2018年10月21日 公開

幼稚園の転園を先生にいつ言う?必要な準備と子どもへの接し方

転勤やその他の理由で幼稚園を転園することになった場合、手続きや流れが分からないと困ってしまうものです。先生への伝え方や必要な準備など、転園のときの手続きについてご案内します。お子さまの気持ちに寄り添ってスムーズな転園を迎えましょう。

幼稚園の転園を先生に伝えるタイミングとは

幼稚園転園が決まったら、現在の幼稚園の先生に伝える必要があります。1カ月前までに伝えるのが一般的ですが、できるだけ早いほうが、幼稚園でのお別れ会などの準備をしてもらいやすくなります。登園最終日に保護者や子どもからお礼の挨拶をする時間を取ってほしいなど、要望がある場合は一緒に伝えておくのがベターです。

保育士さんはさまざまなケースを経験しているため、体験談や転園の流れ、子どもへの言葉の掛け方についてもアドバイスをしてもらえるでしょう。子どもが毎日不安そうにしているときは先生に相談し、サポートをお願いしておくと安心です。

月の途中で転園する場合の保育料の引き落とし方など、保育料に関しては幼稚園ごとで異なるもの。入園時にもらった資料を探して読んでおくことをおすすめします。

幼稚園の転園に必要な準備と手続き

幼稚園を転園することになったら、まずは転園先の幼稚園を探すことからスタートします。年度初めに近づくほど、定員に空きがない可能性が高いため、公立幼稚園から私立の幼稚園まで、入園先の候補はいくつかピックアップしておくようにしましょう。候補の幼稚園が決まれば入園可能か問い合わせ、必要な書類や手続きの方法を確認します。

さらに時間があれば、入園を希望している幼稚園に見学をお願いし、実際の雰囲気を確認しておくと安心です。制服や通園バスの有無や、入園に必要な費用などの資料をもらっておくのも忘れずに。

同時進行で、幼稚園の定員に空きがないケースを想定し、認可保育園や認証保育所、認定こども園などの情報収集も進めます。引越し予定先の自治体に問い合わせて、待機児童の様子などを教えてもらってみてください。

子どもが転園を不安に感じているときの接し方

幼稚園が変わることだけでなく、引越しなどを伴う場合は特に、子どもを取り巻く環境が大きく変化するかもしれません。子どものストレスや負担が少しでも軽くなるよう、保護者のサポートが必要です。

先生に話す前に子どもにも上手に伝えておく

転園の話は先生に話す前に、子どもに上手に伝えておく必要があります。子どもが動揺してしまうのは当然のことなので、できるだけ明るく前向きに話すことがポイント。特に、年中さんや年長さんの場合は、長く親しんだお友達とさようならすることへの不安を強く感じる場合もあるでしょう。

子どもの気持ちを第一に考え、気持ちに寄り添ってあげられるように家庭でサポートしてあげてください。

転園の背景、メリットを段階的に伝える

一度にたくさんのことを子どもに伝えても、うまく理解できないかもしれません。転園についてはゆっくり時間をかけて、できるだけ子どもが伝わるように話すこと。まずは、なぜ転園をするのかという理由を伝えておきます。その上で、転園することで得られるメリットを伝えましょう。

転園は、仲の良いお友達とさようならをするというデメリットばかりではありません。これまでのお友達に加えて新しいお友達が増えることや、引っ越し先の地域の良いところなどを伝えて、子どもの興味を広げてあげましょう。

パパママが心配していると、その緊張感が子どもに伝わってしまうことがあります。転園のときには、親子で前向きに取り組んでいけるよう心がけることが大切です。

転園時に子どものお友達へ贈るプレゼントとメッセージ

お世話になった担任の先生や、お友達にちょっとしたプレゼントを用意するパパママも多いもの。高価なものは相手に気を遣わせてしまうため、150円~200円程度が相場です。アレルギーの問題も考慮して食品は避け、消耗品や小学校で使えるものなどを選ぶと良いでしょう。

プレゼントは子ども自身に可愛くラッピングをしてもらうと、子どもの気持ちの整理にもつながります。

【おすすめのプレゼント】
・キャラクターの歯ブラシ
・メモ帳と鉛筆のセット
・キャラクターの絆創膏
・キャラクターのティッシュとミニハンカチのセット
・おはしや可愛いスプーン
・折り紙とシールのセット

プレゼントと一緒にメッセージカードを添えて、気持ちを伝えるのもおすすめです。子どもの顔写真を印刷する家庭や、連絡先を印刷しておくというパパママもいます。

【メッセージ文例】
・ありがとう
・仲良くしてくれてありがとう
・これからもずっとお友達でいてね
・また会おうね

幼稚園転園は事前準備がポイント

幼稚園転園は、転園して入園する幼稚園があるかどうかや、引越しの手配などに追われ、転園後のことに神経を使いがちです。しかし子どもの気持ちは現在の幼稚園や、お友達に対するもののほうが大きいということを忘れないようにしましょう。

子どもの気持ちに寄り添い、親子で変化を乗り越えてこその転園です。子どもがきちんと気持ちの整理ができるようにサポートしてあげてください。
この記事は執筆時点のものですので、最新情報は公式サイト等でご確認ください。

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コバヤシ トモコ コバヤシ トモコ  奈良県出身/フリーライター/週末釣り部/海と釣りが好き/ 優しいダンナ君と優しい中学生の双子男子のステップファミリー