「孤食」が増えている現状
2018年5月末、農林水産省が公表した「平成29年度食育白書」によると、1日のすべての食事を1人で食べる「孤食」の頻度が、週の半分以上になる人が15.3%となり、2011年と比べて約5%増加したことが、明らかになりました。
家族と食事を共にしたい、重要であるという声が上がるものの、孤食にならざるを得ない現状があるようです。単独世帯や夫婦のみの世帯、1人親世帯の増加により、誰かと一緒に食事を共にする機会が得られないことが原因と分析しています。
また、「孤食」が少なく、誰かと一緒に食事をしている人は、主食・主菜・副菜をそろえた栄養バランスの良い食事をしている傾向が見られました。さらに、朝食を「ほとんど毎日」食べると回答した人の割合も、孤食がほとんどない人の方が高いことがわかりました。
家族と食事を共にしたい、重要であるという声が上がるものの、孤食にならざるを得ない現状があるようです。単独世帯や夫婦のみの世帯、1人親世帯の増加により、誰かと一緒に食事を共にする機会が得られないことが原因と分析しています。
また、「孤食」が少なく、誰かと一緒に食事をしている人は、主食・主菜・副菜をそろえた栄養バランスの良い食事をしている傾向が見られました。さらに、朝食を「ほとんど毎日」食べると回答した人の割合も、孤食がほとんどない人の方が高いことがわかりました。
農林水産省「平成29年度 食育白書」第1部 食育推進施策をめぐる状況

「食育白書」第1部
特集 多様な暮らしに対応した食育の推進 ~食卓を囲み食事を共にすることから始める食育の環~
家族と一緒に食事をすることのメリット
「食育白書」によると、家族と一緒に食事をすることは重要であると回答した人の割合は、すべての年代で、約90%という結果になりました。
その理由は、「家族とのコミュニケーションが図れる」が79.4%でトップとなり、次いで「楽しく食べることができる」「規則正しい時間に食べることができる」「栄養バランスの良い食事を食べることができる」と続いています。
食事は、栄養をとることだけが目的ではなく、その日の出来事などを話し合うコミュニケーションの場としても重要です。さらに、家族一緒だと、楽しくおいしく食べることができ、食事のマナーや料理への関心が高くなることも期待できます。
その理由は、「家族とのコミュニケーションが図れる」が79.4%でトップとなり、次いで「楽しく食べることができる」「規則正しい時間に食べることができる」「栄養バランスの良い食事を食べることができる」と続いています。
食事は、栄養をとることだけが目的ではなく、その日の出来事などを話し合うコミュニケーションの場としても重要です。さらに、家族一緒だと、楽しくおいしく食べることができ、食事のマナーや料理への関心が高くなることも期待できます。
朝食を食べない割合も増加!学力にも影響!?
via
www8.cao.go.jp
厚生労働省の調査によれば、朝食の欠食率は、ほとんどの年代で上昇傾向にあることがわかっています。特に年齢が上がるほど、欠食率の割合が高くなっています。
また、18歳未満の子どもがいる世帯で、1週間のうちで家族そろって一緒に朝食を食べる日数は、「ほとんどない」が、32.0%で最も多い割合に。
文部科学省の調査によると、毎日朝食を食べる子どもほど、学力調査の平均正答率、体力テストの合計点が高い傾向にあることが判明しています。
1日のスタートである朝食が、栄養面だけでなく、子どもにとって多様な面で必要なことがわかります。子どものころに身についた食習慣を、大人になって改めることは難しく、毎朝きちんと朝食を食べる習慣を身につけるには、家族と一緒に食べることが第一歩ではないでしょうか。
また、18歳未満の子どもがいる世帯で、1週間のうちで家族そろって一緒に朝食を食べる日数は、「ほとんどない」が、32.0%で最も多い割合に。
文部科学省の調査によると、毎日朝食を食べる子どもほど、学力調査の平均正答率、体力テストの合計点が高い傾向にあることが判明しています。
1日のスタートである朝食が、栄養面だけでなく、子どもにとって多様な面で必要なことがわかります。子どものころに身についた食習慣を、大人になって改めることは難しく、毎朝きちんと朝食を食べる習慣を身につけるには、家族と一緒に食べることが第一歩ではないでしょうか。
内閣府「平成27年版子ども・若者白書」第1部 子供・若者の状況

