2017年1月12日 公開

【小寒】寒の入りで冬本番。冬に負けない英気を養おう!

二十四節気のうち1月5日~1月19日ごろを指す「小寒」(しょうかん)。小寒になると、寒さが厳しくなってくるものですが、この時期の上手な過ごし方について、お子さまと話し合うのも良いでしょう。この小寒の気候を知り、この時期、どのようなものが旬で、また何を食べてどう過ごせば良いのかなどをご紹介します。

小寒だけではなく初候、次候、末候についても知ろう!

1年の季節は、二十四節気(にじゅうしせっき)に分けることができます。
二十四節気は、冬至をはじめとして、1太陽年を24分割にしたものです。1節気は、大体15日ずつ振り分けられており、1月6日(もしくは5日)から1月19日までの間が、小寒になります。
また、二十四節気は、さらに細かく3つ(初候、次候、末候)に分けることができ、これを、七十二候(しちじゅうにこう)と言います。
初候は、セリが旬になるころで、次候は、地中で凍った水が動き出すときで、末候は、オスのキジが鳴き出す季節なのです。寒くても力強く生きる、生命の営みを感じることができるタイミングとも言えます。

寒さが増すときなので体調管理が必要

小寒は、暦の上では寒さが最も厳しくなりはじめるタイミングであることから、「寒の入り」とも言われています。小寒が終わると大寒がやってきます。この大寒の時期が一番寒くなるため、これに備えて小寒のうちから、風邪を引かないようにと、体調に気を使う準備をしておかなければなりません。
そのため、この頃になると、遠く離れて住んでいる知人や、冬休みなどでしばらく会えない友人に宛てて、寒中お見舞いを出し、お互いの健康を願う習慣があるのです。

1月7日は小寒で一番のイベント日

小寒の間の行事の一つとして、1月7日の「松納(まつおさめ)」があります。
この日は、お正月に来られた歳神様が帰って行くため、飾った門松を片付ようという日なのです。
つまり、お正月の終わりを告げる日とも言えます。そのため、片付けるのは門松だけではなく、お正月で使用したしめ飾りや重箱、漆器なども全て一緒に片付けてしまいます。
また、同じ1月7日は、七草がゆを食べる日でもありますが、これについては、次の項目で詳しくお話しします。

寒さや疲れた胃袋をケアするものを食べよう!

小寒が来る頃には、年末年始の冬の主なイベントを終えて、暴飲暴食により酷使した胃袋に負担を感じる時期になります。
この疲れた胃袋を癒すには、野菜中心で消化の良いものを食べるようにした方が良いのです。そこで、1月7日は、「七草がゆ」を食べる日となっています。
この日は、人を大切にする日、「人日」の日と言われ、セリやナズナなど七種類の栄養豊富な菜を、消化の良いおかゆにして食べることで、旬の食材から生命力を吸収し、元気になろうという意味が込められているのです。

小寒を詳しく知ることができるのはこの本!

タイトル:はじめてふれる日本の二十四節気・七十二候〈4〉冬 熊穴に蟄る
著者  :文 根本 浩 ,絵  小林 絵里子
出版社 :汐文社

小寒についてもっと詳しく調べたいという人には、「はじめてふれる日本の二十四節気・七十二候 4 冬 熊穴に蟄る 」という本がおすすめです。
小学生から中学生を対象とするこの本は、シリーズもので、春夏秋冬に分かれて全4巻出版されています。このうち、小寒についての記述があるのが、「4 冬 熊穴に蟄る」です。
日本の季節を表現する目安として使われた、二十四節気や、七十二候について、その季節の楽しみ方などが分かりやすく紹介されている本になります。

暦から日本の四季を学ぶことができる

小寒については、大人でも知らない人が多いかもしれません。
冬期休暇を通してお子さまとの触れ合いも増える中、暦について一緒に勉強することで、七草がゆや松納などへの理解と興味が深まる、そんな時間が作れると良いでしょう。
この記事は執筆時点のものですので、最新情報は公式サイト等でご確認ください。

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mie mie  妊活をしながら、家事やライター業と小忙しい生活を送っています。