2018年3月8日 公開

【子ども習い事ランキング】根強い人気は水泳!注目はプログラミング教室

子どもの教育について考えるとき、多くのパパママが検討する習い事。習い事をさせることでどのようなメリットがあるのでしょうか?人気の習い事は?お子さんに習わせたいものは?気になる月謝や先生、保護者との付き合い方についてもあわせてご紹介します。

子どもにさせている習い事人気ランキング

5歳~12歳の男女に人気の習い事をランキング形式でチェックしてみましょう。習い事をさせたいけど、何にするか迷っているという方は参考にしてみてください。「『ケイコとマナブ』 2017年 子どもの習い事アンケート」より紹介します。

1位:水泳

こどもの人気習い事ランキングで常に上記をキープしているのが、スイミングです。東大生全体の約60%が、子ども時代にスイミングを習っていたという研究結果もあります。

2位:英語・英会話

2020年の小学校の英語教育必修化に向け、未就学児にも人気がある英語・英会話。最近は、小学生のオンライン英会話のニーズも高まっています。

3位:ピアノ

リズム感が身につく、楽譜が読めるようになるなど、ピアノを習うメリットは多く、男女ともに人気の習い事です。

4位:習字・ペン字

美しい字が書ける、集中力が身につく習字。最近は、脳の活性化にも役に立つことが科学的に証明され、大人からも人気です。

5位:学習塾・幼児教室

お受験をするしないにも関わらず人気なのが、学習塾・幼児教室。費用も高額でないため、長く続けられる点も魅力です。

6位:体操

運動の基礎能力を伸ばせるため、幼児期からの習い事として人気の高い体操教室。小学校のお受験対策としても習っている方も多いようです。

7位:サッカー

男の子に根強い人気のサッカーですが、なでしこジャパンの活躍により女の子のサッカースクールの環境も整ってきています。

8位:そろばん

デジタル時代に逆行するかのように、いま、そろばんが注目されています。記憶力・集中力の向上、計算力の強化など習うことで得られるメリットもあります。

9位:その他のスポーツ

格闘技系は柔道、キックボクシング、少林寺拳法など、また2020東京オリンピックでメダルが期待される競技、バドミントン、卓球、バレーボールがランクインしました。

10位:ダンス

2012年から中学校でダンス授業が必須化され、それに伴い、ダンスの習い事を幼少期から習う子どもが増加。ダンスの種類も、ヒップホップ、ジャズ、フラ、チアと多岐に渡ります。

10位:空手

日本における空手競技人口は約300万人といわれるほど、老若男女から根強い人気の空手。礼儀が身につく、肉体面だけじゃなく精神面も鍛えられると、子どもに習わせたい習い事にも9位にもランクインしています。

12位:リトミック

リトミックは、0歳からはじめられる習い事です。小さいころから音楽に親しみ、成長とともにピアノなどの楽器の習い事に移行する方が多いようです。

13位:バレエ

女の子に根強い人気のバレエ。所作がキレイになる、姿勢がよくなるとメリットが多く、大人になっても続けられる習い事です。

14位:テニス

錦織圭さんや大坂なおみさんなど世界的なテニスプレーヤーの活躍により、テニススクールが全国的に増加。個人競技のため、比較的続けやすい習い事です。

15位:絵画

子どもの感性をより伸ばしてあげたいと通わせる親が多いようです。教材費込みで月謝5,000円程度のスクールもあり、習い事のなかでは比較的安いのも魅力。

今後、習わせたい習い事ランキング

1位:英語・英会話
2位:水泳
3位:書道
4位:学習塾・幼児教室
5位:そろばん
6位:ピアノ
7位:ダンス
8位:体操
9位:空手
10位:サッカー
11位:パソコン関連
12位:バレエ
12位:野球
14位:実験教室
15位:剣道

Syda Productions / Shutterstock.com
11位にランクインした「パソコン関連」は、2020年より小学校で必修化されるプログラミングに関心のある親から人気の習い事となりました。さらに国のICT教育強化により、授業にタブレットやPCが導入される機会も多くなるため、今後は習っている習い事にランクインされることが予想されます。

