2018年3月5日 公開

しつけの基本「いただきます」と「ごちそうさま」感謝の気持ちを食卓へ!

日常何気なく使っている【いただきます】と【ごちそうさま】の言葉。しかし、その意味をご存知でしょうか。「食べ物を大切にできる大人」になるには、幼少期からの習慣が欠かせません。食べ物を食べることは命をいただくこと。食事の挨拶について、一緒に考えてみませんか。

食事のとき、挨拶していますか?

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みなさんのご家庭では、食事のときに挨拶をしていますか。

世界のいろいろな国でも、食事の前後に発するお決まりの言葉や身振りなどがあります。しかし「いただきます」と「ごちそうさま」という言葉が持つ深い意味を考えると、この挨拶は日本独特の文化と考えてもよいでしょう。

食べる前のご挨拶「いただきます」の意味

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「いただきます」という言葉は、料理をつくってくれた人、食材を販売している人、流通にかかわる人、生産者、そして食材自体への感謝の気持ちを表す言葉です。

野菜も肉や魚も、元はすべて生き物で、その命をいただいて私たちは日々食事をしています。たくさんの人がかかわり、食卓に食事が並んでいるということに「ありがとう」という気持ちを持って、毎日の食事を楽しめるとよいですね。

意外に知られていない「ごちそうさま」の意味

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「ごちそうさま」という言葉に含まれる、「馳走(ちそう)」という言葉は、馬を駆って走らせるという意味があります。
食事を用意するために走り回り、おもてなしをしたことに対するお礼の言葉が「ごちそうさま」です。

「いただきます」も「ごちそうさま」も、手を合わせたりお辞儀と一緒にいうことがありますが、これは地域の風習によるようです。

家庭でも【食事は命をいただくこと】だと伝えよう

野菜を育てたり収穫する体験は子どもの食に対する認識を変える大きなチャンス。
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食育に力を入れる保育園や幼稚園、小学校などでも「食事は命をいただくこと」という教育を子どもたちにしています。
実際に畑で野菜を育ててみる、生産者や販売者を訪ねて話を聞いてみる、調理をしてみる、など、食卓に食べ物が並ぶまでを目で見たり体験したりすることで、子どもたちは食べ物を大切にする気持を育んでいきます。

食べ物の廃棄が社会問題になったり、食品の安全性に不安が持たれたりする現代、どんな食べ物をどれだけ食べたらよいのか、ということを自分で選択できる大人になるためには、小さな頃からの食習慣がすべてといってよいでしょう。

食べたものが私たちの体や心をつくっていくということ、「それは命をいただくことだ」ということを家庭でも子どもに伝えていきましょう。

味噌づくりも子どもと一緒に!2歳くらいになると、お手伝いでできることもたくさん増えますね。
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食育関連書籍も参考に

タイトル:げんききゅうしょくいただきます!
著者:つちだ よしはる(作・絵)
出版社:童心社

新鮮な野菜とつくり手の真心のこもった、おいしい給食ができるまでが描かれています。初めて給食を食べることになる、お子さまの入園・入学準備に一緒に読んでも良いですね。もちろん普段の読み聞かせにもぜひ。

タイトル:にんげんはたべたものからつくられる
著者:竹村俊子(文) 木月すみよし(絵)
出版社: ナート

食育にまつわる絵本はいろいろありますが、こちらも楽しいですよ。
「好き嫌いをいわず、何でも食べることがかっこよい」というのは新しい視点かも。これでお子さまの好き嫌い克服にチャレンジしてみては⁉

タイトル:「いのち」を養う食 森のイスキア 佐藤初女さんより、幸せな食卓のための50のメッセージ
著者:佐藤 初女
出版社:講談社
※新刊は在庫切れとなっております(2018/3/1時点)。

パパママにはこちらの佐藤初女さんの著書がおすすめ。あらためて、食に向き合いたいときにいかがでしょうか。新しい発見に出会え、いろいろと考えさせられます。

最後に

「いただきます」と「ごちそうさま」の意味、そして「食事は命をいただくこと」だと子どもたちに伝えることは、日々の食事をより大切にいただくきっかけになると思います。

ぜひみなさんも、ご家庭で取り入れてみてくださいね。
この記事は執筆時点のものですので、最新情報は公式サイト等でご確認ください。

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Hitomi Hitomi  バリ島、台湾と旅するように夫と3人の息子と暮らし、現在オランダ暮らし2年目。ライター、アロマセラピー講師。hitomiarai.infoというオウンドメディアで海外子育てや、アロマ、手作りコスメ、自然で気楽なライフスタイルを提案しています。