2018年3月9日 公開

自然が先生!野菜のきれはしを育ててみよう

普段は台所ゴミにしてしまう野菜のきれはしを使って、ご家庭で面白い実験をしてみませんか?水につけて置いておくと…あら不思議!ぐんぐん葉っぱが伸びてくるではありませんか。自然のパワーに驚かされ、家族みんなで喜び合える知育活動をご紹介します。

きれはしを育てる「再生栽培」とは?

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普段は切り落として捨ててしまう、野菜のはしっこ。断面がつかる程度の水につけて置いておくと、5日ほどで少し変化があらわれ…青々とした葉っぱが生えてくるのです。まさに野菜が「再生」する様子は、なんともかわいらしく神秘の連続です。

容器はお皿や缶、トレーなど、ご自宅にあるもので大丈夫。お世話は1~2日に1回、水を替えるだけというお手軽なのがうれしいところ。捨ててしまうような部分でも十分楽しめ、お花は枯らしてばかりの筆者でも、無事育てられました。

伸びた葉は炒めたり、スープに入れたりして食べることもできますし、癒やしのグリーンは、インテリアとしてもおすすめです。

どんな野菜が使えるの?

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最初はニンジンがおすすめ!わが家でも20回以上やっていますが、失敗したことは一度もありません。

また、同じように土に埋まっている根菜なら大丈夫。筆者も、大根、カブ、ネギ、ゴボウ、小松菜、玉ねぎ…と、いろいろと試してみました。子どもたちは楽しくなって、なんでも水に入れて飾るように。

スーパーでも「育ててみたいからアレ買って!」などと言い出す始末。順序が逆のような気もしますが、野菜に興味を持つきっかけになったのは大きな収穫です。失敗しても学びになるはず。ぜひ何でもやってみてくださいね。

家族みんなの話題にしよう

中央写真のニンジンは、2カ月以上経ったものです。
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置き場所は、家族みんなが見えるところにしましょう。わが家は水の入れ替えがしやすいので、トイレの空きスペースに置いています。すると毎日何度も目に入るので、興味がなかったメンバーも、いつの間にかはまっているという状況に!

パパママがお仕事で忙しい場合など、親子で日々何かを共有し続けることは難しいかもしれませんが、その意味でも「きれはし育て」はおすすめです。トイレから出てきたパパに、「見たー???」と息子が駆け寄る姿には、ほのぼのさせられました。大げさでなく、親子で手を取り合って感動できることが醍醐味です!

もっと深めたいならこちらの本がおすすめ!

タイトル:しぜんにタッチ!シリーズ
     やさいはいきている~そだててみようやさいのきれはし~
著者:藤田智(監修)、岩間史朗 (写真)
出版社:ひさかたチャイルド
思いつくまま、いろいろな野菜で試していたわが家でしたが、こんな素晴らしい本が出版されていることを知りました。想像以上に使える野菜は多く(本には18種類も掲載!)、切り方にもポイントがあるよう。本当はトイレよりも日当たりがよい場所が良いそうで、水替えも1日2回がベターだと学びました。

ずぼらなわが家では、2~3日に1度しか替えないことも多々ありましたが、腐敗が少ない秋冬にはじめたのがよかったのかもしれません。本を読んでからというもの、花も咲かせてみたい!実もならせてみたい!とすっかり引き込まれ、まだまだ、きれはし育ては続きそうです。

最後に:待つことの意味を教えてくれた再生栽培

小松菜のきれはしから葉っぱが出てきたときは、感激でした!
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あれが食べたい!これがやりたい!と思ったら、すぐに実現したいのが子どもたち。でも、ニンジンを水に入れてもしばらく何の変化もありません。ところがある日、黄緑色のぶつぶつができていると思ったら、ぱっと葉が伸びてくる。息子たちは待ちわびた変化に、目を丸くして喜んでいました。

親である筆者も、並べてみると個性が見えてくる野菜が人間の子どものように見えて愛おしくなり…。子どもの成長も、”水を与えたらじっと待つ”のがよいのかな、などと思うようになりました。

とにかく手軽で楽しいきれはし育て。親も子も、学びの宝庫ですよ!
この記事は執筆時点のものですので、最新情報は公式サイト等でご確認ください。

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WRITER

福岡すみれ 福岡すみれ  東京都在住、3人のやんちゃな男の子のママです。外遊びが大好きな息子たちと日々いろいろな公園を巡りつつ、3度の食事(とおやつとお酒)を何よりも楽しみに過ごしています。