2016年12月7日 公開

イギリスの出版社が薦める!幼児期におすすめの絵本5選

日本でも手に入れやすくなった英語絵本。母語と同じく乳幼児期に他言語を学ぶには絵本の読み聞かせがとても大事です。今回は、イギリスの児童書出版社リトルタイガー(Little Tiger Press)の日本担当の方に乳幼児期のお子さんにおすすめの英語絵本を聞いてきました!

イギリスの絵本出版社、リトルタイガー

絵本をお勧めしてくれたのは、イギリスの出版社リトルタイガー(Little Tiger Press)。25年以上にわたり、絵本からティーン向け書籍、知育教材などを世界に送り出し続けています。日本にも翻訳版が数多く入ってきているので、名前を見掛けたことがある方もいるかもしれません。

今回コメントを下さったのは児童書で日本を担当されているAude LavielleさんとMyrto Dimitrakouliaさん。「日本のプレスクールの子供たちが読むならこれ!」と、おすすめの5冊を教えてもらいました。

1:Tree - Seasons Come, Seasons Go

タイトル:Tree
著者  :Patricia Hegarty(文)/Britta Teckentrup(絵)
出版社 :Little Tiger Press

絵本で季節を学べる1冊

10か国語以上に訳されている、リトルタイガーのベストセラーの1つ。優しくポップなイラストを通じて、季節の移り変わりを知ることができる1冊です。

大きな木と周りの自然を中心に春夏秋冬を描いたこの作品。口ずさめるような文章なので、読み聞かせだけでなく、お子さんと一緒に読んでみるのも楽しいと思います。

2:Nibbles The Book Monster

タイトル:Nibbles The Book Monster
著者  :Emma Yarlett(作)
出版社 :Little Tiger Press

童話を食べちゃうモンスターを捕まえろ!

ニブルスは童話を食べるいたずらモンスター。自分のお話だけでは飽き足らず、他のお話まで食べてしまいます。一緒にニブルスを探して、元のお話に戻してあげましょう!

切り抜きやめくる仕掛けのついたこの絵本は、きっとお子さんのお気に入りになるでしょう。「赤ずきんちゃん」や「ジャックと豆の木」「3びきのくま」といった有名なお話が散りばめられているのも特徴です。この本は日本語訳も出ていますので、読み比べてみるのも面白いかもしれません。

3:The River - An Epic Journey To The Sea

タイトル:The River
著者  :Hanako Clulow(絵)/Patricia Hegarty(文)
出版社 :Little Tiger Press

日本人イラストレーターが描く水の世界

小さな魚が川を下って未知の世界へと旅立つお話。角度によって絵柄が変わる加工で、水の中の世界が楽しめるようになっています。

イラストレーターのハナコ・クルローさんは日本人。歌うような文章と魔法のような魚たちの絵に、何度も何度も読み返したくなる1冊です。

4:Feelings

タイトル:Feelings
著者  :Libby Walden(作)/Richard Jones(絵)
出版社 :Little Tiger Press

「あなたの気持ちがあなた自身」

感情の世界を題材にした、美しいイラストと文章の絵本。一つ一つの感情を丁寧に描き出し、お子さんが日々感じている気持ちの理解を深めてくれます。

副題に「Inside my heart and in my head」とあるように、絵本中央の「主人公」はお子さん自身。この絵本は、心や頭の中を飛び交うさまざまな感情と向き合うきっかけになる1冊かもしれません。

5:Above and Below

タイトル:Above and Below
著者  :Hanako Clulow(絵)/Patricia Hegarty(文)
出版社 :Little Tiger Press

生き物たちの暮らしを覗いてみよう

タイトル通り、この絵本では自然界の「上と下」を紹介しています。8つの異なる環境とそこに暮らす生き物たちを、2つの視点から楽しむことができます。

こちらも日本人イラストレーター、ハナコ・クルローさんの作品。熱帯雨林から海、マクロ世界からミクロの世界まで、めくる仕掛けの下には自然の不思議がたくさん詰まっています。英語で動物の名前を覚えるにも最適の1冊です。

日本でも手に入れることができます!

リトルタイガーの日本担当者が自信を持ってお勧めする5冊、いかがでしたでしょうか。洋書ならではのデザインは、大人にとっても魅力的。また、可愛らしい絵や楽しい文章だけでなく、ちょっとした仕掛けでお子さんの心を捉える工夫がされているのが特徴です。

今回後紹介した本は、いずれも日本でも手に入れることが可能です。お子さんが英語に慣れ親しむ第一歩として、リトルタイガーの絵本を本棚に加えてみてはいかがでしょうか?

Amazon.co.jp: Tree: Seasons Come, Seasons Go: Patricia Hegarty, Britta Teckentrup: 洋書

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Amazon.co.jp: Nibbles: The Book Monster: Emma Yarlett: 洋書

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WORLDLIBRARY ONLINE SHOP / ブックモンスター かじり屋ニブルス

タイトル:ブックモンスター かじり屋ニブルス 著者:エマ・ヤーレット(作)/蒲池 由佳(訳) 出版社:ワールドライブラリー

Amazon.co.jp: The River: An Epic Journey to the Sea: Patricia Hegarty, Hanako Clulow: 洋書

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Amazon.co.jp: Feelings: Inside My Heart and in My Head...: Libby Walden, Richard Jones: 洋書

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Amazon.co.jp: Above and Below: Patricia Hegarty, Hanako Clulow: 洋書

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この記事は執筆時点のものですので、最新情報は公式サイト等でご確認ください。

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WRITER

Sakiko Sakiko  在英5年目の経済・教育ライター。東京都港区育ち。幼稚園より雙葉学園に通い、慶應義塾大学法学部に進学。大学卒業後は出版関連企業に3年従事した後、渡英。ロンドンの大学院にて出版ビジネスを学び、現在もロンドンで暮らしています。紅茶とバラの国から、お子さんの明日につながる記事をお届けします!