「寝かしつけが大変」というパパママへ
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子どもの寝かしつけに苦労しているパパママは少なくありません。日中の家事や仕事で疲れた体で、なかなか眠れない子どもを寝かしつけるのは過酷なもの。子育てのなかでも大変な仕事のひとつだと言えるでしょう。ときには寝かしつけにストレスを感じてしまうこともあるでしょう。
育児中はいつまでも続きそうに思える寝かしつけですが、子どもが一人で寝てくれるようになる日は近い将来にやってきます。そのための準備期間だと思えば、少し気持ちも楽になりそうです。
子どもの寝かしつけはいつまで?
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寝かしつけが必要になる期間は、子どもによって異なります。早くに卒業できる子どももいれば、小学校入学前後くらいまで続くケースも多いもの。子どもの寝かしつけは、いつまでに卒業しなければならないという決まりもありません。
あくまでも目安ですが、添い寝や寝かしつけなしで子どもがひとりで眠れるようになるのは、幼稚園入園の3歳くらい~卒園・小学校入学前後とされています。ただし周りの子どもができるようになったからといって、焦らなくても大丈夫。個人差として受け止めておきましょう。
一般的に一人っ子や上の子どもは、一人寝ができるようになるのは遅めの傾向にあります。下の子の場合、比較的早い段階から一人寝がしやすいことも。様子を見ながら卒業の準備を進めていきましょう。
おっぱいなしで寝られるようになるのは
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生後すぐから卒乳前の赤ちゃんの時期は、抱っこだけで寝かしつけるのに相当な体力が必要となります。夜泣きをする赤ちゃんの場合、夜中に何度も起こされてしまうと、つい授乳しながら寝かせることも多くなるかもしれません。
おっぱいなしで寝られるようにするポイントは「安心感」です。1歳前後になると、離乳食でしっかりと食事もできているため、お腹がすいておっぱいを欲しがるわけではありません。ママとのふれあいで安心することを求めています。
このためパパママの体力に余裕がある場合は、抱っこ紐を使っておんぶで寝かしつけるのがおすすめです。体や精神的な負担が大きいようなら、手を握って優しく声かけや子守唄を歌いながら背中をさする、トントンするなどで、添い寝で眠れるようにステップアップを目指してみましょう。
添い寝しなくても寝られるようになるのは
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添い寝なしで眠れるようにするには、自然と「寝る」という動作に移れるように生活リズムを整えることが大切です。就寝には環境も大きく影響します。寝る前にテレビや携帯から強い光を浴びると、交感神経が優位に立ってしまい寝つきが悪くなりがちです。寝る2時間前にはテレビを消し、体の内側からスムーズな就寝へ近づけましょう。
また眠るきっかけとなるような毎日のルーティーンを「入眠儀式」と言います。絵本の読み聞かせやベビーマッサージなどを行い、子どもを布団に入れましょう。このときパパママは添い寝をせず、おやすみと言ってそばで見守ってあげてください。パパママがそばにいるだけで子どもの不安は解消されます。
添い寝なしで眠れるようにするには、日中のお昼寝をやめるか、ごく短時間で切り上げること。さらに昼間~夕方にしっかりと体力を使う遊びを取り入れてみましょう。
別室で寝られるようになるのは
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一人寝へのステップアップのためには、子どもを不安にさせないことが最も重要です。たとえばリビングの隣の部屋で寝かせるようにして、いつでも子どもからの声かけに答えられるようにしたり、お気に入りのぬいぐるみを一緒のベッドで寝かせたりするのもひとつの方法です。
寝室のドアを閉めるのをやめて部屋の仕切りをカーテンに変え、お話しながらであれば眠れるようになったというケースもあります。子どもが就寝前にぐずるのは、眠くなるという感覚を理解できずに不安になるから。「怖がらなくてもいい」と安心を伝えられるような工夫を考えてみましょう。
寝かしつけをやめるタイミング
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ベネッセが行った寝かしつけに関するアンケート調査を見ると、5~9歳の時期に一人寝ができるようになったケースが大半です。小学校入学とともに自立心が芽生えたことや、新しい生活から来る疲労感で自然と眠れるようになることなどが考えられます。
寝かしつけをやめるタイミングは、子どもによってさまざまです。「自分ひとりでやってみたい」という子どもの気持ちの成長を見逃さず、一人寝を提案してみましょう。子どもがやる気になっているタイミングは、添い寝卒業の絶好のチャンス。保育園であれば、お泊り保育でグッと成長したあとなどもおすすめです。
子どもを傷つけない声かけのしかた
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パパママの心に余裕がないときは、長くかかる寝かしつけに大きな声をあげたくなることもあるかもしれません。しかし「どうしてできないの?」「〇〇ちゃんはできているのに」「もうお兄ちゃん・お姉ちゃんでしょ」などと言う言葉は、子どもの気持ちを傷つけてしまいます。
できないことを責めるのではなく、うまく寝られた翌朝に、しっかりと褒めてあげることが大切です。褒めることで子どもの自信につながり、次のステップに進みやすくなります。
一緒に寝られる時間を大切に
育児中の寝かしつけは負担が大きく、「早く一人寝をさせて楽になりたい」と思うこともあるでしょう。しかし子どもと一緒に寝られるのは、子育て中の限られた時間だけ。子どもはいずれ一人で寝たがるようになります。「寝かしつけで苦労するのもあと少し」と捉え、少しでも気持ちを楽に過ごしてみてください。
この記事は執筆時点のものですので、最新情報は公式サイト等でご確認ください。