里帰り出産とは
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里帰り出産とは、現在住んでいる場所で出産するのではなく、妊娠中に妊婦さんの実家に早めに帰省しておいて、実家近くで出産するというものです。特に初めての出産の場合は、出産時や産後への不安もあり、里帰り出産するママもたくさんいます。自分のお母さんが先輩ママとして近くにいてくれることは、出産や育児をするうえで大変心強いでしょう。
里帰り出産はいつからいつまで?
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里帰り出産をいつからいつまでするかというのは、夫婦によって異なります。破水や急な陣痛が起こる可能性があるため、妊娠30~34週を目安に里帰りを済ませておくのが一般的です。
ママが仕事をしている場合は、仕事をしていないママのケースよりも里帰り期間は短いケースが多い傾向にあります。産後のママや子どもの様子によっても異なり、状況に応じて、臨機応変に時期を調整しておけるよう段取りをしておくと安心です。
ママが仕事をしている場合は、仕事をしていないママのケースよりも里帰り期間は短いケースが多い傾向にあります。産後のママや子どもの様子によっても異なり、状況に応じて、臨機応変に時期を調整しておけるよう段取りをしておくと安心です。
里帰り出産のメリット
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里帰り出産をするとどのようなメリットがあるのでしょうか?
自分のお母さんや身内がそばにいてくれる
自分のお母さんや身内がそばにいてくれることで、体調に変化が出たときなどに病院へついてきてもらえるほか、緊急時に頼れる人がいるという安心感が大きいのが里帰り出産最大のメリットです。自分のお母さんは先輩ママでもあるため、出産や育児で悩んだときに頼りになる点が大きいでしょう。
家事を母に頼れる&育児に専念できる
里帰り出産をしない場合は、慣れない育児と並行して家事をする必要があります。一方、里帰り出産をすると家事をお母さんにお願いし、ママは体を休められるのがメリット。家事をしなくて良いぶん、育児に専念できるため肉体的にも精神的にも負担が軽くなります。
里帰り出産のデメリット
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メリットの多い里帰り出産ですが、デメリットがないわけではありません。里帰り出産で考えうる注意点もチェックしておきましょう。
夫婦が離れ離れになる&パパが父親の自覚を持ちづらい
里帰り出産の大きなデメリットは、やはり夫婦が離れて生活するという点です。パパは産後の忙しい状態を見ていないため、ママの苦労が分かりづらいかもしれません。赤ちゃんと接する時間も少なくなってしまうため、父親になったという自覚が持ちにくいとされています。
子育てに対して両親が口を出しすぎてしまう
育児をサポートしてくれることは大変ありがたいのですが、ママの両親が育児に関わりすぎてしまうという可能性もあります。ママと両親とでは子育てする時代が異っていて当然。育児法についても古い考え方と現代の考え方とで、意見が衝突してしまうこともあります。
長期滞在になると生活費などに気を遣う
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里帰りする期間は、ママや赤ちゃんの状況によって異なります。長期間にわたる場合は、両親に生活費を頼ってしまうことになり、経済的負担面で気を遣ったという先輩ママの声もありました。
里帰りから戻ったときの負担が大きい
里帰り出産を終えると、途端に家事や育児のすべてを夫婦でこなさなければいけなくなり、時間的・体力的・精神的に負担を強く感じてしまうことがあります。「1人で家事も育児もできるかな?」という不安感が強く出ることもあるでしょう。
里帰り出産のスケジュール
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里帰り出産をするときに、一番重要なのはスケジュールの組み立て方です。妊婦健診や手続きなども関係してくるため、しっかりと調べて段取り良く行いましょう。
妊娠12~20週目まで
