1日1粒チョコレートを食べながらクリスマスを待つ
クリスマスの楽しみは、早いところでは11月末からはじまります。町にクリスマスのイルミネーションが輝き、ツリーやベレンと呼ばれるキリストの生誕シーンを再現した人形がお目見えします。
この時期、スーパーでは小さなチョコレートが24個隠されたアドベントカレンダーが人気。子どもたちは、12月1日からひとつずつチョコレートを食べてはクリスマスを待ちます。そして頭の中はプレゼントのことでいっぱい。
この時期、スーパーでは小さなチョコレートが24個隠されたアドベントカレンダーが人気。子どもたちは、12月1日からひとつずつチョコレートを食べてはクリスマスを待ちます。そして頭の中はプレゼントのことでいっぱい。
保育園や幼稚園、小学校は、遅くても23日から約2週間の休暇がはじまります。
クリスマス・イブは家族で夕食にご馳走を食べ、サンタクロースが来る家では、翌朝プレゼントを見つけた子どもたちが歓声をあげます。
クリスマス・イブは家族で夕食にご馳走を食べ、サンタクロースが来る家では、翌朝プレゼントを見つけた子どもたちが歓声をあげます。
クリスマスプレゼントを届けに来るのは東方の三賢王
なぜ「サンタクロースが来る家では」と書いたのか。
実は、スペインの伝統では子どもたちにプレゼントを届けに来るのは、ラクダに乗った東方の三賢王なのです。それも1月5日の夜に……。
今では、サンタクロースも三賢王も両方やって来る家が多いようですが、親の方針でどちらか片方のこともあります。
2回もプレゼントが届く子どもたちは幸せですね。
実は、スペインの伝統では子どもたちにプレゼントを届けに来るのは、ラクダに乗った東方の三賢王なのです。それも1月5日の夜に……。
今では、サンタクロースも三賢王も両方やって来る家が多いようですが、親の方針でどちらか片方のこともあります。
2回もプレゼントが届く子どもたちは幸せですね。
1月6日はカトリック教会の公現祭で、スペインの祝祭日に定められています。東方の三賢王が幼子イエスに贈り物を届け、礼拝をしたことにより、救世主の誕生が公になったことを祝う日です。スペインのクリスマスはこの日まで続きます。
移動遊園地はクリスマスシーズンの風物詩
クリスマス当日の12月25日も家族で過ごした後、子どもたちはツリーやベレンを見に出かけたり、移動遊園地に連れて行ってもらい、冬休みを過ごします。この時期にはあちこちの町に移動遊園地がやって来ます。
おやつには、チュロスとホットチョコレートが定番。クリスマス休暇のちょうど中間にあたるのがお正月です。
子どもたちは大晦日の夜をやはり家族と過ごし、12時の12回の鐘に合わせて12粒のブドウを食べて新年を迎えます。
おやつには、チュロスとホットチョコレートが定番。クリスマス休暇のちょうど中間にあたるのがお正月です。
子どもたちは大晦日の夜をやはり家族と過ごし、12時の12回の鐘に合わせて12粒のブドウを食べて新年を迎えます。
スペイン中の子どもたちが目を輝かせる三賢王パレード
1月5日の夕方から夜にかけて、スペイン各地で東方の三賢王パレードが催されます。子どもたちが心待ちにしているイベントです。
その夜プレゼントを届けに来てくれるであろう三賢王に、目を輝かせて手を振ります。パレードではお菓子が大量にばらまかれるので、これをもらうのも楽しみのひとつ。
その夜プレゼントを届けに来てくれるであろう三賢王に、目を輝かせて手を振ります。パレードではお菓子が大量にばらまかれるので、これをもらうのも楽しみのひとつ。
寝る前には三賢王への飲み物や食べ物、ラクダへのお水を置いておく習慣もあります。「ありがとう」の手紙を添える子も。子どもが寝静まりプレゼントをセットした親は、いかにも三賢王が来たかのように飲み食いした形跡を残します。
クリスマスの〆はロスコン・デ・レジェス
クリスマス最終日の1月6日の朝は、三賢王が来た家では、子どもがプレゼントを見つけて大喜び。この日は、ロスコン・デ・レジェスという大きなドーナツ型の菓子パンをみんなで切り分けて食べます。
中には陶器の小さな人形と、乾燥そら豆が隠されています。人形が当たれば菓子パンにのっている王冠をかぶり、その日は1日王様に……。そして、そら豆が当たった人はロスコン代を払うというルールがあるのですよ。
中には陶器の小さな人形と、乾燥そら豆が隠されています。人形が当たれば菓子パンにのっている王冠をかぶり、その日は1日王様に……。そして、そら豆が当たった人はロスコン代を払うというルールがあるのですよ。
こんな風に年末年始の2週間は楽しいことがいっぱいのスペインの子どもたちです。
この記事は執筆時点のものですので、最新情報は公式サイト等でご確認ください。