2018年12月7日 公開

初詣の作法は?正しい作法で気持ちのいい新年を迎えよう

初詣はお正月を象徴する風景のひとつです。しかし初詣以外には参拝する機会がなく、実はその作法をよく知らないという人も多いでしょう。今回はマナーとして知っておきたい、初詣の正しい作法を紹介します。節目を大切にする日本の暮らし方を、子どもたちにも伝えていきましょう。

初詣は松の内までに

初詣は元旦、もしくは三が日までに参拝できればいいですが、都合がつかない場合は松の内までに参拝するようにしましょう。松の内とは正月飾りを出している期間のことで、1月7日までを指します。地域によっては15日までのこともあり、この期間中であれば歳神様にお参りすることができますよ。

また一般的に初詣といえば神社に行きますが、地域によってはお寺に参拝することも。大きく有名な神社やお寺への初詣は賑やかで楽しいですが、まずは地元の神様や仏様にお参りするようにしましょう。

鳥居をくぐるときの作法

参拝では鳥居をくぐるときから作法に注意します。鳥居はいわば神社の聖域との境界線。くぐる前に身なりを整え、一礼することも大切なマナーです。帰るときも鳥居では振り返り、一礼しましょう。

また鳥居から境内に続く道の真ん中は、神様の通り道です。端を歩き失礼にあたらないようにします。なおお寺の場合は参道の真ん中を歩いても構いません。

お参り前に手水舎で清めを

神社では参拝前に手水舎で身を清めます。手水舎での作法は以下のとおり。子どもと一緒に、ゆっくり教えながら挑戦してみてください。

1. 右手でひしゃくを持ち左手を清める
2. 持ち替えて右手を清める
3. 再び右手でひしゃくを持ち、口をすすぐために左手に注ぐ
4.左手に水をためて口をすすぐ
5. 最後にもう一度左手を清めてひしゃくを元に戻す

以上の作法通りに清めを進めることを「手水をとる」と言います。当たり前ですが、たくさんの人が使うのでひしゃくに直接口をつけてはいけません。子どもにひしゃくを持たせるときは、注意してあげましょう。

参拝は二礼二拍手一礼

神社のお参りではまず鈴を鳴らします。子どもは大喜びで強く鳴らしたがるでしょう。作法にそぐわないのではと心配かもしれませんが、参拝に来たことを神様に知らせる行為なので、強く鳴らしても問題ありません。また、鈴は邪気を払うという意味もあります。

鈴を鳴らしたら「二礼二拍手一礼」で神様に新年のご挨拶。最初に二礼、両手を広げて二回拍手してから祈念します。拍手をするときは手をぴったり揃えないのが正しい作法です。祈念するときに両手を揃えましょう。最後に一礼して次の人と変わります。

正しい初詣の作法で気持ちのいい新年を

正しい作法を知らず、なんとなく周囲の真似をしながら参拝してきた方も多いはず。正しい参拝の作法を知ることで、子どものよいお手本となることができます。節目や作法を大切にする暮らしが、自然と子どもにも身についていくでしょう。

祈念するときはまず神様への感謝の気持ちを伝え、そして新しい1年の幸せを祈ります。私利私欲にまみれたお願いごとをする場ではありません。厳かな気持ちで気持ちのいい1年のスタートを切りましょう。
この記事は執筆時点のものですので、最新情報は公式サイト等でご確認ください。

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WRITER

mokomoko mokomoko  九州出身、群馬県在住の小学生のミックスツインズママです。好きなものは書くこと、読むこと、食べること。今は子育てで蒔いた種を子どもがどんな風に咲かせるのか楽しみな毎日です。