2016年6月23日 公開

現地書店で大人気!イギリスの最新絵本ランキングTOP5

数々の名作文学を 生み出しているイギリス。子ども向けでもピーター・ラビットからハリー・ポッターまで、日本でも有名な作品が目白押しです。そんなイギリスのプレスクール(5歳未満)向け最新絵本ランキングを、有名書店ウォーターストーンズからお届けします。

ウォーターストーンズって?

ウォーターストーンズはイギリス唯一の大手書店チェーン。ロンドンだけでも50店舗近くあり、アイルランドやベルギー、オランダにも支店があります。また、絵本賞「ウォーターストーンズ・チルドレンズブック・プライズ」の開催や、難病と闘う子供たちを支援する 「レインボー・トラスト」への参加など、子どもへの関心が高いことでも知られています。

大型店舗では子ども向けにワンフロアが割かれているほか、カフェも併設されているので、一日中過ごせてしまいます。そんなウォーターストーンズの、2016年6月12日現在の最新絵本ランキングです。

第5位 The Dragon and the Nibblesome Knight

タイトル:The Dragon and the Nibblesome Knight
著者  :Elli Woollard, Benji Davies
出版社 :マクミラン

ドラゴンと男の子の友情物語

ドラゴンたちは人間のナイトをぱくりと食べちゃうのが大好き。4歳になったばかりのドラムは初めてのナイト狩りに出かけますが、途中で湖に落ちてしまいます。ドラムを助けてくれたのは 優しい男の子。しかし実は、その男の子はナイトになる訓練をしていたのです。 1匹と1人の友情は、そして2人の運命は、一体どうなってしまうのでしょうか。

友情の大切さを教えてくれるこの本は、新しいお友達ができる時期のお子様にぴったり! カラフルなドラゴンたちが目を引きます。

第4位 The Tiger Who Came to Tea

タイトル:The Tiger Who Came to Tea
著者  :Judith Kerr
出版社 :ハーパーコリンズ

おうちにトラがやってきた!

ソフィーとお母さんがお茶の準備をはじめると、お客様がやってきます。玄関へ出てみるとそこには大きなトラが!ごちそうしてくださいと言うトラと、ソフィーは一緒にお茶を楽しみますが、トラは次々に家にあるものを食べてしまいます。そこにお父さんが帰ってきて…。

今から30年以上前に発売されたロングセラー。 日本では「おちゃのじかんにきたとら」という名前で、読み聞かせや英語教材としても定番です。絵の具の優しいタッチやユーモラスなラストが一押しです。

第3位 STICK MAN

タイトル:Stick Man
著者  :Judith Kerr
出版社 :スカラスティック

おうちに帰りたいスティックマンのお話

木の枝でできたスティックマンは、奥さんと3人の子どもと、木のおうちで幸せに暮らしています。しかし外には危険がいっぱい。犬にくわえられてしまったり 、子どもに振り回されたり……ある日、スティックマンは川に流されて、とても遠いところに来てしまいます。果たしてスティックマンは無事におうちに帰れるのでしょうか。

普段何気なく目にする木の枝が動き出したら……?日常をファンタジーに変えてくれるこの本は、昨年、映画化もされた人気作。四季の移り変わりの描写も美しく、大人も楽しめる絵本です。

第2位 The Day the Crayons Quit

タイトル:The Day the Crayons Quit
著者  :Drew Daywalt, Oliver Jeffers
出版社 :ハーパーコリンズ

クレヨンたちのお悩み相談

お絵描きの大好きなダンカンがクレヨンの箱を開けると、そこにはクレヨンたちからの手紙が。クレヨンたちはみんな、色を塗るのをやめたいと言い出したのです。ベージュはいつも茶色ばかり使われるのが悔しくて、青色は水ばかり塗るのに疲れたと言います。ピンクは、ダンカンにもっと使って欲しいと訴えます。ダンカンはクレヨンたちと仲直りするために奮闘します。

2013年に米ニューヨーク・タイムズでベストセラー1位に輝いた本作。子どものタッチで描かれた手紙と絵が魅力的で、クレヨンとお絵描きがもっと好きになる1冊です。

第1位 Oi Frog!

タイトル:Oi Frog!
著者  :Kes Gray, Jim Field
出版社 :ハシェット

リズミカルに動物の英語名を覚えよう!

動物たちがいろいろなところに座っています。ライオン(Lion)はアイロン(Iron)の上に、オウム(Parrot)はニンジン(Carrot)の上に、モグラ(Mole)はポール(Pole)の上に……では、カエル(Frog)はどこに座るのでしょうか?英語の韻を使った面白おかしな物語。

第1位に輝いたのは、14万部を売り上げた大ヒット作。 リズミカルな文章とさまざまな動物たちは、英語に慣れ親しむ第1歩にぴったりです。 続編の”Oi Dog”も、2016年10月の発売が決定しています。

イギリスで親しまれている絵本を日本で

イギリスの子どもたちが楽しんでいるこれらの絵本。実は日本でも簡単に手に入れることができます。電子書籍版が販売されているものもありますので、タブレット端末で気軽に楽しむのもいいかもしれません。
この記事は執筆時点のものですので、最新情報は公式サイト等でご確認ください。

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WRITER

Sakiko Sakiko  在英5年目の経済・教育ライター。東京都港区育ち。幼稚園より雙葉学園に通い、慶應義塾大学法学部に進学。大学卒業後は出版関連企業に3年従事した後、渡英。ロンドンの大学院にて出版ビジネスを学び、現在もロンドンで暮らしています。紅茶とバラの国から、お子さんの明日につながる記事をお届けします!