おねしょの原因
おねしょの原因は膀胱の容量オーバー。就寝時に膀胱にためられる尿量の限界を超えてしまうと、無意識に尿が出てしまうのです。
幼児は大人より膀胱にためられる尿量が圧倒的に少ないもの。おねしょをするのは珍しいことではありません。
幼児は大人より膀胱にためられる尿量が圧倒的に少ないもの。おねしょをするのは珍しいことではありません。
乳幼児期のおねしょは焦る必要なし
大人の膀胱容量は200m~300mlといわれています。それに対して乳幼児期は生後6カ月頃で50~80ml、2歳頃で100~130ml。ためられる尿の量が非常に少ないので、長時間トイレに行かない夜間は尿がもれる可能性も高くなるのです。
4歳頃になって膀胱容量が150~200mlまで成長すると、夜間の尿量を減らす機能も安定してきます。自然におねしょも減ってくるでしょう。
4歳頃になって膀胱容量が150~200mlまで成長すると、夜間の尿量を減らす機能も安定してきます。自然におねしょも減ってくるでしょう。
おねしょと夜尿症の違い
おねしょは「排尿機能が未発達な6歳頃までの子どもが、夜間無意識に尿をしてしまうこと」です。脳と体の発達過程で起こりうることなので、病的な心配は少ないとされています。
一方、夜尿症は「排尿機能が正常に働くはずの6歳を過ぎた就学児童のおねしょ」のこと。原因にはストレス・泌尿器疾患・発達の遅れなどが考えられます。
夜尿症は生活習慣の改善やカウンセリングで完治することも多いです。小学校入学以降までおねしょが続いている場合は、早めに医療機関を受診しましょう。
一方、夜尿症は「排尿機能が正常に働くはずの6歳を過ぎた就学児童のおねしょ」のこと。原因にはストレス・泌尿器疾患・発達の遅れなどが考えられます。
夜尿症は生活習慣の改善やカウンセリングで完治することも多いです。小学校入学以降までおねしょが続いている場合は、早めに医療機関を受診しましょう。
簡単すぐできる「おねしょ対策」
via
pixabay.com
おねしょは膀胱の容量不足と未熟な排尿機能が原因です。
「早寝早起き」「たくさん遊ぶ」「決まった時間に食事をする」など正しい生活リズムを定着させることが、おねしょ改善の近道。
日中の生活習慣とパパママの対応の仕方で、おねしょは減らせます。
「早寝早起き」「たくさん遊ぶ」「決まった時間に食事をする」など正しい生活リズムを定着させることが、おねしょ改善の近道。
日中の生活習慣とパパママの対応の仕方で、おねしょは減らせます。
頻繁にトイレに誘わない
トイレトレーニング中は頻繁にトイレに誘ってしまいがち。「おしっこは?」「トイレ大丈夫?」など、ついつい言ってしまうパパママは少なくないでしょう。
パパママにトイレのことばかり心配されることは、子どもにとってもストレスになります。
また、子どものリズムで排尿ができないことは、膀胱の成長・排尿機能の発達にも良くありません。
パパママにトイレのことばかり心配されることは、子どもにとってもストレスになります。
また、子どものリズムで排尿ができないことは、膀胱の成長・排尿機能の発達にも良くありません。
水分摂取は「夕食時まで」にたっぷりと
子どもが摂った水分は平均3~4時間後に尿として排出されます。おねしょを防ぐためには、就寝3~4時間前までに水分補給を済ませておきましょう。就寝前に膀胱から余分な水分を出すことができます。自由に水分補給させるなら「夕食時まで」が目安です。
ねんねの前のトイレ習慣
「添い寝する」「絵本を読む」などの入眠儀式のひとつとして「ねんねの前のトイレ」を習慣づけましょう。布団に入る直前に尿を出し切り、膀胱を空にすることで、ためられる尿量を増やします。
夜間にトイレに起こさない
成長ホルモンの分泌が活発になるのは、眠りはじめてから約3時間後です。夜間にトイレに起こすことは睡眠リズムを乱し、成長ホルモンの分泌を阻害する恐れがあります。
また、夜間の尿量を抑える機能の発達にも、悪影響を及ぼす可能性が。就寝時の尿量を減らす「抗利尿ホルモン」は、ぐっすり眠ることで正常に分泌されるホルモンです。夜間に起こすことで、抗利尿ホルモンの分泌不足を招いてしまうかもしれません。
また、夜間の尿量を抑える機能の発達にも、悪影響を及ぼす可能性が。就寝時の尿量を減らす「抗利尿ホルモン」は、ぐっすり眠ることで正常に分泌されるホルモンです。夜間に起こすことで、抗利尿ホルモンの分泌不足を招いてしまうかもしれません。
失敗しても責めない
大声をあげて脅す、叱ることは避けましょう。
