お手紙のやりとりでコミュニケーション能力を育もう
自分の好きなように絵や文字を書くお絵かき遊びとは違い、お手紙を書くうえで大切なのは、相手に「伝える能力」です。
相手に気持ちが伝わったと感じた瞬間こそが、お手紙をやりとりする醍醐味です。そのためには、相手に伝わるように絵や文字を書く必要があり、相手のことを思いやる気持ちや、コミュニケーション能力を育てることにもつながります。
はじめのうちは難しいかもしれませんが、丁寧に書き、相手に伝えることを意識させてあげるとよいでしょう。
お手紙を書くときに必要なもの
用意するものは、次の通りです。
・便せん
・封筒
・切手
・使い慣れた色鉛筆やクレヨン
・シール
色鉛筆やクレヨンは書きやすい、使い慣れたものがおすすめ。慣れないアイテムを使ってうまく書けず、グズってしまう事態を防げますよ。
レターセットをお店で購入するのもよいですが、封筒を自作してみてはいかがでしょうか?「分解・制作で想像力と観察眼を育む封筒づくり」の記事では、3ステップで作り方を紹介しています。自分好みに作れるだけでなく、指先の動きを鍛える力や観察力、想像力を育むのにぴったりですよ。
分解・制作で想像力と観察眼を育む封筒づくり

日常使用する機会も多い封筒を、子どもと一緒に作ってみませんか?実際に手先を使って分解、自分で封筒を制作するという総合的な知育遊びを3ステップで紹介します。
ステップ1:送る相手を決めよう
まずは誰に送るか決めましょう。祖父母や仲のよいお友だち、幼稚園・保育園の先生など、子どもの気持ちをきちんと受け止めてくれて、できればお返事をもらえる人を選ぶとよいですね。
ステップ2:伝えたいことを決めて書こう
次に、何を伝えたいか決めて書きましょう。
はじめは簡単なメッセージでOKです。「あそんでくれてありがとう」「また○○しようね」など。まだ上手に文字が書けない場合は、絵を描いたり、シールを貼ったりして工夫するとよいですね。折り紙を同封するのも楽しいでしょう。
代筆をせがまれたら、子どもの鉛筆を持つ手の上から持ってあげてサポートしながら書いたり、薄く下に文字を書いてあげてなぞらせたりするのもよいかもしれません。
ステップ3:封筒に宛名を書き、切手を貼ってポストへ
手紙を書き終えたら、封筒に宛名(郵便番号、住所、名前)と、送り主(郵便番号、住所、自分の名前)を書きます。「ゆうびんやさんがきちんとよめるように」と丁寧に書く必要があります。どこに何を書くべきか、どういう意味があるのかも、少しずつでも理解していくことを目指しましょう。
まだ文字があまり上手ではないなら、パパやママが代わりに書いてあげるとよいですね。子どもには、自分の名前だけを書かせてもOK。
最後に切手を貼り、封をして、郵便ポストへ出せば完了です。郵便局に一緒に行くのも楽しいかもしれませんね! 郵便局ではキャラクターや季節ごとの切手が発売されているので、子どもと一緒に好きなものを選ぶのもおすすめです。配達や郵便のお仕事に触れる良い機会にもなります。
口を出しすぎず、隣で見守ろう
書いている途中、文字を間違って書いてしまうなど、見ていてつい口を挟みたくなることもあるかもしれません。しかし、まずは子どもの好きなように書かせることからはじめましょう。どう書けば相手に伝わるのか、書く回数を重ねるごとに学んでくれるはず。
子どもの書きたい気持ちを削ぐことになってしまわないよう隣で見守り、できる限り子どもの自由に書かせてあげるのがパパやママの役割です。「どうすればいい?」と聞かれたら答えてあげる、くらいに構えておくとよいですね。
お手紙で気持ちを伝える楽しさを知ろう!
お手紙に興味を持ったら、相手に伝えたいことを上手に表現できるようになるチャンス。「書いたことが伝わった!」という喜びは、気持ちをもっと伝えたい意欲につながります。
はじめのうちは相手からお返事をもらえるよう、子どもだけでは伝えきれないコミュニケーションのお手伝いをしてあげるとよいでしょう。
お手紙のやりとりは楽しいだけでなく、子どもが成長できる学びの機会。子どもの伝えたい素直な気持ちを尊重し、パパやママもフォローしてあげたいですね!
この記事は執筆時点のものですので、最新情報は公式サイト等でご確認ください。