2017年2月28日 公開

【立春】暖かくなるこの季節、親子で感じる春の訪れ

立春(りっしゅん)とは2/4~2/18頃をさす二十四節気のひとつで、春のはじめを意味します。夏至と春分の中間に位置し、ところどころ気温が上がる日も現れ、春の訪れを感じることでしょう。この季節の特徴を、植物や食材、行事などを交えて紹介します。親子で春の訪れを感じるものを取り入れてみましょう。

そろそろ気温が上がる日も出てくる立春

立春とは2月4日または2月5日ごろのことです。ちょうど節分の時期とも重なり、気温が上がる日も出てきて春の訪れを感じる人も増えてくるでしょう。

地域によっても立春の気温の違いが見られており、九州など暖かい地方では梅が咲きはじめます。一方で寒い地方は冬の中で一番の寒さを感じる季節になります。ただし、どの地域でも太陽の光が強くなったと少しずつ感じはじめ、もうすぐ春という雰囲気が強まります。

立春に節分が重なるのは邪気をはらうため

節分は立春の前日のため、節分の日でわかります。その年により4日や5日などずれ込んでいることに気が付くでしょう。節分といえば豆まきを思い出すかもしれません。もともとある節分は、季節を分けるという意味で「節分」と呼んでいました。本来の意味は冬から春へと変わる日を立春と呼び、その前日を節分としているのです。

節分の日には恵方巻きを切らずに1本のまま、その年の方角を向いて食べます。そして豆まきは邪気を追い払う風習となります。豆をまくのは鬼は、外で鬼を家から追い出すように部屋から玄関へ、福は内で部屋に向かって豆を投げましょう。

3つに分けられる立春の時期と意味

七十二候で立春の時期は初候、次候、末候と3つに分けることができます。
・ 東風解凍(こちこおりをとく)
・ 黄鶯睍睆(うぐいすなく)
・ 魚上氷(うおこおりをいずる)
初候は東風が厚い氷を解かし始めるという意味があります。次候は2月9日ごろで、鶯が山里で鳴き始めるという意味です。末候は2月14日ごろで、割れた氷の間から魚が飛び出るという意味になります。

立春は二十四節季のことで、初候・次候・末候は七十二候での分類です。もっと詳しい内容を知りたい方は、次の書籍の「はじめてふれる日本の二十四節気・七十二候」も参考にしてみましょう。

タイトル:はじめてふれる日本の二十四節気・七十二候
書著  :根本 浩、小林 絵里子(イラスト)
出版社 :汐文社

梅の花見に出かける際には旬の食材を持って行こう

立春は寒い冬に凍った氷が解けはじめ、地域によっては梅が咲きはじめます。梅の花見に出かける場合は、旬の食材をお弁当に詰め出かけてみてはどうでしょうか。

ふきのとう、タラの芽、菜の花など春の山菜が旬を迎えます。魚介類は白魚に、ニシン、数の子などです。山菜は苦味が強くアクがあるものも多いため、小さな子どもは予防接種を終えた年齢からにしてください。子どもにはアクを抜いて、混ぜごはんにして食べさせることをおすすめします。

春を肌で感じてみよう

立春は気温がまだ低く寒い日も多いのですが、暦でいえばもう春です。春の訪れを告げる節目でもあるため、この時期の行事や料理などを通して季節を感じてみましょう。地域によっては梅の花が見られるところもあってお出かけにも向いているため、子どもと一緒に出かけてみてください。
この記事は執筆時点のものですので、最新情報は公式サイト等でご確認ください。

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erika erika  20代のママです。 趣味は子どもと遊ぶこととピアノを弾くこと。 現在3歳のやんちゃな男の子の子育てに日々奮闘中!