ほかの子と比べることや、「おねしょは恥」という概念を植え付けることは、子どもの自尊心を傷つけます。強いストレスは自律神経に悪影響を与え、夜尿症に発展することもあるので注意しましょう。
乳幼児期のおねしょは、脳と体の発達過程で起こりうる無意識なもの。成長と共に自然と治っていくことが多いです。パパママは焦らず、広い心で見守ってあげましょう。
ほかの子と比べることや、「おねしょは恥」という概念を植え付けることは、子どもの自尊心を傷つけます。強いストレスは自律神経に悪影響を与え、夜尿症に発展することもあるので注意しましょう。
乳幼児期のおねしょは、脳と体の発達過程で起こりうる無意識なもの。成長と共に自然と治っていくことが多いです。パパママは焦らず、広い心で見守ってあげましょう。
パパママのストレス軽減「おねしょ対策グッズ」
via
www.photo-ac.com
パパママを悩ませる「おねしょ2大ストレス」。
1つは布団・マットレスまで汚れてしまうこと。シーツは洗えば良いですが、布団・マットレスの丸洗いは難しいものです。
もう1つは子どものおしりや背中のかぶれ。尿によるムレと雑菌繁殖は皮膚疾患の元になります。
これらを解消するためのアイテムをご紹介します。
1つは布団・マットレスまで汚れてしまうこと。シーツは洗えば良いですが、布団・マットレスの丸洗いは難しいものです。
もう1つは子どものおしりや背中のかぶれ。尿によるムレと雑菌繁殖は皮膚疾患の元になります。
これらを解消するためのアイテムをご紹介します。
おねしょパッド・シーツ
おねしょパッド・シーツはシーツと布団の間に入れて使います。表面は水分を吸収する素材、裏面は水分を漏らさない素材でできていて、尿が布団・マットレスへ浸み込むのを防ぐアイテムです。
おねしょしやすい部分だけでよいならパッド、広い面をカバーするにはシーツを選びましょう。
おねしょしやすい部分だけでよいならパッド、広い面をカバーするにはシーツを選びましょう。
おねしょ用オムツ
オムツっぽさが少ないパンツ形状なので、子どもの自尊心を傷つけません。
普通のオムツよりたっぷりの尿を吸収し、漏れをしっかり防ぎます。吸収力と通気性に優れているのでかぶれにくいです。
普通のオムツよりたっぷりの尿を吸収し、漏れをしっかり防ぎます。吸収力と通気性に優れているのでかぶれにくいです。
おねしょ用衣類
おねしょ用のパンツ・スカート・ズボンなどは、おねしょの回数と漏れる量が減ってきてから使うのがおすすめです。単品だと尿漏れする場合が多いので、おねしょパッド・シーツ・オムツとの併用がベター。
パンツに付けるおねしょパッドは、おむつをするほどの漏れがない場合に有効です。お子さまの状態にあわせて選びましょう。
パンツに付けるおねしょパッドは、おむつをするほどの漏れがない場合に有効です。お子さまの状態にあわせて選びましょう。
おねしょの特効薬は親の声かけ
仕事・家事・育児と忙しい毎日。子どもがいると洗濯量もかなりのものになります。おねしょで濡れたシーツ・布団を見て、思わずカッとなってしまうこともあるかもしれません。しかし、つとめて冷静に対応してみましょう。
「お着替えしようか」「濡れちゃったね」など、当たり障りのない言葉をかけて、おねしょを責めないようにします。落ち込んでいたり、泣いていたりするようなら抱っこして落ち着かせます。
おねしょをして1番辛いのは子ども本人です。「おねしょをする=パパママに嫌われる」という恐怖心を持たせないようにしましょう。
「お着替えしようか」「濡れちゃったね」など、当たり障りのない言葉をかけて、おねしょを責めないようにします。落ち込んでいたり、泣いていたりするようなら抱っこして落ち着かせます。
おねしょをして1番辛いのは子ども本人です。「おねしょをする=パパママに嫌われる」という恐怖心を持たせないようにしましょう。
おねしょは成長と情緒安定で治る
成長に伴い、おねしょの回数は自然と減っていくもの。排尿機能が完成する4歳頃には約80%の子どもがおねしょをしなくなります。
パパママは冷静に対応し、安心して眠れる環境を作るだけでOKです。
おねしょを改善するには情緒の安定も大きなカギ。親子のスキンシップと十分な運動量が自律神経を整え、情緒を安定させてくれるでしょう。
パパママは冷静に対応し、安心して眠れる環境を作るだけでOKです。
おねしょを改善するには情緒の安定も大きなカギ。親子のスキンシップと十分な運動量が自律神経を整え、情緒を安定させてくれるでしょう。
この記事は執筆時点のものですので、最新情報は公式サイト等でご確認ください。