批判的思考(critical thinking)とは
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批判的思考(クリティカルシンキング)という言葉だけを聞くと、相手を評価したり批判的・否定的な考えをしたりと、ネガティブなイメージを持つ方もいるのではないでしょうか?しかし実際の批判的思考は、そのようなものではまったくありません。
物事を論理的に整理して考えたときに、客観的で多角的な視点で課題を捉えて、より良い判断ができるようにしようとすること。これが正しい批判的思考です。
自分で一つの結論を出す場面において、「本当にそうだろうか?」「きちんと正しい判断ができているか?」「相手の意見はどうか?」などを考えたうえで決定することと言うと、少し分かりやすいかもしれません。
物事を論理的に整理して考えたときに、客観的で多角的な視点で課題を捉えて、より良い判断ができるようにしようとすること。これが正しい批判的思考です。
自分で一つの結論を出す場面において、「本当にそうだろうか?」「きちんと正しい判断ができているか?」「相手の意見はどうか?」などを考えたうえで決定することと言うと、少し分かりやすいかもしれません。
批判的思考が注目される背景とは
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ビジネスの世界において、批判的思考(クリティカルシンキング)や論理的思考(ロジカルシンキング)といった言葉は、ビジネスパーソンに求められる能力として取り上げられることが多いものです。それらを身に付けるためには、子どもの頃から考え方に慣れ親しんでおく必要があるでしょう。
こうした背景から近年、教育現場において子どもたちに批判的思考を身につけさせることが課題に上げられています。特にこれからの社会を生き抜いていくうえでは、不可欠な力といえるかもしれません。
自分で意見をまとめるという場面では、どうしても根拠のない思い込みや思考のクセが出てしまいがちです。インプット量が膨大な情報化社会の中で、正しい情報をキャッチすることが難しくなりつつあるのもその要因です。
すると「これが常識」とされる原理原則が本当にそうなのか、正しいとされる主張を裏付ける事象・事例を集める必要があります。主張を客観的に判断できるようにならなければ、物事を間違った方向へ進めてしまう危険性があるでしょう。
型にはまった一般的な考え方や情報を、そのまま受け入れていたのではいけません。批判的思考力は、さまざまな情報の中からデータを集めてそれらを精査し、より良い結論を出すために必要だと言えるでしょう。
こうした背景から近年、教育現場において子どもたちに批判的思考を身につけさせることが課題に上げられています。特にこれからの社会を生き抜いていくうえでは、不可欠な力といえるかもしれません。
自分で意見をまとめるという場面では、どうしても根拠のない思い込みや思考のクセが出てしまいがちです。インプット量が膨大な情報化社会の中で、正しい情報をキャッチすることが難しくなりつつあるのもその要因です。
すると「これが常識」とされる原理原則が本当にそうなのか、正しいとされる主張を裏付ける事象・事例を集める必要があります。主張を客観的に判断できるようにならなければ、物事を間違った方向へ進めてしまう危険性があるでしょう。
型にはまった一般的な考え方や情報を、そのまま受け入れていたのではいけません。批判的思考力は、さまざまな情報の中からデータを集めてそれらを精査し、より良い結論を出すために必要だと言えるでしょう。
論理的思考との違い
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ものの考え方として論理的思考(ロジカルシンキング)が必要とされることは、多くの方がご存じのはず。では批判的思考と論理的思考は、何が異なるのでしょうか?
論理的思考
問題に対して事実やデータから因果関係を明確化し、順序立てて物事を判断することを言います。前提となる結論が先にあり、それを支える事実が理由づけられている考え方です。
たとえば「夏には肌がかゆくなります」というと、「なぜ?」という疑問が付きます。「夏は蚊にさされる機会が増えて、肌がかゆくなります」というと因果関係が明確化され、意見を聞いていた人も納得できるでしょう。この「なぜ?」で結論を補強するのが論理的思考です。
たとえば「夏には肌がかゆくなります」というと、「なぜ?」という疑問が付きます。「夏は蚊にさされる機会が増えて、肌がかゆくなります」というと因果関係が明確化され、意見を聞いていた人も納得できるでしょう。この「なぜ?」で結論を補強するのが論理的思考です。
批判的思考
論理的思考の中の結論を出すプロセスで、「それって本当?」「他の人はどう?」という反論を客観的な視点で検討するのが批判的思考です。「疑う」というと言葉の持つネガティブなイメージが付いてしまいそうですが、そうではありません。
物事を考えるステップとして土台を「検討する」ことが、批判的論理の特徴であり、論理的思考との違いです。
物事を考えるステップとして土台を「検討する」ことが、批判的論理の特徴であり、論理的思考との違いです。
家庭で身につく批判的思考のトレーニング方法
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たとえば子どもに「みんなでホットケーキを食べる用意をしようか」とお願いします。子どもはいつも通り、冷蔵庫からバターとメープルシロップを出しました。いただきますの前に、パパはチーズを出します。ママはホイップクリームを出しました。
子どもにどうしてバターとメープルシロップを出したのか聞いてみましょう。パパは「甘いものよりも、パンとして食べたいからチーズを出した」ことを伝えます。ママは「コーヒーに合うように甘いトッピングを選んだ」ことを伝えてみてください。
人にはそれぞれ意見があり、その意見には理由があること、必ずしも皆が同じ意見ではないということが分かります。もちろん子どもの心を傷つけないよう、行動を否定するようなことは言わないようにしましょう。
子どもにどうしてバターとメープルシロップを出したのか聞いてみましょう。パパは「甘いものよりも、パンとして食べたいからチーズを出した」ことを伝えます。ママは「コーヒーに合うように甘いトッピングを選んだ」ことを伝えてみてください。
人にはそれぞれ意見があり、その意見には理由があること、必ずしも皆が同じ意見ではないということが分かります。もちろん子どもの心を傷つけないよう、行動を否定するようなことは言わないようにしましょう。
パパママの協力が必要です
批判的思考は、「自分の意見が本当に正しいか」「他の人の視点で考えるとどうなのか」を検討することが重要になります。コミュニケーションをとるなかで、自分の意見ばかりを主張するのではなく、相手の意見にも耳を傾けること。そして多様性を受け入れ、折り合い点を見つけてより良い判断ができるようになることが求められます。
家庭では、子どもが興味のある分野で「なぜ?」と思えることを探し、それに対して推論させてみてください。子どもだけの意見ではなく、パパママの推論も意見し、自分で最良と思われる答えを導き出せるよう促してあげましょう。
・「なぜ?」の答えを調べることを繰り返す
・他の人は自分と違う視点で物事を考えていることを知る
・最良の結果にするにはどうすれば良いかを考える
この3つを、パパママが助太刀をしながら少しずつ教えてあげてください。
家庭では、子どもが興味のある分野で「なぜ?」と思えることを探し、それに対して推論させてみてください。子どもだけの意見ではなく、パパママの推論も意見し、自分で最良と思われる答えを導き出せるよう促してあげましょう。
・「なぜ?」の答えを調べることを繰り返す
・他の人は自分と違う視点で物事を考えていることを知る
・最良の結果にするにはどうすれば良いかを考える
この3つを、パパママが助太刀をしながら少しずつ教えてあげてください。
批判的思考を身につけ、多角的な視野の持ち主に
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「自分の推論や意見が正しいのかな?」と客観的に考える批判的思考。他の人の意見を受け入れ、最善の方法を導くにはどうしたら良いのか考える力が身につきます。多様性の受け入れが求められる現代の人間関係でも、この思考が円滑なコミュニケーションに役立つと期待されています。
この記事は執筆時点のものですので、最新情報は公式サイト等でご確認ください。