2016年12月6日 公開

えっ、こんなのも?子連れOK!議員主催の国会議事堂見学ツアー

国会議事堂が見学できるということを知っているパパママも多いはず。でも当日申込OK、幼児でも見学できるって知らない人も多いのでは?国会議事堂見学ツアーは子どもの知育の場としてもオススメ!私が5歳の息子を連れていってきた、ちょっと変わった国会議事堂見学ツアー体験をご紹介します!

今回子連れで参加したのはこんなツアー

私の居住地を選挙区地盤とする衆議院議員の主催するツアーに参加をしました。
私参加時は10名程が参加し、息子以外は全て女性でした。
参加費1200円(参加費150円・弁当代1050円)
月一度のペースで開催しているそうです。

スケジュール
10:00 議員会館集合
議員と記念撮影(後日郵送される)
地下の連絡通路を利用して、国会議事堂に入ります。
本会議場からドアノブに至るまで、丁寧に説明を受けます。

12:00 昼食
議員食堂でいただきます。
売店でお土産を購入。

13:00 傍聴
本会議が開催される場合は、傍聴をします。

そんなツアーに5歳の長男と潜入してきました。

5歳の息子と行ってきた!子連れ参加の準備編

お手洗いの使用

見学ツアーの1時間はお手洗いに行くことができません。
親子で事前に済ませておきましょう。

乳児への対応

1歳の次男は、保育所の一時預かりにお世話になりました。
結果的に、長男は母を独占することができ喜んでいました。
ツアーを進行してくださった秘書の方にお話を伺ったところ、実は乳児の参加は珍しくないそうで、こちらも歓迎しますとのことでした。ただ、傍聴席など段差が多いので、長時間歩くことのできないおこさまは、ベビーカーではなくだっこひもなどを利用されたほうがよいでしょう。

参加する子供への説明

この施設がどういう目的で使用されているかを、5歳児がわかる範囲でやさしく説明しておきました。
まず「政治=みんなが幸せに暮らすためのお話合い」ということで、ここはそのお話合いをする場だということを理解させました。
そしてそのお話合いの一例として、自宅近くで長期にわたって道路工事をしているのですが、これがどのようにして行われているかを説明しました。
→工事をしないと安心して道が使えない
→工事にはお金がかかる
→国民全員から少しづつ集める
→このルールは誰が考えるの?
といった具合に。
普段子供の目に入るものを例にとったらいいと思います。

議員主催のツアーとは

政治家が有権者向けに集会を開いたり会費制の食事会を開いたりするように、選挙活動として一般的なようです。
私もツアー参加時、ほかの議員が主催しているとおぼしきツアーを散見しました。
参加費も子連れが可能かどうかも、主催者によって若干変わる可能性はあります。
ただし、その議員の選挙区に居住していることが求められる可能性は高いです。
前述したとおり、選挙活動の一環なので、多少なりとも一票お願いはされるでしょう。私の場合は口頭では求められませんでしたが、昼食後にアンケートと議員のパンフレット一式を配布されました。その程度です。
私は、特に政治に強い関心があるわけではなく、昔風にいえばノンポリ主婦です。他の参加者も議員や所属する政党を熱心に応援、どころか政治にお詳しいような方はお一人も見受けられませんでした。
ただ、事前にツアーを主催している議員のことをウィキペディアなどで簡単に調べておいたので、昼食の時に話を弾ませることができました。

私は新聞の折り込み広告でこのツアーの存在を知りました。ホームページには告知がされていないです。
お住いの選挙区の議員事務所に電話などで問い合わせてみるといいでしょう。大々的に宣伝していないだけで、意外とやっているかもしれませんよ。

議員主催のツアーならではの魅力

今回参加した議員主催のツアーが通常の見学ツアーと違う部分は、無料にすると公職選挙法に抵触するので有料であるということです。とはいえ、公式と比べていろいろなオプションがあり、結果的には有料でもこちらに参加して良かったと思います。