月謝の相場 

子どもの習い事で気になる月謝問題。高額であれば家計を見直す必要もあります。相場価格はどのくらいでしょうか?上位3つの定番の習い事について見ていきましょう。

ピアノ

大手音楽教室でピアノを習う場合は年齢によって月謝が異なります。幼児期(1~5歳くらいまでの時期)であれば、諸費用込みで月7,000円程度、小学生になるとレッスン内容によって月謝が異なりますが、10,000~12,000円程度が相場です。

個人教室の場合は、大手音楽教室よりも安くなる傾向があります。

水泳

水泳の場合は、週に通うレッスン回数によって月謝が異なるケースが大半です。週1回コースであれば5,000~7,000円程度が相場でしょう。高学年になり選手向けのコースに選ばれると少し高くなり、10,000円程度が相場になります。

英語・英会話

小学校での英語教育が導入され、ますます習い事人気が高まる英語や英会話。月謝は習う学校によって大幅に差があるのが現状です。

6,000円程度のところから教室維持費やテキスト代などを含めて10,000円程度になるところもあります。月謝をおさえたい場合は、オンライン英会話教室という方法も検討してみましょう。

プログラミング教室

プログラミング教室の料金は、回数や時間、コースによって異なりますが、子どもの場合1回(90分程度)8,000円~1万円程度が相場です。月額費用のほかに教材費や教室維持費などがかかる場合や、パソコンの購入、合宿などで思わぬ出費があるケースもあります。
↓こちらの記事では、習い事と生活費のバランスなどについてのアドバイスを掲載しています。ぜひチェックしてみてくださいね。

習い事をさせるメリット


子どもに習い事をさせることで得られるメリットはさまざまです。体を動かすものであれば、運動能力や心肺機能を高めることができますし、ピアノやダンスは表現力を育むことができます。習字は集中力や忍耐力の向上に役立つでしょう。

どの習い事にも共通しているのは、苦手なことや、はじめは上手くできなかったことを練習して上手にできるようになっていくという成功経験ができること。続けるうちに、自分に自信を持てるようになります。

また、幼稚園や小学校以外での友達を作れるのもうれしいところ。チームプレーをするような習い事であれば、一緒に目標に向かうという体験が、協調性や相手を思う心を成長させてくれます。

習い事をはじめる時期


小学校入学前に習い事をはじめる子どもは、全体の4割程度だとされています。ある程度自分のことができるようになる小学校入学以降は、習い事をはじめる子どもも増加。小学校高学年になると9割近くが何かしらの習い事をしているというデータもあります。

幼児期の習い事としては、社会性を育むためにリトミックや幼児教室が人気。小学校高学年になると、学校の勉強も難しくなるため、学習塾に通う子どもが増えてきます。

うちの子にはどんな習い事が合ってる?


子どもの習い事を選ぶときは、基本的に子ども本人が興味を持ったものを選ぶようにすることが長続きの秘訣です。

体力に心配がある子どもに「体力が付くように」と体を動かす習い事を選択する家庭や、内気な子どもの性格を「外交的になるように」とダンスや音楽など人前に出る習い事を選択する家庭もあります。良い方向に向かうこともあるため、やってみるのは悪いことではありませんが、最終的には子どもの意志を尊重するのが大切です。

子どもにどんな習い事が合っているか分からないときは、体験教室に参加してみるのも手。子どもの意見を聞いて、適性を見てみましょう。

子どもが習い事を嫌がる場合の対処法


子供自身が習い事を嫌がったり、辞めたがったりしたとき、辞めさせるべきか続けさせるべきかは悩むところです。まずは子どもの様子を観察し、なぜ嫌だと感じるのかを聞いてみましょう。

ひとつのことに長く興味を持ち続けることは大人でも非常に難しいものです。辞めたいと感じる気持ちが一過性のものかどうか、子どもと話し合って考えてみましょう。習い事を嫌がる理由が上達しないことへの苛立ちである場合は、乗り越えて成功体験へと変えてあげることで好きになれることがあります。

しかし子どもの頑張りとは無関係に、いじめがある場合やその習い事が子どもの性格に合っていない場合、習い事そのものが苦痛になっているケースも。まずは子どもの話をじっくり聞いて、一緒に考えてあげることが大切です。

やる気を出させるためには?


