紹介します。読み聞かせるパパママにとっても懐かしい絵本もあるのではないでしょうか。ぜひ親子で楽しんでみてくださいね。

おいしそうな絵も魅力!食いしん坊さんが食いつく絵本

タイトル:あっちゃん あがつく たべものあいうえお
著者:さいとう しのぶ作(みね よう原案)
出版社:リーブル
「あっちゃんあがつくあいすくりーむ」「いっちゃんいがつくいちごじゃむ」

このように、「あいうえお作文」の要領で50音+濁音・半濁音を合わせた69音に親しめる絵本です。文章の語呂がよく、読み聞かせているうちに自然と子どもも覚えて口にしてしまいます。また、各ページにある食べ物の絵がかわいらしくて、とてもおいしそうなところも魅力です。

字が読めなくても絵を見ていくだけでも楽しめますよ。「これ、食べたことある」「これ食べたい」と親子で盛り上がること間違いありません。

しりとりを知らなくても楽しめる「しりとり絵本」

タイトル:ぶたたぬききつねねこ
著者:馬場のぼる(作)
出版社:こぐま社
昔からあるしりとり絵本です。子どもでも知っている動物や身近なものの名前がしりとりのようにシンプルに並んでいるだけなのに、絵のおかげでちゃんとストーリーも楽しめる絵本です。

しりとりをまだよくわからない年齢の子どもでも大丈夫。絵を見ながら読み聞かせてあげると「しりとり」の法則がだんだんわかってくるはずです。

文字が少ない分、絵を見ながら親子であれこれ話を膨らませて遊ぶこともできます。しりとりを理解してからも楽しめる、長く読み聞かせられる絵本です。

「~る」の動詞に親しめる絵本

タイトル:さる・るるる
著者:五味太郎(作)
出版社:絵本館
「さる・くる」「さる・みる」

このように、「さる」+「~る」の動詞を組み合わせたシンプルな絵本です。タイトルの「さる・るるる」の語感のよさと同様、「る」の韻を踏んだ文章がクセになります。

「さる」+「~る」を繰り返しながら展開されていくストーリーにも注目。とぼけたようなさるの表情も味わいがあり、思わずくすっと笑ってしまいます。

実は表紙のさるのしっぽが「る」の形になっています。文字に慣れてくる年齢の子どもなら、パッと見てすぐに気付くかもしれませんね。

リズム感のよさが魅力!親子で口ずさみたくなる絵本

タイトル:さよなら さんかく
著者:わかやまけん(作)、もりひさし(作)、わだよしおみ(作)
出版社:こぐま社
「さよならさんかくまたきてしかく」。わらべ歌がモチーフになっている「こぐまちゃんシリーズ」の大人気絵本です。

一度覚えると頭から離れない、リズム感のよさが特徴です。絵本の中には、こぐまちゃんシリーズらしい原色を使ったポップな絵でいろんな「まる」や「しかく」が描かれています。

0歳の赤ちゃんからも読み聞かせしながら一緒に楽しめる一冊です。

早口言葉に挑戦!親子で盛り上がれる絵本

タイトル:きっときってかってきて
著者:ことばあそびの会(谷川俊太郎、川崎洋、郡山半次郎)(文)、金川禎子(絵)
出版社:さ・え・ら書房
声に出してこそ楽しめる、創作早口ことばの絵本です。はじめての文だと、大人でももしかしたらひっかかってしまうかも!?

間違えずに言えるかな?どっちが早く言えるかな?と親子で遊びながら楽しめますよ。逆に、すべてひらがな、さらに句読点が書かれていないので、読み聞かせようとするとやや苦労するかもしれません。そんなパパママが苦戦する姿も子どもは楽しんでくれそうです。

絵本で遊びながら「ことば」に親しもう

ことばあそびの絵本は、黙読では十分に味わえない日本語ならではのリズム感が魅力です。音読することで、親子で遊びながら「ことば」に親しめるでしょう。

絵と文章の組み合わせで、色やものの名前を覚えるのにも役立つ「ことばあそびの絵本」。とはいえ、絵本は楽しむもの。「ことばを学ぶため」ではなく、「ことばと遊ぼう」という気持ちで、いろいろな絵本に触れてみてくださいね。
この記事は執筆時点のものですので、最新情報は公式サイト等でご確認ください。

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WRITER

卯岡若菜 卯岡若菜  さいたま市在住のフリーライター。2学年差の食欲オバケの息子ふたりを子育て中。元書店員・雑貨店員で、絵本・児童書・子供のおもちゃが好き。ほぼワンオペ育児の中、母ひとりでもガマンせずに子連れであちこち出かけています。