2017年2月4日 公開

SNSに子どもの写真は危険?親ならぜひ知っておいてほしいこと

ソーシャルメディアの発達やSNSの普及に伴い、我が子の写真を気軽にネットにアップしているパパママも多いはず。しかし、個人情報をさらすことの危険性も指摘されています。子どもの安全を守るために、親が気をつけるべきことをオーストラリアからご紹介します。

かわいい我が子の写真をみんなに見せたい!

誰もが気軽に、スマホで撮った写真を瞬時にソーシャルメディアやSNSにアップできる時代。日本でも筆者の住むオーストラリアでも、パパママが、幼い我が子のかわいい姿をFacebookにアップすることは、ごく当たり前のこと。

さらに「いいね!」がつくと、うれしくなるのは、世界共通の素直な親心ではないでしょうか。

しかし、こうした親の行動について、警鐘を鳴らす専門家もいます。

海外で問題になった例とは?

先日、オーストラリアの公共放送局のニュースサイトABC Newsで目にした記事によると、親がSNSに投稿した子どもの写真が、児童ポルノサイトに無断使用されているケースがあるということ。

問題は「ごく普通の子どもたちの写真が、SNSを通して本来触れるべきでない人の目に触れていることだ」と、ネットセキュリティの専門家は語っていました。

SNSを通して個人情報が漏れている?

どこで撮ったかを明記しなくても、GPSやスマホの写真アプリの機能によって、撮影データに場所が記録されたままアップしてしまう場合があります。

「気づかないうちに子どもの学校や家の場所といった重要な個人情報を、犯罪者に与えてしまっている可能性もある」と指摘する声や「SNSに子どもの写真を投稿する=リスクも伴っている、ということを親は知っておくべきなのでは?」といった意見が取り上げられることも。

では、子どもたちの安全とプライバシーを守るために、親としてどんな点に気をつけたらよいでしょうか?

写真をアップする時に気をつけることは?

西オーストラリアの日系IT企業GITS Internationalに勤めるエンジニアの名取正裕さんは、仕事上さまざまなネットのトラブルに対処してきました。その経験から、「SNSから個人情報が漏れると最悪の場合、ストーカーや誘拐に発展する可能性もある」といいます。

さらに、子どもの安全を守るために、知っておいたら良いこと、気をつけたら良いことを名取さんに伺いました。

「まず、子どもの顔や名前がハッキリわかる写真は、投稿しないようにするのがベストです。また、学校が特定できる制服や、学校や自宅の場所がわかるような特徴のあるものが写っている画像も、避けた方がよいでしょう」。

「FacebookなどのSNSでは、画像投稿時に、撮影場所の情報は消されるしくみになっているのでその点は安心です。一方、個人ブログは、撮影場所の情報が残ってしまうものが多いです」。

「Facebookでは写真を投稿する際、公開する範囲を限定しているパパママも多いでしょう。ただ、アカウントが乗っ取られる、といったトラブルも実際に起きています。そうなった場合、悪用されない保証はありません」。

SNSに画像を投稿するということは、不特定多数の人がそれを閲覧できるということ。我が子の写真をアップする前に、そのことを認識しておきたいですね。

最後に

Facebookが誕生して約14年。その他のSNSも急激に発展し、パパママが子どもの写真をネット上でシェアすることはとても身近になりました。ただし、そこに危険が潜むことも、私たち大人は学ぶ必要があります。

しっかりと子どもたちを守りながら、安全にSNSを楽しみたいですね。
この記事は執筆時点のものですので、最新情報は公式サイト等でご確認ください。

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WRITER

Chieko Chieko  成人した娘、小学生の息子を持つ、二児のママ。2013年より西オーストラリア・パースに家族移住しました。英語教育やオーストラリアについて書くブロガー・フリーライターをやりながら、プログラミング・機械学習を勉強中です。