用意するものは画用紙、はさみ、カッター
手作りしかけ絵本で必要な道具は、主に次の3つです。
・画用紙(もしくはカード)
・はさみ
・カッター
しかけのバリエーションを増やすために、
・のり
・セロハンテープ
・両面テープ
といった接着剤や、
・モール(針金)
などの材料も用意しておくと便利です。
ポップアップカードを作って楽しい飛び出す絵本に
開くと立体になるしかけの中でもっとも基本的なものが、「飛び出す」しくみです。
「飛び出す」しくみのついたメッセージカードは、「ポップアップカード」ともいいます。
「飛び出す」しくみのついたメッセージカードは、「ポップアップカード」ともいいます。
一枚の紙で作る
紙を半分に折り、平行に2本線を引いて、はさみでカットします。
切り込みを入れた部分を内側に折りこんで90度ほど開くと、その部分が立体的に立ち上がります。
紙一枚でできるので、とても簡単ですね。
複数の紙で作る
一枚の紙で作る方法だと、カードを開く角度によっては、しかけ部分の形が平らになってしまいます。
180度開いた状態でもポップアップさせるには、別の紙で飛び出す部分を作り、ベースとなるカードに貼りつけるとよいでしょう。
大小のサイズの三角形のパーツを作り、上下に貼り合わせると、くちばしの形を作ることもできますよ。
紙の弾性を利用する
画用紙などやや強度のある紙を細く切り、ジグザグに折りたたみます。
一方の端をカードに、もう一方を飛び出させたいパーツに貼り合わせます。
紙の弾力で、カードを開いたときにパーツが飛び出します。
なお、小さなパーツであれば、一つ折りでも大丈夫です。
動くしかけもこんなに簡単に作れる!
動くしかけも、ちょっとした工夫で簡単に作ることができます。
左右(上下)に動かす
動かしたいパーツに持ち手をつけます。
カードの2か所に切り込みを入れ、持ち手部分を切り込みに通します。持ち手を動かして遊べます。
回転させる
回転させるパーツに2か所、小さな穴を開けます。
モール(針金)の両端を、それぞれの穴に通します。
台紙となる紙に1つ穴を開けます。
モール(針金)の両端を、台紙の穴に通します。
モール(針金)を台紙の外側でねじって開きます。
モール(針金)が長すぎる場合はカットしましょう。
くるくると回転するパーツの完成です。
型紙を活用すればもっと簡単!
本格的なしかけ絵本を作るときには、ダウンロード可能な壁紙を利用するのもオススメです。
インターネットで「ポップアップ 型紙」などのキーワードで検索すると、さまざまな作品の展開図が無料で参照できるので、活用してみましょう。
ご参考までに、多くの型紙が掲載されているサイト一覧をご紹介します。
ポップアップカード - Canon Creative Park
プリンター機器でおなじみ、Canonの印刷して使えるポップアップカードの素材集です。
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Robert Sabuda Official Site
飛び出す絵本のクリエイターであるロバート・サブダさんのオフィシャルサイトです。
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JIA関東甲信越支部 建築家になろう
1枚の紙から折り紙の手法で建築物を表現した「折り紙建築」を紹介しています。
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折り目やイラストを工夫してみよう
ベーシックなポップアップの作り方を応用し、アレンジを加えることで、より手の込んだしかけを作ることもできます。
折り目を重ねる
ベースとなる1段目を作ります。
中央で折り目をつけた2段目の紙を、1段目の紙と台紙に貼りつけます。
階段状のポップアップができました。
イラストに装飾をする
単純なしかけでも、パーツをカラフルにすることで華やかな仕上がりになります。
白黒のイラストを色鉛筆で着色したり、シールやマスキングテープを活用したりして飾り付けるのもステキですよ。
手作りしかけ絵本を親子で楽しもう
手作りしかけ絵本の簡単な作り方をご紹介しました。
数時間ほどの作業で、自分らしいオリジナルの絵本を作ることができます。
よりこだわった作品を作りたい方は、大人向けのペーパークラフト教室で作り方を教えてもらえることもあるので、教室を探してみるのも良いですね。
ぜひ子どもと一緒に、手作りしかけ絵本作りに挑戦してみてください。慣れてきたら、大型しかけ絵本を作ってみるのもおすすめです。
指先を使う楽しさを「しかけ絵本」のつくりかた

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この記事は執筆時点のものですので、最新情報は公式サイト等でご確認ください。