2017年1月17日 公開

4歳の子どもにおすすめ!しつけに役立つ絵本5選│読み聞かせのメリットとは?

子どもも4歳になると、身の回りのことが自分でできるようになるころ。少し長いお話が読める集中力もついてきますので、絵本もストーリー性のあるものを選ぶと良いですね。今回は、4歳の子どもにおすすめのストーリー性のあるしつけに役立つ絵本を5冊、ご紹介します。

4歳の子どもに絵本を読み聞かせるメリット

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絵本の読み聞かせには、想像力や語彙力、豊かな感性を育てるなど、さまざまなメリットがあります。
4歳になると、いろいろな絵本を読むことで、世の中のことを学んだり、してはいけないことなども理解できるようになります。

また、絵本の読み聞かせは、パパママとのコミュニケーションの場としてとても大切なもの。パパママと一緒に絵本の世界にワクワクしたり、感想を言いあったり…。まだまだ甘えたい4歳にとっては、かけがえのない時間なのです。

4歳の子どもに絵本を選ぶときのポイント

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4歳になると、好みが出てきて、自分で読みたい絵本を選ぶことも増えてきます。字が多いから、赤ちゃん向けだからと区別せずに、子どもが好きな絵本を、読ませてあげましょう。

4歳は、幼稚園でいうと年中にあたる年。集団生活にも慣れ、さまざまなことに興味が出てきて、成長まっさかりの時期です。といっても、まだまだ小さい4歳。友達とのかかわり方やルールなど、言葉で教えるよりも物語を通して伝えたほうが、分かりやすいこともあります。パパママが絵本を選んであげるときは、そのようなことも念頭において、しつけに役立つ絵本も選んでみましょう。

感謝の気持ちを言葉に『ありがとまと』

タイトル:ありがとまと
著者  :わたなべ あや(絵)
出版社 :ひかりのくに

主人公は、お助けヒーローの「トマトマン」。名前の通り、真っ赤なトマトくんです。
このトマトマンが、困っている野菜たちを助けて行く物語です。
困っているところを助けてもらったら「ありがとう」を。
「ありがとう」とお礼を言われたら、「どういたしまして」を。
感謝の気持ちを、きちんと言葉で伝えること。当たり前だけれど大切なことが、ギュッと詰め込まれたステキな一冊です。

この野菜シリーズには、他にもキャベツやナスなどいろいろな野菜が登場する楽しい絵本がたくさんあります。大切なことを楽しく学べるしつけ絵本のシリーズで、「かたづけやさーい」「すっぽんぽーん」「ごめんやさい」などもおすすめです。

反省することの大切さを学ぶ『ねこにのまれて』

タイトル:ねこにのまれて (しつけ絵本シリーズ)
著者  :本間 正樹(文)/矢玉 四郎(絵)
出版社 :佼成出版社

主人公のヨウスケは、妹が病気のためにおばあちゃんの家に預けられましたが、わがまま放題。
すると、おばあちゃんが飼ってるネコのゴンタが、じぃっと見つめています。視線を感じて振り向いた瞬間、なんと、ヨウスケはゴンタに飲み込まれてしまったのです!

わがままをいう主人公が、飼い猫に飲み込まれてしまうという、かなりインパクトのあるストーリー展開です。
少し、怖いと感じるかもしれませんね。ですが、「いけないことをしても、ちゃんと反省すれば、また元通りになる」のだということを教えてくれる内容になっています。
お子さまがわがままを言ったとき、読み聞かせてあげて欲しい一冊です。

嘘をつかない子になるために『こぎつねキッコ 』

タイトル:こぎつねキッコ(しつけ絵本シリーズ)
著者  :本間 正樹(文)/みやもと ただお(絵)
出版社 :佼成出版社

主人公は、こぎつねの女の子「キッコ」。
キッコは、女の子が落としたぬいぐるみを家に持って帰ってしまいました。
お母さんには「拾った」と嘘をついてしまい、キッコはとても気持ちが重くなるのでした……。

一度嘘をついてしまうと、どんどん嘘を重ねてしまう。
キッコの体験を通して、嘘をつくとどんな気持ちになるのかがよくわかる絵本です。
「嘘をつかない子になるために」子どもに読み聞かせてほしい、オススメの一冊です。

動物の死と向き合う絵本『ずっとともだち 』

タイトル:ずっとともだち(しつけ絵本シリーズ)
著者  :本間 正(文)/福田 岩緒(絵)
出版社 :佼成出版社

登場人物は、猫のタロと、ハムスターのムーくん。2人は大の仲良しでしたが、最近ムーくんの元気がありません。ムーくんのことが心配でたまらないタロでしたが……。

物語を通して、動物の死について考えさせられる絵本です。
ペットを飼っているご家庭も多いことと思いますが、生き物に寿命がある以上、動物の死は避けては通れない道です。
動物には寿命があって、いずれ死が訪れるということを、あらかじめ学んでおくことも必要なのではないでしょうか。

生きる上で大切なことを教えてくれる『すてきな三にんぐみ』

タイトル:すてきな三にんぐみ
著者  :トミー・アンゲラー(作) 今江祥智(いまえよしとも)(訳)
出版社 :偕成社

黒いマントに黒いぼうし、三人組の泥棒のぶきみな表紙が印象的な『すてきな三にんぐみ』。1969年初版の、長い間世界中で愛されている人気の絵本です。

宝集めに夢中な三人の泥棒たち。前半は馬車を襲ったり財宝を奪ったりと、恐ろしい展開が続きます。ところが、あるとき一人の女の子をさらったことから、お話が一変します。女の子に、たくさんの財宝をどうするのか訊かれた三人は、ある使いみちを思いつくのですが…

今まで奪った財宝は本当の「宝」ではなく、本当に大切なものの存在に気がついたのでしょう。

表紙のイラストの雰囲気から恐ろしい物語と思いきや、タイトルの通り、どろぼうたちは「すてきな」三にんぐみとなって、心温まるラストを迎えます。

4歳の子どもにはストーリー性のある絵本がおすすめ

4歳になると、体も心も一段と大きく成長します。感受性も豊かになり、物語の中に自分を投影して、いろいろなことをどんどん学んでくれる時期でもあります。ぜひストーリー性のある絵本を、何度も読み聞かせてあげてくださいね。
この記事は執筆時点のものですので、最新情報は公式サイト等でご確認ください。

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たまこ たまこ  オンラインで小説や育児4コマ漫画を描いています。年の離れた末っ子長男は、4コマネタの宝庫です♪