2018年5月21日 公開

道路標識の覚え方!子どもに交通ルールを教えるポイントとは?

交通事故防止のために、子どもに早いうちから覚えてほしい道路標識。色分けや形の意味を明らかにしながら、最低限覚えてほしい道路標識と教え方のコツをご紹介します。道路標識の種類をおさらいし、パパママも知識を深めて、子どもの安全を確保しましょう。

道路標識の種類と意味について

さまざまな道路標識がありますが、どれも歩行者や車が、安全に道路を利用するために、ルールや道案内などを示すものです。道路標識は本標識4つと補助標識1つ、計5つに分類されています。

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①案内標識

目的地への方向や道路番号など、道を案内しています。

②警戒標識

「踏切あり」「信号機あり」など、危険や注意すべき状態を事前に知らせています。

③規制標識

「通行止め」「最高速度」「歩行者専用」など、車両または歩行者に対して、交通の禁止・制限・指定を知らせています。

④指示標識

「停止線」「横断歩道(あり)」など、特定の交通方法を禁止し、特定の方法に従って通行するように指示しています。

⑤補助標識

本標識の下に取り付けられており、規制が適用される時間や自動車の種類など、本標識の意味を補足しています。

道路標識は色や形に工夫あり!

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道路標識は色分け、丸や四角などさまざまな形があります。これらはすべて、車両または歩行者に対して分かりやすく見やすくするためです。

色分けの意味とは?

【赤】目にとまりやすい色のため、危険や禁止を示す標識に使用

【黄】赤と同じく目立つ色のため、注意を促す警戒標識に使用

【青】青地に白の文字は見やすいため、指示や案内を示す標識に使用

【緑】気持ちを落ち着かせる効果のある緑は、高速道路の案内標識に使用

形分けの意味とは?

【丸】実際よりも大きく見える性質があるため、「制限速度」など、特に注意が必要な標識に使用

【四角】安定感があるため、案内や誘導に使用。「警戒標識」は角を上にした不安定な形で注意を促進

【三角】不安定な形で注意を引きやすいため、特に重要な規制を知らせるのに使用

道路標識を子どもに教えよう

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子どもが一番理解しやすいのは色です。色の違いは、信号機と照らし合わせて考えるとわかりやすいですね。

【赤】必ず止まる

【黄】止まる、横断中に黄色にかわった場合は注意して進む

【青・緑】進んでもよい

赤い道路標識は「しない」、黄は「注意」、青と緑は「表示通りにしよう」と教えると覚えやすいです。

形についても子どもは理解しやすいですが、道路標識は形のみで判断するのは難しく、色と合わせて判断することが多いため、「色」を中心に覚えたほうがよいでしょう。

子どもに教えておきたい道路標識

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必ず止まって、車や自転車が来ないか右と左を確認しましょう。

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ここから道を渡ってはいけません。歩行者横断禁止。

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歩行者は通行できません。

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歩行者・車・路面電車のすべてが通行できません。

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横断歩道があります。横断歩道や歩行者優先ですが、車に注意して渡りましょう。

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歩行者専用の道路。ただし、通行許可の出ている車両は通行できるので注意しましょう。

歩行者と自転車だけが通れる道路。こちらも通行許可のある車両は通行することができるのでご注意ください。

絵本で覚える

タイトル:げんきの絵本 こうつうあんぜん はじめての シールえほん
著者:講談社(編)
出版社:講談社

大人気シリーズ「はじめてのシールえほん」。道路標識と自動車の45枚のシールが付いていて、何度も絵本に貼ったりはがしたりできます。進入禁止から、歩行者専用、横断歩道、横断禁止などの交通標識シールがあり、パパママと一緒に遊びながら学ぶのにピッタリです。

交通公園を利用する

via photo by Mie.S
交通公園とは、子どもたちが楽しみながら交通ルールや交通道徳を身につけられる施設です。公園内に道路、信号機、横断歩道、道路標識などがあり、自転車やゴーカートなどに乗りながら体験することができます。

都市公園である交通公園は、全国各地にあります。筆者が子どもとよく行く、千葉県浦安市にある交通公園には、小動物とのふれあい広場やポニーの乗馬体験もあり、交通ルールを学ぶだけでなくレジャースポットとして楽しむことができます。
【施設名】
浦安市交通公園
【所在地】
千葉県浦安市美浜2丁目15番1号
【営業時間】
午前9:00~午後4:30
【入場料】
無料
【休業日】
月曜(祝日の場合は翌日)、年末年始(12月28日から1月4日)
【アクセス】
京葉線新浦安駅から徒歩8分
【駐車場】
無料・2時間まで(普通車63台)
※土・日、祝日は市内在住のみ利用可

パパママがお手本になろう

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子どもは一番身近なパパママの行動をマネするため、交通ルールを守り、よいお手本になる必要があります。まずは、わかりやすい信号機からはじめ、「止まれ」などの簡単な道路標識から教えていくとよいでしょう。

子どもと一緒に歩いているときや、自転車に乗っているときに声かけしながら、なぜ守る必要があるのかも含めて教えてあげられるといいですね。大切なわが子の安全のために、道路標識を意識してみませんか?
この記事は執筆時点のものですので、最新情報は公式サイト等でご確認ください。

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Kayoko* Kayoko*  千葉県在住。9歳と6歳の男児を持つママライター。得意ジャンルは育児、料理、ディズニー、ときどきお酒。大学では心理学を専攻。ただいま、スムージーダイエットに奮闘中!