子どもも大人も、誰かに認められて褒められたときに嫌な気持ちになる人はいないでしょう。まずは、子どもを褒めてみましょう。本当に小さな内容でもかまいません。習い事に通っていることだけでも「頑張って行けた」ことを褒めてあげましょう。前回よりも良かったところを具体的に見つけ出して褒めてあげるとより効果的です。

パパママが子どもと一緒に取り組むことも大切です。上達せずにやる気がなくなっているときであれば、自宅で一緒に練習したり、上達方法を一緒に調べたりすることで、もう一度練習するモチベーションが戻るかもしれません。子どものやる気が出ないことに、大人が寄り添ってあげることがポイントです。

習い事における他の保護者との付き合い方


地域のサッカーチームや野球チームなどに参加する場合は、保護者が身の回りを手伝うということが慣例になっているケースがあります。子どもの習い事でも保護者が積極的に関わらなければならない場合、保護者間でのトラブルが発生することも。

保護者間のトラブルを避けるためには、つかず離れずの上手な距離を保つことを心がけましょう。親密になりすぎると、思わぬトラブルに巻き込まれてしまうかもしれません。子どもの習い事上の関係だと割り切って、ある程度の距離をおく方が上手く行くケースも多いです。

親が働いている場合、送迎するときの注意点


仕事をしているパパママの場合、子どもの習い事の開始時間や終了時間に送迎が間に合わない可能性もあります。入会前にレッスンの時間帯をチェックするのはもちろん、残業になったとき、どのように送迎するのかも検討しておきましょう。もしも時間に間に合わずに欠席してしまった場合、他の日程に振替ができるのかどうかも確認しておくと安心です。

スイミングや学習塾など、習い事によっては自宅付近まで送迎バスが出ているところも。送迎が難しい場合はそういったサービスを活用してみるのもおすすめです。

習い事の先生へのお礼の仕方


バレエやダンス、音楽など芸術的な分野の習い事の場合、発表会後に先生へのお礼を渡すことが慣例になっているケースがあります。

お礼の仕方はさまざまで、現金やお花など、金額・渡し方・渡すタイミングも教室によって異なります。ほかにも、お中元やお歳暮を贈ることが当たり前になっていることも。

「あとから渡し忘れたことに気付いた……」ということにならないよう、同じ習い事をしているパパママに様子を聞いておくと安心です。

習い事の先生が合わない場合は?


習い事をしていても、子どもと先生の相性が合わないというパターンもありえます。習い事自体には興味があるものの、先生との相性が合わないという場合には、辞めさせるべきか悩むところです。

先生との相性が合わないという理由で、せっかくの子どもの興味や能力が発揮されにくくなることも。同じ習い事で別の教室がある場合は、そちらの体験に参加してみて比較検討してみましょう。

子どもが先生を嫌がるような場合は、一度パパママが見学に訪れてみるのもおすすめです。どのような態度で接しているのか、どのような言葉使いをしているのか直接チェックしてみましょう。

習い事を辞める際の挨拶・理由


先生や友達と合わない、ほかに興味が移った、ほかにもっと良い教室が見つかった、金銭的に続けるのが厳しい状況になった、子どもがストレスを感じるようになったなど、習い事を辞める理由はさまざまです。

理由をハッキリと伝えても問題はありませんが、同じ地域で生活している場合は、またどこかで顔を合わせたときに気まずくなってしまう可能性もあります。なるべく穏便に辞めたいときは「諸事情があって続けられなくなりました」と明確な理由を告げずに辞めると良いでしょう。「今までお世話になり、ありがとうございました」とお礼を述べることも忘れずに。

可能であれば、親子そろってお菓子折りなどを持参してご挨拶しておくと丁寧です。

習い事をはじめる前にリサーチ

子どもには、ぜひ興味を持つことをさせてあげたいもの。きちんと続けさせてあげられるよう、レッスンの内容や月謝のシステム、送迎の様子などを事前にリサーチしておくことが大切です。

現在通っている人が身近にいる場合は、実際の様子を聞いてみるのも良いでしょう。子どもがどれほどやりたいと思っているのか、なぜ興味があるのかなども、子どもとしっかりと話し合ってください。
この記事は執筆時点のものですので、最新情報は公式サイト等でご確認ください。

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WRITER

コバヤシ トモコ コバヤシ トモコ  奈良県出身/フリーライター/週末釣り部/海と釣りが好き/ 優しいダンナ君と優しい中学生の双子男子のステップファミリー