約物とは?
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終止符・句読点・感嘆符など、文章を書く際に使う文字以外の記号を約物(やくもの)と言います。英語で言うと「punctuation mark(パンクチュエイションマーク)」です。
約物は発音されることはありませんが、あることで文章が読みやすくなり、より内容が読み手に伝わるようになります。
「.(period)」… ピリオド = 終止符(。)
「,(comma)」……コンマ = 文中の切れ目、読点(、)
「:(colon)」…… コロン = 文の区切り。または文を休止し、説明を加えるときに使う
日本語にも同じような役割を持つ約物も多いため、覚えておくと英文が読みやすくなります。自分で英文を書く際も、内容が整理しやすくなるでしょう。約物をマスターすれば、相手に意図が伝わる文章が書けます。
文の最後につく約物
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主に文の最後につくことで「文の終わり」「切れ目」「感情」などをあらわす約物をご紹介します。
終止符(.)
「. (period / ピリオド)」は終止符であり、分の終わりを表す記号です。主にイギリス英語ですが、「full stop( フルストップ )」とも呼ばれています。
【使い方】
He tends to speak rapidly.
(彼は早口で話しがちです。)
ピリオドを3つ続けたものに「...(horizontal ellipsis / ホリゾンタル エリプシス)」、いわゆる3点リーダーがあります。こちらもいったん文章を休止させる記号です。思考の停止・余韻・話の急転換など、心情と絡ませた文章表現に使われます。前の文章に説明を加える際に使われることも多いでしょう。
【使い方】
I have been waiting for you...but,you don't come.
(私はずっとあなたを待っていました……でも、あなたは来ない。)
【使い方】
He tends to speak rapidly.
(彼は早口で話しがちです。)
ピリオドを3つ続けたものに「...(horizontal ellipsis / ホリゾンタル エリプシス)」、いわゆる3点リーダーがあります。こちらもいったん文章を休止させる記号です。思考の停止・余韻・話の急転換など、心情と絡ませた文章表現に使われます。前の文章に説明を加える際に使われることも多いでしょう。
【使い方】
I have been waiting for you...but,you don't come.
(私はずっとあなたを待っていました……でも、あなたは来ない。)
疑問符(?)
「?(question mark, interrogation mark /クエスチョンマーク、インテロゲイションマーク)」は疑問符です。日本語と同じように、疑問文の最後につけます。
【使い方】
What were you doing last night?
(昨夜は何をしていましたか?)
【使い方】
What were you doing last night?
(昨夜は何をしていましたか?)
感嘆符(!)
「!(exclamation mark / エクスクラメーションマーク)」は感嘆符。感情をストレートに表す文や、強めの指示・命令文の最後につけます。
【使い方】
・How beautiful she is!
(なんて彼女はきれいなんだ!)
・Clean your room!
(部屋を掃除しなさい!)
【使い方】
・How beautiful she is!
(なんて彼女はきれいなんだ!)
・Clean your room!
(部屋を掃除しなさい!)
インテロバング(‽)
日本では馴染みのない「‽(interrobang / インテロバング)」は、よく見てみると疑問符「?」と感嘆符「!」を重なり合っています。その見た目どおり、強い感情と疑問の両方の意味を兼ね備えた記号です。
【使い方】
How much did you spend on those plastic models‽
(これらのプラモデルにいくら使ったの!?)
【使い方】
How much did you spend on those plastic models‽
(これらのプラモデルにいくら使ったの!?)
文中に使われる約物
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単語・文の区切りを表すほか、後に続く単語・分の意味・意図を補足する目的で、文の途中に使われる約物。6つの記号の使い方をご紹介します。
コンマ(,)
「,(comma / コンマ)」は複数の単語・文・文節などを列挙するとき、あとから文を付け足す場合に使われます。
【使い方】
・「but(しかし)」「instead(代わりに)」「therefore(だから)」などの接続副詞のあと
He runs fastest in his class.However, he lost to adversaries competition.
(彼はクラスで一番足が速いです。それでも彼は徒競走で負けました。)
・3つ以上のものを列挙するとき、2つまでの場合は「A and B」で表します。しかし3つ以上の場合は「A, B and C」または「A, B, and, C」のように、コンマを使う形が一般的です。
I bought chocolates, cookies and chips.
(私はチョコレート、クッキーそしてポテトチップスを買った。)
・文の区切りとして、導入節のあとに使う場合
If it sunny tomorrow, we will go hiking.
(明日晴れたら、私たちはハイキングに行きます。)
【使い方】
・「but(しかし)」「instead(代わりに)」「therefore(だから)」などの接続副詞のあと
He runs fastest in his class.However, he lost to adversaries competition.
(彼はクラスで一番足が速いです。それでも彼は徒競走で負けました。)
・3つ以上のものを列挙するとき、2つまでの場合は「A and B」で表します。しかし3つ以上の場合は「A, B and C」または「A, B, and, C」のように、コンマを使う形が一般的です。
I bought chocolates, cookies and chips.
(私はチョコレート、クッキーそしてポテトチップスを買った。)
・文の区切りとして、導入節のあとに使う場合
If it sunny tomorrow, we will go hiking.
(明日晴れたら、私たちはハイキングに行きます。)
コロン (:)
「: (colon / コロン)」は補足・引用・例示・強調をする前などに使われる約物です。前の文について、あとに続く文で説明する場合にもコロンを使います。この場合は「here's what I mean.(意味するところは~)」「that is to say(つまり)」のようなニュアンスと捉えましょう。
使う場合は「前の文単体で意味が通じる」ことが条件です。あとに続く文は文・単語・句のいずれでも構いません。
【使い方】
・My sister says the same thing every day when I am back from school: “Please lend your new game.”
