2017年1月20日 公開

節分の季節、豆まきと合わせて読みたい絵本5選

2月の季節行事の節分には、子どもと一緒に豆まきしたり、パパが鬼のお面をかぶったりと、とても楽しいものですね。この季節に合わせて、節分の絵本を一緒に読み聞かせしてみてはいかがでしょうか。鬼のこと、豆まきのことなど、想像力を豊かにふくらませてくれるような絵本を5冊ご紹介します。

親子で歌いながら楽しめる絵本!

タイトル:おにのパンツ
著者  :鈴木博子(構成・絵)
出版社 :ひさかたチャイルド

「おにのパンツ」と聞いてピンとこない人もいるでしょう。
しかし、“おにーのパンツはいいぱんつー、つよいぞー!つよいぞー!......”という歌と言えば、思い出す方は多いのではないでしょうか。
幼稚園や保育園などでよく歌われる子どもに人気の歌が、絵本になったものです。
曲自体は、「フニクリフニクラ」というイタリアの曲が元になっているので、陽気でリズミカルな曲調です。
これが子どもに親しまれやすい理由なのかもしれませんね。この歌の歌詞については、こんなに有名なのに作詞者が不明という、ミステリアスな要因も含んでいる作品です。

子どもに節分とは何かを説明してあげられる作品

タイトル:せつぶんだ まめまきだ
著者  :桜井信夫(作)/赤坂三好(絵)
出版社 :教育画劇

「せつぶんだまめまきだ」は、タイトル通り、読んだ人は思わず豆まきがしたくなるような作品です。この絵本には、なぜ節分には鬼をやっつけるために豆をまくのか、また、まくときに「おにわそと」「ふくわうち」というのはどうしてなのかといった、由来に対する説明が織り込まれているので、大人でも楽しめるお話となっています。読み聞かせる際、鬼が出てくる場面になるとドキドキして夢中になる子どもの姿が目に浮かびそうな絵本です。

鬼をうちに入れるという逆の発想がお子さまにウケる

タイトル:おにはうち
著者  :中川 ひろたか(文)/村上 康成(絵)
出版社 :童心社

「おにはうち!」では、なぜ豆まきをするのか、なぜ鬼なのかといった問いに答えてくれる作品です。
主人公の鬼の「におくん」は、頭のツノを隠して、野球をしているみんなのところへ遊びに来て、仲良くなるのですが、豆まきが始まったとたんに逃げてしまいます。
この絵本では、ツノがあっても仲間でいられる、人は見かけによらないという教えが詰まった、とても心温まる物語です。
「いいおにはうち」、そんな考えがあっても良いよねと思わせてくれる作品です。

みんな同じだと感じることができる作品

タイトル:おにはそと
著者  :せな けいこ(作・絵)
出版社 :金の星社

「おにはそと」この話は、子どもたちに豆をまかれて逃げていく鬼たちの中で、子どもの鬼だけが逃げ遅れ、取り残されてしまうことから始まる物語です。
一人残された子鬼はなんと、子どもたちと仲良くなり、一緒に遊びだすのです。この子鬼のかわいらしさに、ほのぼのとした気分が味わえる絵本なので、怖がりなお子さまにも、楽しみながら絵本の世界を味わってもらえる物語となっています。

子どもの想像力を膨らませる物語

タイトル:せつぶんのひのおにいっか
著者  :青山 友美(作)
出版社 : 講談社

「せつぶんのひのおにいっか」は、ひらかなにすると分かりづらいのですが、「いっか」は漢字で書くと「一家」になります。
元々鬼はうちの中にいる、つまり私たちにとって身近な存在であることを示唆しているストーリーです。
鬼にも家族がいて、人間のように暮らしているとしたら、節分の日にはどうしているのだろう?
自分の家にも「おにいっか」がいるとしたら?などと想像力を掻き立てることができる作品です。

鬼というキーワードで子どもにも分かりやすいのが特徴

どの絵本も、小さな子どもでもよく知っている「おに」が主人公になっているので、すんなりと物語の世界に入っていくことができます。
子どもと一緒に歌えるものから、鬼でも仲良くなれるという教訓めいたものまで、幅広い構成となっています。節分の日は、ぜひ、お子さまと一緒にこの絵本をお楽しみください!
この記事は執筆時点のものですので、最新情報は公式サイト等でご確認ください。

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mie mie  妊活をしながら、家事やライター業と小忙しい生活を送っています。