2016年8月6日 公開

実はおいしく食べられる!「へちま」の育て方と活用法

夏の植物「へちま」の長くて大きな昔から「へちまたわし」として活用されてきましたが、実は食べることもできる夏野菜なのです。今回はへちまの育て方をはじめ、食べ方や栄養成分、そのほかの多彩な活用方法をご紹介します。

「へちま」はどんな植物なのでしょう?

へちまの原産地は、インドを中心とした熱帯アジアです。ウリ科のつる性1年草で、江戸時代に日本に入ってきました。
属名はヘチマ属、学名はLuffa cylindrica 、別名は糸瓜(いとうり)と言います。
糸瓜の名前の由来は果実の繊維の多さから来ていて、「いとうり」が「とうり」に変化し、「と」が「いろは歌」で「へ」と「ち」の間にあったことから「へち間(へちま)」と呼ばれるようになりました。
植物としてのへちま特性は、日光と水を好み、 夏に旺盛な成長を見せる初心者でも育てやすい丈夫な植物です。

家庭で「へちま」を育ててみましょう!

ご家庭でのヘチマ栽培のコツをご紹介します。

(1)苗を植えましょう。
 (種から育てることもできますが、苗を植えた方が失敗が少ないです)
(2)鉢植えの場合は、用土をたっぷり入れましょう。
 (地植えの場合は苗どうしを40cm以上離します)
(3)新しい土に植えましょう。
  (へちまは連作に向かない植物なので、必ず新しい土を使います)
(4)日当たりの良い場所で育てましょう。
(5)土の表面が乾いたら、たっぷり水を与えましょう。
  (ただし、水の与えすぎは根腐れの原因になるのでご注意を)
(6)随時、追加で肥料を与えましょう。(追肥)

水を与える作業などを、お子さまにお手伝いしてもらってはいかがでしょうか?
植物を育てている実感がわいてくるので、花が咲いたり実がなったときの喜びも倍増しますよ。
元気で大きなヘチマの実が、たくさん収穫できるといいですね!

【へちま活用法】昔からの生活の知恵へちまたわし

へちまを「たわし」として利用しはじめたのは、江戸時代。静岡県が産地として知られています。
秋の終わりごろに、茶色くなった果実を水に漬け込んで果肉のやわらかい部分を腐敗させて、繊維だけにしてたわしを作ります。
江戸時代から利用されてきた天然素材100%のへちまたわしには、昔の人の生活の知恵がたくさん詰まっているのです。

【へちまの活用法】保湿効果抜群のへちま化粧水

薬局などで「へちま化粧水」が売られているのを目にしたことはありませんか?
へちまの実からは、「へちま水」が取り出せ、このへちま水を加工して作るのがへちまの化粧水です。
へちまの化粧水は人気が高く、保湿効果や美白効果に優れていると言われていてます。自分でへちま化粧水を作って愛用している人もいるくらいの人気ぶりです。
気になる方は、詳しい作り方を掲載しているサイトがありますので、参考にしてくださいね。

【へちまの活用法】ヘルシーなへちま料理

へちまは、本州ではあまり食用にされませんが、煮ると独特の甘みが引き出されて、沖縄ではみそ味の蒸し煮料理「ナーベラーンブシー」が有名です。
ナーベラーとは沖縄の言葉で「鍋洗い」のことで、へちまの繊維が鍋洗いに使われていたことに由来しています。
みそ煮のほかには、シチューやカレー、みそ汁の具としてもおいしくいただける夏野菜です。
へちまには、ビタミン・ミネラルなどの栄養素が多く含まれているので夏バテ防止にもうってつけですね!

へちまを育てて、いろいろ活用してみましょう

夏の強い日差しを遮ってくれる、涼し気なグリーンカーテン。秋口には、大きな実がなることでしょう。食べるもよし、マイ化粧水を作るもよし、たわしを作るもよし。実にマルチに活用できるお役立ちの植物へちま。人は自然とともに生きてきたのだと実感できるいい機会です。ぜひお子さまと一緒に、へちま栽培にチャレンジしてみてくださいね。

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この記事は執筆時点のものですので、最新情報は公式サイト等でご確認ください。

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たまこ たまこ  オンラインで小説や育児4コマ漫画を描いています。年の離れた末っ子長男は、4コマネタの宝庫です♪