オムツ替えや授乳をしていればOK?
イクメンという言葉を聞くと、家事育児の「作業」分担を男性が積極的にすることのように捉えられている傾向がありますよね。でも、育児における父親の役割は、本当にそれだけでいいのでしょうか?
父には父ならではの役割がある
かつての父親は、仕事をして一家を支える大黒柱という役割がありました。でも今は、共働き家庭が多くなっている時代。育休を取得したり、家事や育児における作業を分担するだけではなく、父親ならではの役割を見出し、それを果たす必要があるのではないでしょうか。
育児も、オムツ替えやミルクをあげるだけではありません。癒しやいたわり、無条件に守るなど、家族に安心感を与える役割もあります。
実は子どもの精神面や知性の発達のために、父親には父親にしかできないことがあります。どういったものがあるのか、ご紹介します。
育児も、オムツ替えやミルクをあげるだけではありません。癒しやいたわり、無条件に守るなど、家族に安心感を与える役割もあります。
実は子どもの精神面や知性の発達のために、父親には父親にしかできないことがあります。どういったものがあるのか、ご紹介します。
父の「気づき」が子どもの主体性を高める
子どもは幼児期を通して長い間、母親と心で深くつながっているといわれています。子どもにとって母親は、まるで自分と同じ人間であるかのように身近に感じられる存在です。
一方、父親は子どもにとって、自分とは違う「最初の他者」と認識される存在です。その他者である父親に、頑張ったことをほめてもらったり、認めてもらったという喜びが、自信につながります。そこからさらに、社会という他者に関わっていきたいという積極性や主体性が育まれます。
特に努力したことではなくても、「今日はおかずをしっかり食べているね」「自分で服を着るのがうまくなったね」「また背が伸びたんじゃない?」など、毎日の生活の中で気づいたことがあればどんどん口に出して言ってあげてください。「お父さんは君を見ているよ」という愛情表現の一つとして、行動や言葉で子どもに伝えられると良いですね。
母親とは違う教え方ができる
「女性は地図が読めない」などといわれるように、男女の脳には傾向的な違いが見られるもの。ときには男性的な視点のほうが、子どもにとってわかりやすい場合もあるでしょう。
数の考え方、交通ルール、スポーツなど、各家庭に寄りますが、もし男性側のほうが得意だと思われることがあるなら、お父さんが積極的に関わって教えるようにするのがおすすめです。そのほうがよりクリアな説明ができる場合もあるからです。
また、お父さんとお母さんの双方から伝えられれば、違う角度から子どもの理解を深められます。
お父さんとの遊びが非日常のイベントに
もし、子どもが普段母親と過ごす時間の方が多いなら、子どもにとって父親と遊ぶ時間は、非日常の特別なイベントになります。子どもが父親と遊ぶとき、テンションが上がってはしゃぐ場面がみられるのもそのためです。
さらに父親が、女性の力では難しいようなダイナミックな遊びをしてくれたら、子どもにとってもかけがえのない楽しい時間になります。
思いきり体を使った外遊びや、肩車、キャッチボールなど、父親ならではの遊び方を考えて、子どもの笑顔を引き出しましょう。農業体験やキャンプなどの体験学習要素を含む遊びをリードし、興味や関心のタネを引き出すことにつなげられる機会も持てるといいですね。
息子の思考回路が理解できる
「ばかばかしいことが大好き」「戦い遊びが大好き」「とにかく危ないことをしてみたい」「延々と虫を見ていたい」など、男の子育児では、母親にとっては理解しにくいことも多いもの。でも父親なら、そうした男の子ならではの思考回路も理解してあげることができるかもしれません。母親が思わず頭ごなしに否定してしまうようなことも、父親なら上手に対応できるケースは少なくありません。
休日にはぜひ一緒に外に出かけて、子どもの好きなことを1日中、思う存分させてあげてください。ベンチに座ってみているだけでも、共感してくれるお父さんが一緒なら、子どもも大いに楽しめるはず。子どもが熱中できることにとことんつきあってあげることが、子どもの集中力を高めることにもつながります。息子のすることが理解できなくて、つい1人でストレスをためてしまうお母さんの気持ちもほっと和らぐことでしょう。
