目次
オックスブリッジの違い【1】街
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オックスフォード大学もケンブリッジ大学も、大学名の由来はその所在地の名前からです。オックスフォードはロンドンの北西、ケンブリッジは北東に位置します。オックスフォード、ケンブリッジの街はともにロンドンからは電車で1時間、バスで2時間程度の距離で日帰り可能です。
どちらも大学都市ですが、オックスフォードは大学のなかに街があり、ケンブリッジは街のなかに大学があると言われています。またオックスフォードのほうが街の規模が若干大きく、雰囲気もやや都会です。
オックスブリッジの違い【2】大学概要
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それぞれの創立ですが、オックスフォード大学が1117年、ケンブリッジ大学が1209年となっています。オックスフォード大のほうが少し古いですが、両校とても長い歴史を持っていることがわかるでしょう。
スクールカラーはともに青です。しかし同じ青でもオックスフォード大が「ダークブルー」で、ケンブリッジ大は「ライトブルー」と明確な違いがあります。
またオックスフォードは38、ケンブリッジは31のカレッジで構成されています。
オックスブリッジの違い【3】強い分野
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一般的にオックスフォード大学は人文・社会科学系に強く、ケンブリッジ大学は自然科学系に強いといわれています。世界の大学ランキングとして定評のある「QS World University Rankings」2018年版の学部別データを見てみましょう。
・解剖学 / 生理学、考古学、英語 / 英文学
Lオックスフォード1位、ケンブリッジ2位
・地理学
Lオックスフォード1位、ケンブリッジ3位
・歴史、医学
Lオックスフォード2位、ケンブリッジ3位
・政治学
Lオックスフォード2位、ケンブリッジ6位
・人類学
Lケンブリッジ1位、オックスフォード2位
・法学
Lケンブリッジ2位、オックスフォード3位
・化学
Lケンブリッジ2位、オックスフォード6位
順位に大きな差こそないものの、強い分野の傾向がなんとなく見てとれます。
参照:Top Universities「Oxford or Cambridge?」
https://www.topuniversities.com/student-info/choosing-university/oxford-or-cambridge
https://www.topuniversities.com/student-info/choosing-university/oxford-or-cambridge
オックスブリッジの違い【4】輩出した著名人
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両大学出身の著名人を見てみましょう。オックスフォード大出身ではテリーザ・メイ、デビッド・キャメロン、トニー・ブレア、マーガレット・サッチャーなど歴代の首相が勢ぞろい。『Mr.ビーン』のローアン・アトキンソン、人気俳優ヒュー・グラントも同大出身です。ほかの出身者には『不思議の国のアリス』の著者ルイス・キャロルなどもいます。
ケンブリッジ大出身は、チャールズ英皇太子、女優のエマ・トンプソンなど。進化論で知られるダーウィンも同大で学びました。
それぞれの出身著名人を見るとなんとなく両校のカラーが見えてくるのではないでしょうか。ちなみに故スティーヴン・ホーキング博士はオックスブリッジ両校で学んでいます。
オックスブリッジの違い【5】カレッジ制
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オックスブリッジはそれぞれ、数十のカレッジから構成される「カレッジ制度」をとっています。カレッジと聞くと単科大学、短大などの言葉が頭に浮かぶと思いますがオックスブリッジでは全く違った意味。オックブリッジのカレッジは日本では「学寮」と訳されます。
しかし、ただの寮ではありません。仲間と寝食をともにする生活の場にとどまらず、担当教員による勉学のサポートも行われます。
オックスブリッジでは専攻する学科とともに、所属するカレッジもとても大切です。カレッジによって規模、カラーも違い、特定の学科に強いカレッジもあります。このため進学の際は、両大学の違いだけではなく、カレッジの違いもよく考慮する必要があるでしょう。
共通点も相違点もある、よきライバル
オックスブリッジは両大のスポーツ対抗戦などもよく行われ、勉学だけではなくいろいろな点でよいライバル関係です。カレッジ制度や大学都市を形成しているなど、共通点も多くあります。
もちろん今回ご紹介した部分以外にも、雰囲気など現地で見たり、肌で感じたりしないと分からない違いもあるでしょう。オックスブリッジに興味があるという場合は、ぜひ実際に現地を訪問することをおすすめします。
もちろん今回ご紹介した部分以外にも、雰囲気など現地で見たり、肌で感じたりしないと分からない違いもあるでしょう。オックスブリッジに興味があるという場合は、ぜひ実際に現地を訪問することをおすすめします。
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