2017年6月13日 公開

子どもの保険はいつから必要?おすすめの保険は?

赤ちゃんの誕生をきっかけに、自分の保険を見直したパパママも多いのではないでしょうか。さらに、子どもの将来を考えると、子ども自身を対象とする保険にも入ったほうがいいのでは?と気になっている方もいるかもしれません。そんなパパママに向けて、子どもの保険について解説します。

子どもが加入できる保険とは?

赤ちゃんが生まれると、「自分やパートナーにもしものことがあっても困らないように生命保険に加入したけれど、ほかに子どものために入れる保険はないのかな」と考えるパパママも多いのではないでしょうか。

子どもを被保険者として加入することができる保険には、疾病に備える「医療保険」や「生命保険」、小児がんのための「がん保険」、教育費を積み立てる「学資保険」など、さまざまなものがあります。

赤ちゃんに保険は必要なの?

赤ちゃんに、医療保険や生命保険は必要なのでしょうか。

子どもの医療費については、各自治体が助成制度を設けているので、実はあまりかかりません。助成の対象年齢は、地域によって就学前まで~18歳までと幅がありますが、15歳までとする自治体が多いようです。

また、生命保険は家計の担い手である世帯主やその配偶者などが死亡したときに、家族の生活を支えるためのもの。そういった意味では、「赤ちゃんに生命保険は必要ない」と考える人が多いかもしれません。

赤ちゃんが入院する確率

小さな子どもはちょっとしたことで体調を崩すので、入院することも多いのでは?と心配になりますよね。大人にとっては大したことのない風邪でも、抵抗力の弱い赤ちゃんは入院が必要になってしまう、というケースはありえます。

しかし、厚生労働省が実施した「平成26年(2014)患者調査」によれば、0歳児が入院する確率は全年代の平均と同じくらいであり、1~19歳の入院率はほかの年代と比べてずっと低い、という結果が出ています。

また、小児がんのように医療費が高額になりがちな場合でも、「小児慢性特定疾患治療研究事業」や「高額療養費」制度によって、自己負担は一定額に抑えられています。

医療費助成制度の充実ぶりを考えると、小さな子どものために医療保険に加入するメリットは少ないといえるでしょう。ただし、入院時の食事代や差額ベッド代などは助成の対象にならないことが多いので、その費用を保険でカバーするという考え方もあるかもしれません。

おすすめの保険と加入時期

小さな子どものために保険に加入するなら、教育資金として満期時にまとまった金額を受け取れる「学資保険」がおすすめ。満期は子どもの大学進学時(17歳~18歳頃)に設定されているものが多いです。

もちろん、自分で積み立てたり、運用したりして資金を確保することもできます。それらの方法と学資保険との最大の違いは、払込免除特約がつけられるという点。契約者である保護者が亡くなるなどした場合、その後の保険料の支払いは免除されますが、満期保険金は予定通り受け取ることができるのです。また、医療特約などをつけられるものもあります。

加入するなら、できるだけ早いほうがいいでしょう。毎月の保険料が安くなりますし、払込が早く終われば、返戻率も高くなります。なかには、妊娠中から加入できるという商品もあるようです。

家計と相談しながら、本当に必要な保険を選んで

makieni/shutterstock
子どもの将来のためにできるかぎりのことをしてあげたい、というのが親心ですよね。
でも、保険料の支払いに追われて、今の生活が犠牲になってしまうのでは本末転倒です。

この機会に、家計に影響のない範囲で我が家に必要な備えができるよう、じっくり考えてみてはいかがでしょうか。
この記事は執筆時点のものですので、最新情報は公式サイト等でご確認ください。

この記事が気に入ったら
「いいね!」しよう

3分でわかる知育マガジン「Chiik!」

RECOMMEND この記事を読んだあなたにオススメ

イギリスで子育てして驚いた!違いを感じた!体験談【英国すくすくレポ】

イギリスで子育てして驚いた!違いを感じた!体験談【英国すくすくレポ】

国が変われば『当たり前』も変わる!現地で子育てをしていて感じる、日本の育児との違いや、イギリス人の子どもへの接し方・言葉がけなどを、イラスト入りでご紹介します!
子どもの将来に備える学資保険!知っておくべきメリット・デメリット

子どもの将来に備える学資保険!知っておくべきメリット・デメリット

子どもが生まれると気になりはじめる学資保険。でも学資保険について、意外と知らないというかたも多いのではないでしょうか。そこで、気になる保険の内容やメリット...
不便だけど気持ちは楽!?アジアの子育てはみんなでオープンに!

不便だけど気持ちは楽!?アジアの子育てはみんなでオープンに!

アジアで子育てしたというと、たいていの日本人から「大変でしょ?」と驚かれます。もちろん日本よりも不便な部分はありますが、気持ち的には楽な部分もかなりありま...
子どもの記憶力は家庭で伸ばせる!記憶力を鍛えるポイントを解説

子どもの記憶力は家庭で伸ばせる!記憶力を鍛えるポイントを解説

最近「考える力」の大切さが注目されていますが、子どもたちが学習していくなかでは、やはり記憶力が必要不可欠なもの。幼児期の記憶力アップは、じつは家庭でも可能...
子どもが忍耐力をつけるには?教え方や親が気をつけたいこと

子どもが忍耐力をつけるには?教え方や親が気をつけたいこと

世の中を生き抜いていくために必要な「忍耐力」。多くのパパママが子どもに「忍耐力のある人間に育ってほしい」と考えますが、その力はどのようにして身につくのでし...
Lei

KEYWORDS

WRITER

isshi isshi  知りたいことは徹底リサーチ!情報を味方につけるバイリンガルライターです。小学生男子2人のママとして毎日まい進中!