2017年2月2日 公開

子どもだけの留守番はいつから?カナダの留守番事情と6つの質問

子どもだけでのお留守番はいつからさせられるのでしょうか?保護者抜きの留守番を基本的に禁じているカナダの留守番事情と、留守番させる前に確認する6つの質問などを紹介します。子どもだけでも安全に過ごせるために気をつけること、そのポイントとは……!?

子どもが1人で留守番していいのは何歳から?

保護者なしで、子どもだけでのお留守番はいつからさせられるのでしょうか?日本では、「はじめてのおるすばん」という絵本が3歳の女の子が主人公だったように、比較的低年齢でも子どもだけにさせているかもしれませんね。小学校低学年ぐらいでも1人で留守番することが珍しくないかも……。

Monkey Business Images/Shutterstock.com
筆者が住む、共働きが多いカナダでは、子どもが1人で留守番をする年齢について、よく議論されます。けれども、カナダでは、12歳以下の子どもが留守番するのは、多くの場合、「監督不行き届き」と判断されます。禁固刑や罰金刑を課されることもあるのです。

ただ、法律で子どもが留守番をしてもよい年齢を定めている州は少ないです。それは、精神年齢や周囲のサポートなど、年齢だけでは留守番できるかの判断が難しいという理由があります。

子どもに留守番をさせる前に確認したい6つのこと

子どもを1人で留守番させなくてはいけない状況というのは、どの家庭でも起こり得ることです。そういうときのために、子どもが突然の留守番にも困らないように、今から準備をしておきましょう。

子どもの安全に関する情報を発信し、講習会などをカナダ全土で開催しているNPO法人「Canada Safety Council(CSC)」のwebサイトには、留守番させる前に親が考えるべき6つのことが書かれています。

1. 子どもが留守番することを不安に思っていないか?
2. 親自身が、安心して子どもに留守番を任せられるか?
3. 子どもが指示に従うと信用しているか?子どもは、指示を理解して覚えていることができるか?
4. 子どもは、予測していなかった事態にも対応することができるか?
5. 親は外出先から子どもと頻繁に連絡をとることがでるか?
6. 緊急事態に、助けを求められる人がいるか?

子どもを留守番させても大丈夫か迷ったら、これらの質問に答えてみると、判断の参考になります。

カナダの留守番クラスで学ぶこと

留守番中の過ごし方やルールを親子で決めておくのは重要なことです。

先ほど紹介をしたCSCでは、10歳以上を対象に、留守番の心得を学ぶクラスをカナダの広い地域で開講しています。

クラスでは、鍵の扱い方、知らない人が訪ねてきたときや電話の対応、緊急事態の対処法、基本的な応急処置の仕方、インターネットの安全についてなどを学べます。

子どもたちは、ただ講師の話を聞くだけではなく、小さなグループで議論をしたり、例に出された問題を解決したりしながら、留守番の方法を実践的に学習するのです。

留守中に誰か訪ねてきたらどうする?鍵のかけ方は?などは、自宅でも親が教えられることですよね。日頃から子どもに話し合い、留守中の過ごし方を確認しておきましょう。

外出先から留守番中の子どもの様子を確認する方法

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子どもが留守番をするときには、親と連絡を取ることができることが大前提です。

寝ている赤ちゃんの様子を確認するために使われることが多い室内モニター。最新機種は、スマホと連携させれば、外出先から会話ができるので、留守番を見守るためにも便利です。

また、適切な年齢であれば、パソコンやタブレットなどのビデオ通話機能も活用できますね。子どもがビデオ通話の発信方法を理解でき、何か相談したいことがあった時に室内の状況を見せたり、顔を見ながら会話をすることができれば、お互いに安心でしょう。

親子で留守番の準備をしっかりと!

Africa Studio/Shutterstock.com
治安の心配が少ない日本では、未就学児でも、安易に子どもだけの環境にしがちかもしれません。でも、子どもに留守番させるときは「少しの時間なら大丈夫」、「変わったことは起こらないはず」と油断しないこと。はじめてのお留守番をするときには、親子で安全対策はしっかりとしておきたいですね。
この記事は執筆時点のものですので、最新情報は公式サイト等でご確認ください。

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WRITER

LOA LOA  カナダ在住の英日翻訳者・フリーライター。Web媒体で子育てや語学学習についての記事を多数執筆。8歳の息子が0歳のときからはじめた絵本の読み聞かせは、今では私たちの生活になくてはならないものになっています。これまでに息子と読んだ絵本や児童書は、日本語、英語、フランス語を合わせて数千冊。息子が笑顔になる絵本を見つけるのが喜びです。