他者との関わり方を示す見本に
家族は子どもにとって最初に出合う社会の一部です。特に、自分とは違う「他者」である父親の母親への接し方は、子どもが他者との関わり方を学ぶお手本に。両親がお互いを敬い、信頼しあう関係なら、子どもは家庭の外でも同じような関係を築ける子に育つでしょう。
夫婦間、家族間だからこそ、「ありがとう」や「ごめんなさい」を忘れずにいられると良いですね。
いざというときには父の威厳を見せる
どうしてもダメなことをしたとき、子どもを叱らなければいけない場面は必ず出てきます。そんなときには、父親ならではの威厳を見せて叱ることが必要な場合も。
特に男の子を持つご家庭では、「いざというときはお父さんに叱ってもらう」というケースも多いようです。
ただし当然ながら、暴力や大声を出す「怒る」と、教育的にいけない理由を諭し、指導する「叱る」を混同しないように注意しましょう。大きい声を出さなくても、父親が本気で向き合えば、思いが伝わるでしょう。
父親ならではの関わり方が子どもの成長の機会に
もともと、イクメンは、イケてるメンズ「イケメン」が進化したもの。イクメンという言葉の世間的な流行や話題性に注目されがちですが、本当のイクメンとは「家事や育児を手伝ってあげている」男性のことではありません。まず、家事育児は子育て中の夫婦のどちらかがやるのが当たり前でどちらかが「手伝う」ものではなく、「2人で一緒にやる、協力する」という姿勢が基本です。
役割分担の中で、優先順位をつけつつ、パパママがそれぞれの長所を生かすことができれば理想ですよね。もちろん、掃除や洗濯などの家事を担うのも重要ですが、それだけでなく、パパならではの育児の担い方を探ってみてはいかがでしょうか。父親ならではの関わり方が、子どもの成長の機会ともなるはずです。
厚生労働省の「イクメンプロジェクト」が始動
厚生労働省では2010年6月17日から、「イクメンプロジェクト」を実施しています。このプロジェクトは、男性の育児参加をはじめ育児休業取得などの働き方改革の推進が主な目的。公式サイトでは、イクメンの体験談なども掲載されているので、参考にされてみてはいかがでしょうか。
育てる男が、家族を変える。社会が動く。イクメンプロジェクト

イクメンとは、子育てを楽しみ、自分自身も成長する男性のこと。または、将来そんな人生を送ろうと考えている男性のこと。イクメンがもっと多くなれば、妻である女性の生き方が、子どもたちの可能性が、家族のあり方が大きく変わっていくはず。そして社会全体も、もっと豊かに成長していくはずです。
父親の知育への関わりが子どもを変える
知育に積極的なママは増えていますが、パパも子どもの教育に関わることで、今後のお子さまの将来にも変化が起きる可能性が高くなります。ブロックや積み木などの知育玩具で一緒に遊ぶことや、絵本の読み聞かせなどさまざまな活躍シーンがあります。
父親も本当の意味で育児と仕事が両立できれば、夫婦のパートナーシップも強まり、子どもたちにもさらにいい影響を与えることでしょう。
さらに、子は親を見て育ちます。息子さんなら将来いい家庭を作っていけるし、娘さんならパートナーとの理想的な協力の仕方を教えられることに繋がるかもしれません。
保育園への送迎や家事育児の作業を負担するだけではなく、お子さまの成長にとって今、何が必要か、パパにこそできることは何か、考えることからでもはじめてみてはいかがでしょうか。
(参考)
『頭のいい子にする最高の育て方』はせがわ わか著(SBクリエイティブ)
『男の子の一生を決める0歳から6歳までの育て方』竹内エリカ著(KADOKAWA)
『頭のいい子にする最高の育て方』はせがわ わか著(SBクリエイティブ)
『男の子の一生を決める0歳から6歳までの育て方』竹内エリカ著(KADOKAWA)
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