2018年11月15日 公開

バチッと痛い静電気はどうして起きる?原因と対策を知ろう

冬に子どもと手をつなごうとして、バチッと静電気が起きたことはありませんか?寒い季節になると起きやすくなる静電気。なぜ発生するのでしょうか?その原因と嫌な「バチッ」を防ぐ対策を、子どもが怖がらず理解しやすい内容でご紹介します。

急にバチッとなる静電気

子どもとの暮らしのなかで、特に寒くなってくると静電気が起きることはよくあります。子どもからすれば急にビリッと痛みを感じるので、びっくりして泣いてしまうこともあるかもしれません。

そんなとき子どもが怖がらないように説明してあげられたら、安心してくれるのではないでしょうか。同時に、普段から静電気を起きにくくする対策もしておきましょう。

静電気って何?どんなときに起きやすいの?

原子のバランスが崩れると起きる

物や人の体をつくる一番小さい単位が原子です。この原子の中心にプラス陽子が集まり、その外側をマイナス陽子が衛星のように回っています。

ここに摩擦などでマイナス陽子が外から入ってきて増えるとバランスが崩れます。このとき外へ電気を放出するため静電気が起きるのです。

静電気が起きやすいシーン

子どもと手をつなごうとしたときにバチッと静電気が起き、子どもに痛い思いをさせてしまったパパママも少なくないでしょう。特に指先は痛みを感じやすいため、急に指先に痛みが走ると子どもは手をつなぐことが怖くなってしまうかもしれません。

そのほかドアノブや車の扉、化学繊維の衣類などに触れるときにも静電気が起きやすいです。しかし実は手のひらから触れた場合、同じ状況でも静電気は起きにくくなります。なぜなら、指先からドアノブなどに触れ放電が集中することで、強い痛みを感じてしまうためです。

特に冬場は静電気が増える季節。空気が乾燥することで、物質は電気を放電せずに溜めこんでしまうことが理由です。

子どもへはセーターを使って説明する

静電気が起きる理由が分かると、子どもも恐怖心が抑えられます。分かりやすく伝えるには、セーターを使ってみましょう。

セーターを脱ぐ、あるいは着るときに、パチパチと音がすることがあります。これも静電気なので、このパチパチと同じもので怖くないことを伝えてあげましょう。下敷きを脇に挟んで数回こすり、パパママの髪の毛を逆立てて見せるのも一案。身近な物を例に挙げることで、子どもも静電気の存在を理解しやすくなります。

静電気予防の対策

手洗い

手が乾燥していると静電気は起きやすくなるため、手洗いをして適度な水分を保ちましょう。冬場の風邪予防にも役立つので、子どもと一緒にこまめな手洗いを心がけてみてください。

ハンドクリーム

手洗い後は皮膚の油分が奪われてしまうので、ハンドクリームを塗って保湿をしてあげましょう。手を洗ってよくふかないまま放置すると、水分が蒸発してさらに手が乾燥しやすくなるため注意。手洗い後は水分をよくふき取ってから、お子さまにも使える肌に優しいハンドクリームをつけておきます。

静電気対策キーホルダー

静電気を放電してくれるキーホルダーは、100均などにも売っています。デザインもさまざまなのでお気に入りの製品を探してみましょう。使い方は、「キーホルダーを持って2秒ほど壁などに触れるだけ」と簡単。ポーチや鍵などにも付けやすいので、持ち歩きにも便利です。

静電気除去スプレー

衣服からも静電気は起きやすく、お着替えのたびにバチッと痛い思いをさせてしまうことも。そんなときは、静電気除去スプレーを活用してみてください。界面活性剤の働きによって、吹きかけるだけで衣服の電気を逃がしてくれる優れものです。

ただし、子ども服に使用するには香りが強いと感じるかもしれません。この場合には、普段使うトリートメントやリンスを使って作ることもできます。目安は水100mlに対して、トリートメントもしくはリンスが約5滴。できたものをスプレーボトルに入れて使いましょう。

また、界面活性剤が気になるときにはグリセリンを使う方法もあります。水100mlに対してグリセリン5mlを目安に加え、お着替え前のひと吹きかけを習慣にしてみてください。

静電気対策をして気持ちよく冬を過ごそう

静電気は冬の乾燥する時期に起きやすくなりますが、対策をすれば子どもと手をつなぐときも怖くありません。子どもにも静電気が起きる仕組みを伝えておくことで、恐怖心の緩和ができるうえに、自然科学を学ぶ機会にもなります。快適に冬を過ごすためにも、親子で静電気予防をしてみてくださいね。
この記事は執筆時点のものですので、最新情報は公式サイト等でご確認ください。

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WRITER

ゆきのこ ゆきのこ  昔から文章を書くのが好きでした。 子育ての中で培った、知識やノウハウを記事に盛り込めればと思っています!