里帰り出産をする場合、出産する病院へ分娩予約を入れておく必要があります。電話だけで予約が取れる産科もありますが、妊娠12~20週目までに健診に来院しなければならない、母子手帳をもらってからでないと予約の受付ができないなど、病院によってさまざまなルールを設けていることも。
里帰り出産を予定している場合は、妊娠が分かったらなるべく早く里帰り先の病院を決め、分娩予約の方法を問い合わせておきましょう。
分娩を希望する病院が決まったら、今受診している病院に相談し、主治医から紹介状を記入してもらいます。分娩希望の病院の受診時には、紹介状と母子手帳、健康保険証、妊婦健診助成券などを忘れずに持参してください。
里帰り出産を予定している場合は、妊娠が分かったらなるべく早く里帰り先の病院を決め、分娩予約の方法を問い合わせておきましょう。
分娩を希望する病院が決まったら、今受診している病院に相談し、主治医から紹介状を記入してもらいます。分娩希望の病院の受診時には、紹介状と母子手帳、健康保険証、妊婦健診助成券などを忘れずに持参してください。
安定期(妊娠16週目~28週目頃)
安定期に入ったら、本格的に里帰り出産の準備をはじめます。里帰り出産のときに必要な持ち物をリストアップしておくと、買い忘れや荷物の入れ忘れが防げるためおすすめです。ただし、妊娠の状態が安定する時期といっても極端に動きすぎたり、体調がすぐれないのに無理をしてしまうと、切迫早産のリスクが高まります。体調優先で行動するよう心がけましょう。
体調が安定している場合には、母親学級などを受講し、ほかの妊婦さんと交流すると妊娠&出産の情報交換ができます。
体調が安定している場合には、母親学級などを受講し、ほかの妊婦さんと交流すると妊娠&出産の情報交換ができます。
妊娠30~34週頃
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いよいよ里帰り出産のために帰省する時期です。ほとんどの病院で、妊娠9カ月に入る前に里帰りしておくように勧められます。体調の良い日を選び、無理のないスケジュールで予定を立てることが大切です。
帰省中に何かあっても大丈夫なように、できるだけ1人で帰省せず、パパや実家の家族などにサポートをお願いすることをおすすめします。
帰省中に何かあっても大丈夫なように、できるだけ1人で帰省せず、パパや実家の家族などにサポートをお願いすることをおすすめします。
妊娠35週目~40週目頃
妊婦健診が週1回になり、お産が近づいてきます。落ち着いて当日を迎えられるように、診察券や保険証、母子手帳のほか、病院から指定された入院時に必要な持ち物リストを確認して、早めに荷物を用意しておくのがベター。同時に退院後、赤ちゃんをスムーズに迎えられるように準備しておくのも良いでしょう。
出産
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陣痛がはじまったら時間を測り、10分間隔になったら病院へ電話し、病院へ向かいます。破水した場合は緊急性が高いため、できるだけ早急に病院へ行くようにしましょう。
自分で運転するのは危険です。家族の運転する車かタクシーで急ぎます。
自分で運転するのは危険です。家族の運転する車かタクシーで急ぎます。
出産後~退院
退院前には、体重や血圧の測定、血液検査、内診などの診察があります。自然分娩で出産し、母子ともに検査結果に特に問題がないという場合には、出産後4~5日で退院が可能。逆子などの理由で帝王切開した場合は、産後6〜10日程度で退院になります。
退院の際には1カ月健診の案内を受けることも多いので、メモを取っておくことをおすすめします。また退院後はできるだけ家族の協力を仰ぎ、ママは産後の疲れた体を癒すことが第一です。出生届や健康保険関係の手続きはパパや家族にお願いして、期限内にきちんと行っておきましょう。
退院の際には1カ月健診の案内を受けることも多いので、メモを取っておくことをおすすめします。また退院後はできるだけ家族の協力を仰ぎ、ママは産後の疲れた体を癒すことが第一です。出生届や健康保険関係の手続きはパパや家族にお願いして、期限内にきちんと行っておきましょう。
1カ月健診
