2020年1月6日 公開

【体験談】留学前、留学中のおすすめ英語勉強法

「英語は苦手だけど興味があるし、話したい!」と思っていた筆者が念願の語学留学をしたときのことを振り返り、留学前と留学中のおすすめの英語学習法をご紹介。社会人留学の体験談ですが、勉強法は年齢に関係なくできるものばかりですので、親子留学にもぜひお試しください。

語学留学を目指して一念発起!

Alexander Lukatskiy / Shutterstock.com

もうすぐイギリス在住12年になる筆者ですが、学生の頃は英語に興味はあったものの、英語の成績はとても人に言えたものじゃない……というレベルでした。

ですが、英語や海外への興味は幼いころからありました。いつかは留学をしたいと夢見ていたこともあり、社会人になってから一念発起。今まで怠けてきた英語学習の分も取り返して、なんとか海外でもサバイバルできる程度の英語を身につけようと決めました。

留学する前にオススメの英語勉強法

なかでも、効果が感じられたのが、オンラインで「語学交換を目的とした友だち」を作ること。日本語は世界でも人気がある言語なので、日本語を学びたいと考えている語学交換フレンドは比較的見つけやすいです。

SNSやアプリを使った交流など、現在ではバリエーションや機会も増えていますね。私がイギリスに来る前はスマートフォンもアプリもなかったので、毎日のパソコンでのEメール交換に加えて、ビデオ通話&チャット機能を使って交流。このチャット機能で英語力が鍛えられたと感じています。

英語初心者のうちは、ネイティブの話すスピードが速すぎて全く分からない!ということもありがちです(私はそうでした……)。しかしチャットなら、スピードに圧倒されることもなく、その会話の内容をしっかり読んで視覚でも理解できるので、この方法でたくさんの単語やフレーズを覚えました。

もちろん、チャットだけでは耳を鍛えられないので、リスニングの練習として実際に相手と話す時間を設けることも必須です。または教材やYouTubeなどを使って、ネイティブの話すスピードに慣れる練習も良いですね。

このとき、まずは興味があるテーマ・似たような内容の動画を多く見ることがおすすめです。似たようなテーマの動画は、同じ単語やフレーズが繰り返し出てくるので、見ているうちに自然と覚えられますし、内容を把握しやすいです!

私はこの方法で、いろいろなアクセントの英語にも慣れました。

以上のような方法は、日本にいながらでもできるので、ぜひ今日から少しずつはじめてみてはいかがでしょうか。

留学先で友だちを作るなら?

では、実際に海外に渡った後の気づきをお話します。

英語を学ぶなら、渡航先のネイティブスピーカーの友だちを作った方が良い?と心配する声もありますが、必ずしもそうとは限りません。

もちろん、その国で話されている英語のアクセントや正しい文法を身につけたいならネイティブスピーカーの友だちから覚えるのが一番です。しかし、ネイティブスピーカーの話すスピードはなかなか速く、使用する単語も難しいものがあったりして、初心者には???となることも。

その点、同じように留学生として来ているノン・ネイティブスピーカーの英語は、使用している単語や文法が比較的ベーシックなものなので理解しやすく、気負わずに会話ができる利点があります。

英語を使うことにまだあまり慣れないうちは、留学生の友だちと場数を踏んで慣れていくと自信がもてます。自信をもって英語を使えるようになるー。これが結構大切なのです!

また、移民が多い国では、結果的にさまざまなアクセントに慣れなければ、日常会話がスムーズにできません。私が住む国はイギリスですが、南部と北部でもアクセントは違います。さらに、ヨーロッパからの移民、インド系、アジア系など、慣れる必要があるアクセントは本当にたくさんの種類があります。

ほかにもメリットとして、留学生と仲良くなるとその国での生活の悩みやホームシックの気持ちなど共通点も多く、理解し合える良い友人になれる可能性もありますよ。

手に入りやすい教材を活用する!

現地で学習するのに便利な教材・アイテムは、チャリティーショップやセカンドハンド品を扱うお店も要チェック中古のDVDや洋書が安価で手に入ります。子ども用や洋画のDVD、日本で買うと高い洋書も数百円程度です。

私はハリー・ポッターシリーズが好きなので、シリーズの本を学習に使っていました。子ども用の本とはいえ、私の当時の英語力にはなかなかハード。分からない単語やフレーズも多く、苦戦したのを覚えています。

黄色い蛍光ペンを用意して、分からない単語やフレーズに線をひきまくりました。これは安価な中古の本だからできたことです。

いかに自分の単語力が足りていないのか、視覚に訴えてモチベーションを上げて、何度も同じ単語に蛍光ペンを塗っていきます。そして、それを優先して覚えるようにしていました。また蛍光ペンで印をつけた単語をページ数と一緒にノートに書いて、簡易な単語帳を作りました。

好きなハリー・ポッターなので読むのも苦ではなかったこと、映画で見たシーンもあり、知らない単語を推測しやすかったのもモチベーション維持になりました。

英語学習では、前後の意味から分からない単語の意味を推測する力も結構大切ですよ。

どんどん質問していこう!

開き直って学習する姿勢が大切!ということで、分からない単語やフレーズが会話の中に出てきたら、「聞くは一時の恥聞かぬは一生の恥」と思うようにして、その場で質問します。あとで聞こうと思っても忘れてしまうことが多々ありますしね。

ホストファミリーや現地で友だちになった相手は、私が英語を勉強しにこの国に来ていることを理解してくれているので、嫌な顔せず教えてくれました。

あとで単語だけメモをしておいても良いのですが、単語によっては複数意味があり、後で調べたときにどの意味で使っていたんだっけ?となることも。その単語やフレーズが出たシチュエーションを一緒にメモしておくことがおすすめです。

英語を学ぶのは楽しい!を実感

言語学習は日々の積み重ね。少しずつ単語力が増えていき、耳が慣れてくると「あ!分かるようになってきた!」「伝わった」と成功体験が増えてきます。

成功の喜び、楽しさを感じることが英語学習ではとても大切です。言語は相手とコミュニケーションする手段なので、伝わることと自分が理解できることが大事なんですね。

言語習得の道は一日にしてならずですが、続けていればきっと「できた!」と手ごたえを感じるときが来ます。ぜひ、モチベーションを維持できる方法を見つけて、取り組んでみてくださいね。
取材・文・イラスト:いしこがわ理恵
在英13年目の2時の母、ライター兼イラストレーター。武蔵野美大卒。現在は英国で日本語教育・日本語子ども会活動にも従事。海外生活・育児経験を活かした記事を執筆中。
※いしこがわ理恵さんのイギリス漫画レポートの過去記事はこちら↓↓↓
イギリスの教育事情を現地発信! 英国すくすくレポ
この記事は執筆時点のものですので、最新情報は公式サイト等でご確認ください。

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WRITER

いしこがわ理恵 いしこがわ理恵  在英12年目ハンドメイド好きの2児の母。武蔵野美術大学卒業。現在は教育に携わる仕事の他に、日本にルーツのある子どもたちを対象とした日本語子ども会活動・児童文庫活動も行っています。興味の範囲が幅広いので、常にいろいろな方向にアンテナをはりつつ情報収集が日課です。ハッピー子育てに役立つ情報をみなさまにお届けできれば嬉しいです。Instagram @rie.ishikogawa