2019年4月8日 公開

あいうえお作文で文章を作る練習を!幼児からできる遊び方紹介

言葉遊びとして知られる「あいうえお作文」。文字を書きはじめた子どもが、文章を書く段階に移行する際のきっかけ作りにオススメです。大喜利のように遊びながら、家族みんなで楽しんでみてください。自然と短い文章を作成できるようになりますよ。

あいうえお作文とは

via chiik編集部

あいうえお作文は、句頭の文字を「あいうえお」などと指定して、自由に作文をする言葉遊びです。標語やキャッチフレーズをはじめ、大喜利やテレビのクイズ番組などでもおなじみですよね。

折句とも呼ばれる作文手法で、古くは伊勢物語にも和歌の各句の頭文字をとると別の意味を成す句が収められています。英語圏でもアクロスティックと呼ばれる同様の作文手法があり、暗号のように、文に複数の意味を持たせることができます。

文字が書ける!では次のステップは?

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「あいうえお作文」は、子どもが文字を書けるようになった頃からぜひ取り入れてほしい遊びです。

文字を書くことから文章を書くことにへステップアップするには、とても大きな壁があります。練習する時は親の声の掛け方を工夫するなど周囲のサポートが必要です。

お手紙を書く、お話しを書く、などを提案してみても、なかなか思いや考えを文字に起こすのは幼児期には難しいのが現実。でも、あいうえお作文なら楽しく遊びながら文を書くことに取り組めますよ。

あいうえお作文で文章を書いてみよう

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あいうえお作文は、句頭となる文字が決まっています。そのため、語彙力の少ない子どもでも頭を悩ませずに、気楽に短い文の作成をスタートすることができます。「あいうえお」や家族や食べものの名前、「こんにちは」など身近な言葉を句頭に据え、親子で文章を考えていきましょう。

まずは大人が見本を見せるのがいいですね。いくつか見本を示すと子どももルールがわかってきます。慣れてきたら、ゲーム感覚で親子交互に句を作成して文章を組み立てていくのもおもしろいです。

【体験】あいうえお作文で親子で遊んでみました

わが家で子どもと一緒にやってみた「あいうえお作文遊び」を紹介しますね。

まず紙に句頭となる文字を書きます。最初は2文字から、絵本や普段の会話でも出てくるような簡単な言葉がいいですね。

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言葉が決まったら紙に書き、それを句頭にして文を書いていきます。少々の文字の間違いや鏡文字は厳しく指摘しないようにしました。「この言葉の意味とぴったり合う文章だね、ちゃんと説明できているね、様子が伝わってきたよ」というふうに、作文の楽しさに意識を向けた声掛けをするとよいでしょう。

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おばあちゃんの誕生日カードを作ろう、ということになり、あいうえお作文を取り入れたこともあります。おばあちゃんに伝えたいこととして「ありがとう」という言葉を一緒に選び、その文字だけ筆者が書きました。

空いたスペースに、子どもがおばあちゃんへのメッセージをあいうえお作文で書き加えました。

なかなかステキなプレゼントになったと思います。「お手紙なんてどうやって書いていいかわからない」と言っていた子どもも、頭文字が決まっているため書きやすかったようです。

親子であいうえお作文を楽しもう

あいうえお作文は、文字を書きはじめた子どもの作文導入のきっかけにぴったり。

また、年齢を問わず楽しむことができる言葉遊びでもあります。

パパやママがあいうえお作文で子どもにお手紙を書いてもいいと思います。隠れたメッセージを探してね、なんていいながら手紙を渡すと、一生懸命すみずみまで読んでくれるのではないでしょうか?

親子でさまざまに工夫して楽しみながらあいうえお作文に取り組んでみてくださいね。

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この記事は執筆時点のものですので、最新情報は公式サイト等でご確認ください。

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Hitomi Hitomi  バリ島、台湾と旅するように夫と3人の息子と暮らし、現在オランダ暮らし2年目。ライター、アロマセラピー講師。hitomiarai.infoというオウンドメディアで海外子育てや、アロマ、手作りコスメ、自然で気楽なライフスタイルを提案しています。