(学校から帰ると妹は毎日同じことを言ってくるんだ、「お兄ちゃんの新しいゲーム貸して」って。)
・ You must study English hard: You're going to Canada to study English from next month.
(君は英語を一生懸命勉強しなくてはならないよ、というのも君は来月、カナダに語学留学する予定なんだからね。)
使う場合は「前の文単体で意味が通じる」ことが条件です。あとに続く文は文・単語・句のいずれでも構いません。
【使い方】
・My sister says the same thing every day when I am back from school: “Please lend your new game.”
(学校から帰ると妹は毎日同じことを言ってくるんだ、「お兄ちゃんの新しいゲーム貸して」って。)
・ You must study English hard: You're going to Canada to study English from next month.
(君は英語を一生懸命勉強しなくてはならないよ、というのも君は来月、カナダに語学留学する予定なんだからね。)
セミコロン(;)
「;( semicolon / セミコロン)」は前後の文の意味につながりがあるときに、文と文をつなぐ役割があります。このとき気をつけたいのが、「and」「but」「for」「nor」「or」「or」「so」「yet」などの接続詞の前には使えないと言うことです。セミコロンではなく、カンマ(,)を入れましょう。
またセミコロンは「however」「moreover」「accordingly」「instead」のような接続詞の代わりにも使われます。
【使い方】
・Studying English made once me bored; now it makes me happy.
(かつては英語の勉強がつまらなかったけれど、今では楽しいです。)
・I have a bad hand; I can’t study today.
(手を痛めたので、今日は勉強できないよ。)
またセミコロンは「however」「moreover」「accordingly」「instead」のような接続詞の代わりにも使われます。
【使い方】
・Studying English made once me bored; now it makes me happy.
(かつては英語の勉強がつまらなかったけれど、今では楽しいです。)
・I have a bad hand; I can’t study today.
(手を痛めたので、今日は勉強できないよ。)
【コロン(:)とセミコロン(;)はどう違う?】
(: ) colon (コロン)は「前の文単体で意味が通じる」場合に使用ができます。また(: ) colon (コロン)の後に続くものは「単語・句のような文ではないもの」でもOKです。
それに対して(; ) semicolon(セミコロン)の場合は、その前後共に「文単体で意味が通じる」完全な「文の場合のみ」の使用となります。
・「:(colon / コロン)」が使える文
文+文・単語・句
・「;(semicolon / セミコロン)」が使える文
文+文
それに対して(; ) semicolon(セミコロン)の場合は、その前後共に「文単体で意味が通じる」完全な「文の場合のみ」の使用となります。
・「:(colon / コロン)」が使える文
文+文・単語・句
・「;(semicolon / セミコロン)」が使える文
文+文
アポストロフィー(')
「'(apostrophe / アポストロフィー)」は省略・所有を示す約物です。
【使い方】
・省略
I am → I'm
I will → I'll
I have→ I've
it is → it's
is not → isn't
など
・所有
the children's room
(子ども部屋)
an airplane's engine
(飛行機のエンジン)
【使い方】
・省略
I am → I'm
I will → I'll
I have→ I've
it is → it's
is not → isn't
など
・所有
the children's room
(子ども部屋)
an airplane's engine
(飛行機のエンジン)
ハイフン(‐)
「‐(hyphen / ハイフン)」は単語を区切り、意味をより明確にする際に使われます。ハイフンの両端にスペースは不要です。
【使い方】
・great-grandmother
(ひいおばあちゃん)
・flower-like
(花のような)
・thirty-two
(32)
【使い方】
・great-grandmother
(ひいおばあちゃん)
・flower-like
(花のような)
・thirty-two
(32)
斜線(/)
「/ (slash / スラッシュ)」は「or・and(または・および)」の意味で、接続詞的な使われ方をする約物です。
【使い方】
・on/off switch
(点灯・消灯スイッチ)
【使い方】
・on/off switch
(点灯・消灯スイッチ)
丸括弧( ( ) )
「()(parentheses / パーレン」は、日本語の丸括弧とほぼ同じです。別名「round brackets」とも呼ばれ、追加の情報、捕捉などを表します。
引用を表す約物
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文章中にある引用部分の、始まりと終わりを示す約物です。「‘ ’(single quotation marks / シングルクォーテーションマーク / 一重引用符)」と「“ ”(double quotation marks / ダブルクォーテーションマーク / 二重引用符)」の2種類があります。
日本語でいうところのカギかっこ(「」、『』)と捉えると覚えやすいでしょう。英国では一重引用符、米国では二重引用符が使われることが多いようです。
【使い方】
・I am reading “The history of Africa”.
(私は『アフリカの歴史』を読んでいます。)
・Haruto said, “I like Dinosaurs.”
(はるとくんは「ぼく恐竜が好きだ」と言った。)
約物の使われ方は絵本や映画で学ぼう
英語の約物の使い方を学ぶなら、洋書・英語字幕の映画を活用してみましょう。ただし普段から英語に触れていないと、楽しみながら読む・観ることは難しいかもしれません。
特に子どもと一緒に観る場合は、幼児向けの絵本・アニメ映画がベターです。比較的かんたんに内容が理解でき、ストーリーにも入り込みやすいはず。楽しみながら「どんなシーンでどのような約物が使われているか」を学ぶことができます。
特に子どもと一緒に観る場合は、幼児向けの絵本・アニメ映画がベターです。比較的かんたんに内容が理解でき、ストーリーにも入り込みやすいはず。楽しみながら「どんなシーンでどのような約物が使われているか」を学ぶことができます。
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