生まれてから4週目くらいの時期に赤ちゃんの1カ月健診があり、身体測定や股関節の開き具合など、医師に赤ちゃんの全身の様子を検査してもらいます。おっぱいケアなどで不安や悩みがあるときは、助産師さんに気軽に相談してみると良いでしょう。
1カ月健診は、基本的に出産した病院で受診します。そのため、1カ月健診を目安に里帰りを終了するという家庭も少なくありません。産後1カ月以内に里帰り出産から帰宅する場合は、健診を希望する病院へ問い合わせをして受け入れてもらえるか確認しておく必要があります。
1カ月健診は、基本的に出産した病院で受診します。そのため、1カ月健診を目安に里帰りを終了するという家庭も少なくありません。産後1カ月以内に里帰り出産から帰宅する場合は、健診を希望する病院へ問い合わせをして受け入れてもらえるか確認しておく必要があります。
里帰り出産の準備品、持ち物
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里帰り出産の準備品をまとめてみました。早めにチェックして少しずつ揃えておきましょう。また下記以外にも病院から指定される準備品がある場合は、忘れずに用意しておいてください。
・母子手帳
・病院の紹介状
・健康保険証
・印鑑(シャチハタ以外)
・入院に必要な書類(検査データのコピーなど)
・下着
・マタニティウェア
・授乳口付きパジャマ
・お風呂セット
・歯磨きセット、
・化粧品
・退院時の洋服
・新生児用のベビーウェア
・おくるみ
・オムツ
・おしりふき
・赤ちゃん用の布団
・授乳グッズ
・沐浴グッズ
・ベビー綿棒などの赤ちゃんケアグッズなど
・母子手帳
・病院の紹介状
・健康保険証
・印鑑(シャチハタ以外)
・入院に必要な書類(検査データのコピーなど)
・下着
・マタニティウェア
・授乳口付きパジャマ
・お風呂セット
・歯磨きセット、
・化粧品
・退院時の洋服
・新生児用のベビーウェア
・おくるみ
・オムツ
・おしりふき
・赤ちゃん用の布団
・授乳グッズ
・沐浴グッズ
・ベビー綿棒などの赤ちゃんケアグッズなど
お世話になった実家へのお礼はどうする?
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里帰り出産では、食費や水道代、ガス代などの光熱費、時間的な制約、家事の増加などの負担をかけることになります。日数に違いはあれ、実家にお世話になることには代わりありません。どのように感謝の気持ちを伝えれば良いのでしょうか?
相場は?
感謝とお礼の気持ちを伝えたい場合、何を渡すかは夫婦によってそれぞれですが、現金や商品券を渡すのが一般的です。どうしてもお金は受け取れないという場合に、少し高価なお取り寄せ食材などを渡すというケースもあります。
金額は1カ月2万円程度が相場。「×滞在期間」で考えると良いでしょう。上の子どもも一緒にお世話になった場合は、子ども1人につき+5000円と考えておくと間違いありません。
金額は1カ月2万円程度が相場。「×滞在期間」で考えると良いでしょう。上の子どもも一緒にお世話になった場合は、子ども1人につき+5000円と考えておくと間違いありません。
渡すタイミングは?
里帰り初日に、「お世話になります」と言ってパパから渡してもらうのがスマートですが、1人で帰省する場合には「主人からです」と言って渡します。里帰りするときではなく、里帰りを終了するときに渡すのも一案。受け取ってもらえそうにない場合は、分かりやすい場所に置いて帰るのも良いでしょう。
二人目出産のとき、上の子はどうする?
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2人目出産の場合で上の子どもが保育園に通っている場合、出産の前後2カ月程度休園させる必要があります。保育園によっては、休園できる日数に上限を設けているケースも珍しくないもの。里帰り出産を決めたら早めに先生に確認しておくと安心です。
里帰り出産は早めの準備が重要
里帰り出産では、里帰り先の病院の情報を調べる以外にも、帰省手段の手配や帰省準備など、しなければいけないことがたくさんあります。体調の良いときになるべく早めに段取りしておき、余裕をもったスケジュールを立てることがポイントです。安心して出産に臨めるように、事前準備をしっかりしておきましょう。
この記事は執筆時点のものですので、最新情報は公式サイト等でご確認ください。