それは議員主催ツアーならではのオプションがあること!議員の方によってオプションは様々だと思いますが、私の参加したツアーのオプション内容をご紹介します。

現役の国会議員の方に案内していただける

見学当日に本会議がなければご案内いただき、昼食もご一緒させていただきます。ただし、本会議が行われるかどうかはその前日に決まるので、かならずしもというわけにはいかないようです。私の参加した日も本会議が行われるため、最初にご挨拶と記念撮影だけご参加され、ツアーの進行は秘書の方が代行されました。議員の奥様もご同行され、子連れの私を何かと気遣っていただき、議員の妻としての苦労話にはじまり果ては育児の相談までいろいろなお話をうかがいました。実のところ、これが一番私のツアー参加の満足度を高めたような気もします。

議員会館に入室可能

議員会館は当然ながら議員の方がいらっしゃいます。私もある議員の方とエスカレーターですれ違ったのですが、親子で雰囲気に圧倒されてしまいました。議員会館と国会議事堂は地下連絡通路で結ばれており、この連絡通路は地下鉄国会議事堂前駅とも直結していますが、関係者のみ配布されている専用のカードキーが無いと入れないそうです。

第1委員会室に入室可能

こちらは本会議場の次によくテレビで目にするお部屋だと思います。本会議場の議員席は、特別な場合に秘書が入れる程度で、原則議員でないと入ることができないそうです。こちらの第1委員会室は見学者が自由に入室し、椅子に座ることもできます。写真撮影も、ズームとSNSへの掲載は不可ですが、可能です。息子も総理大臣の席に座ることができ、非常に満足気でした。

国会議事堂に子連れで大丈夫なの!?

ガイドの内容は大人向けなのですが、政治の話以上に建物の装飾の話が主になります。

国会議事堂はなるべく国産品を使用するという方針に沿って、日本全国から最高級の資材が集められています。
建物内部はまさに豪華絢爛。
法隆寺の五重塔がすっぽりはまる大きさの中央玄関は、美しいステンドグラスと壁画で、まるで西洋の古城か大聖堂のようです。
天皇陛下のための御休所は、部屋全体が美術工芸品といえます。
玄関に偶然埋まった化石は、恐竜好きなおこさまの興味をひくのではないでしょうか。
本会議場の壁には木の彫刻が多数あつらえてあるのですが、こちらはいろいろと意味があるようです。

視覚的に楽しむことができる上に、基本的に移動なので、おこさまには案外見学しやすいかと思います。

息子は政治を理解できる年齢ではありませんが、見学してから一か月以上たつ今でも、テレビに国会中継がでるとそれをじっと見たり、参加したツアーの議員や総理大臣は何をしているのかなどと尋ねてくることがあります。幼稚園でも先生にツアーに参加したことを楽しそうに報告したそうです。幼いなりに、興味をもつきっかけになっただけで十分かなと満足しています。

通常の国会議事堂見学ツアーとは

国会議事堂とは、日本の国会が開催される建物です。
現在の建物は、17年の建設工事を経て、昭和11年(1936年)に完成しました。
日本全国から最高品質の建築資材を集め、当時最も優れた技術をもって建設されました。

建物は左右対称になっており、正面に向かって左側に衆議院、右側に参議院から構成されています。

一般的なツアーは、衆議院もしくは参議院から申し込む方法です。
直接現地で申し込むこともできますし、事前に電話で予約しておくことも可能です。
本会議の傍聴は、衆議院は小学1年生から、参議院は10歳からとなっています。
それぞれ申し込み方法は異なりますので、ホームページなどを確認して問い合わせてみましょう。

ツアーで訪れる場所は、本会議場・参観ロビー(参議院)・御休所・中央広間・前庭などです。
事前に手荷物検査が行われます。いずれも所要時間1時間程度です。

http://www.sangiin.go.jp/japanese/taiken/bochou/kengaku.html

気軽にいってみよう!

国会議事堂は、いわずもがな日本の中枢。
日本国民なら、外観と本会議場はテレビなどで頻繁に目にします。
実際にこの場所に立ってみるというだけで、幼心にはかなりのインパクトがあるのではないでしょうか。
都心で地下鉄の駅からも至近、手続きも手軽で見学も1時間程度。
関東近辺にお住いの方はもちろん、地方の方も旅行のついでに訪れてみてはいかがでしょうか。
この記事は執筆時点のものですので、最新情報は公式サイト等でご確認ください。

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yoshiko yoshiko  夫と息子二人の4人家族、サブカルチャーの聖地でたのしく生活しています。