2017年2月6日 公開

はじめての読み聞かせは0歳から?どうやってはじめよう?

お子さまへの絵本の読み聞かせ、何歳からはじめたらいいのか迷っていらっしゃるパパママに、赤ちゃんへの読み聞かせのメリットや取り組み方をご紹介します。赤ちゃんへのファーストブックにおすすめのタイトルもご紹介します。

絵本の読み聞かせは何歳から?

絵本の読み聞かせは、何歳からはじめなくてはいけない、ということはありません。最初のうちは「読み聞かせる」というよりも親子のコミュニケーションを取るための道具の一つとして絵本を使うといいでしょう。ストーリーなどにはこだわらず、絵本を眺めながら赤ちゃんに語りかけましょう。

赤ちゃんによっては全く興味を示さない場合もありますが、いずれ興味を持つようになりますよ。

絵本の読み聞かせのメリットは?

パパママとぴったりくっついたり、お膝の上で絵本を読み聞かせてもらうことは、赤ちゃんにとってパパママの存在や声を近くで感じられる幸せなときです。また「パパやママが自分のために読んでくれている」という特別感で愛情を感じとることができます。

お昼間などは絵やリズムを楽しめる絵本を。夜のベッドタイムにはパパママの優しい声をゆっくり聴きながら、安心して眠れるような少し長めのお話がおすすめです。

赤ちゃんへの読み聞かせのコツは?

赤ちゃんに絵本を読むときは、言葉にリズムや抑揚をつけ、リズムに合わせて赤ちゃんの体を少し揺すってみたり、お膝に赤ちゃんを乗せたままゆらゆらしてみたりしましょう。

とは言え、上手く読まなきゃ、と気負う必要はありません。パパママの愛情あふれる声やボディタッチは、赤ちゃんにとってはそれだけでじゅうぶんなのです。

読み聞かせ、どんな絵本を選んだらいいの?

赤ちゃんは視力が未発達で、特に淡い色合いや細かいものを識別することができません。白・黒・グレーの明暗からはじまり、赤などの原色が識別できるようになるのが生後4カ月前後と言われています。
色や形のはっきりした絵、短い言葉の絵本からはじめていきましょう。

あまり難しく考えず、パパママがリラックスして赤ちゃんとのコミュニケーションを楽しみましょう。

はじめての読み聞かせにおすすめ絵本

タイトル:じゃあじゃあびりびり
著者  :まついのりこ(作・絵)
出版社 :偕成社

紙の「びりびりびり」、水の「じゃあじゃあじゃあ」など言葉のリズムに反応する赤ちゃんが興味を持つような言葉か書かれています。絵ははっきりとした色使いの切り絵です。

タイトル:しましまぐるぐる
著者  :柏原 晃夫(絵)
出版社 :学研

生後6カ月未満の赤ちゃんの視力でも見やすいはっきりとした色と、赤ちゃんが興味を引きやすい、目と口のある「顔」を意識して描かれています。「ぐるぐるぐるぐるこんにちは」などの文章が書かれています。

タイトル:しろくまちゃんのほっとけーき
著者  :わかやまけん(作)/もりひさし(作)わだよしおみ(作)
出版社 :こぐま社

「こぐまちゃん絵本シリーズ」の中でも特に人気の一冊です。冷蔵庫から卵を出して、できあがり、みんなで食べるまでのお話。生地を「ぽたあん」と落として、表面が「ぷつぷつ」し、「しゅ」とひっくり返して……音が楽しい絵本です。

タイトル:くっついた
著者  :三浦 太郎(作)
出版社 :こぐま社

作者の三浦さんの、自分のお子さまの子育て体験の中から生まれた絵本。「ぞうさんと ぞうさんが くっついた!」とさまざまな動物たちが体のいろいろな部分をくっつけます。パパとママも、そして子どももみんなくっつきます。同じ言葉の繰り返しが楽しく、絵本を読みながら家族みんなでぎゅっとくっついてしまいたくなる、親子のコミュニケーションにぴったりの絵本です。

パパママがリラックスしてはじめましょう

「読み聞かせをしよう」と意気込まず、お子さまと絵本を介して遊ぶようなつもりではじめましょう。パパママとくっついて絵本を読んでもらうのは、お子さまにとってもパパママにとっても幸せなひとときです。またお子さまの興味もどんどん変化しますので「どんな絵本が好きかな?」などと宝探し気分で選んでみましょう。
この記事は執筆時点のものですので、最新情報は公式サイト等でご確認ください。

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くまこ くまこ  絵本が好きで、絵本と音楽のコラボもやっています。