「子ども・若者白書」第1部 第2章(健康)第3節(食育)
農林水産省「平成29年度 食育白書」第2部 食育推進施策の具体的取組

「食育白書」第2部
第1章(家庭における食育の推進)第1節(子供の基本的な生活習慣の形成)
子どもを孤食にしないためにできること
幼少時代に自宅でたった1人で、子どもが食事をする機会は少ないでしょう。しかし、パパママが家の中で用事をしている中で、子どもを1人食卓に座らせて食事をさせることも、「孤食」といえます。
共働きや1人親世帯が増えるなかで、子どもの「孤食」が増えるのは仕方のないことかもしれません。少しでも改善するために、忙しい親でもできることをまとめてみました。
共働きや1人親世帯が増えるなかで、子どもの「孤食」が増えるのは仕方のないことかもしれません。少しでも改善するために、忙しい親でもできることをまとめてみました。
手抜きの食事も取り入れる
できたてのものを子どもに食べさせたいと思うあまり、調理に時間をかけて台所にいる時間が長過ぎると、一緒に食べる時間が少なくなりがちに。調理したてのものは美味しいですが、その分一緒に食べる時間が減る可能性もあります。
忙しいときは、冷凍食品やお惣菜、お弁当なども活用し、一緒に食べる時間を優先する方が良いことも。または、時間のあるときに作り置きをして、すぐに食べられるようにしておくという方法もありますね。
忙しいときは、冷凍食品やお惣菜、お弁当なども活用し、一緒に食べる時間を優先する方が良いことも。または、時間のあるときに作り置きをして、すぐに食べられるようにしておくという方法もありますね。
朝食はみんなで一緒にとることを心がける
帰宅時間に差がある夜ごはんよりも、朝ごはんの方が家族みんなで食事をとりやすいのではないでしょうか?たとえ短時間でも子どもと一緒に食卓に座るために、身支度の順番をかえたり、起床時間を早めたりなど、少しの努力をしてみましょう。
もし、パパママのどちらが早い時間に出発するのであれば、なにか一言メッセージを残しておくのも方法です。子どもは愛されている、家族とつながっていると実感できるのではないでしょうか。
もし、パパママのどちらが早い時間に出発するのであれば、なにか一言メッセージを残しておくのも方法です。子どもは愛されている、家族とつながっていると実感できるのではないでしょうか。
休日は家族で一緒に作れるものを
仕事がお休みのときは、家族一緒に食べるだけでなく、調理から一緒にしてみませんか?たとえば、餃子、お好み焼き、たこ焼き、サントイッチなど、子どもがお手伝いしやすいメニューを選んでみてください。
コミュニケーションが図れ、楽しい時間を過ごすことができます。「手伝ってくれてありがとう」「みんなで作って食べるとおいしいね」という、声かけを忘れないことがポイントです。
コミュニケーションが図れ、楽しい時間を過ごすことができます。「手伝ってくれてありがとう」「みんなで作って食べるとおいしいね」という、声かけを忘れないことがポイントです。
積極的に声をかける
どうしても「孤食」になってしまうというときは、子どもが見える位置で家事をしながら、積極的に声をかけましょう。子どもに、テレビなどを見せながら一人で食べさせてばかり……ということにならないよう、気を付けてくださいね。
さいごに……
家族が食卓を囲んで食事をとりながらコミュニケーションを楽しむことは、食育の原点ともいえます。忙しい毎日の生活の中で、少しの工夫と努力をしながら一緒に食事をすることを心がけてみてください。そして、楽しい話題を取り上げつつも、食事のマナーや食材の知識なども教えてあげられるといいですね。
この記事は執筆時点のものですので、最新情報は公式サイト等でご確認ください。